「うるさかった」教師が口に粘着テープ

2017年05月19日
授業中うるさかったから、「口に粘着テープを貼った」という。 4月、いじめ被害を訴えていた宮城・仙台市青葉区の男子中学生が自殺した問題について、この学校の教師2人が、男子生徒に体罰を加えていたことがわかった。 これは、19日の仙台市議会市民教育委員会の中で明らかになったもの。 仙台市教育委員会・大越裕光教育長は「本日、当該中学校において、当該生徒に対する体罰が行われていたことが判明しましたことから、この点についても、くわしく調査をしてまいります。誠に申し訳ございません」と話した。 仙台市によると、自殺した男子生徒の同級生の保護者から、18日夜、学校に対し、「2人の教師による体罰があった」との連絡が入ったという。 これを受け、学校が2人の教師に確認をしたところ、50代の女性教師が、2017年1月、男子生徒が授業中、うるさかったため、生徒の口に粘着テープを貼ったこと、また、50代の男性教師が、自殺の前日、授業後寝ていた男子生徒の頭をたたいていたことを、それぞれ認めたという。 男子生徒の自殺後、学校では、教師に聞き取り調査を行っていたが、これまでに、教師2人による「体罰」の報告は上がってきていなかった。 この内容を受け、議員からは、学校の対応に批判が相次いだ。 鈴木広康議員は「報告として、私はあってしかるべきだったと思う」と述べた。 すげの 直子議員は「いったい、何に絶望して、自ら命を絶ったのか。きっかけは何だったのかというところを、先生方にきちんととらえて、話していただくことが大事」と述べた。 学校での調査ではわからず、保護者からの連絡で発覚した教師の体罰。 「隠ぺい」とも思われる今回の事態に、大越教育長は「報告しないで、もしかしたら済ませようと思ったのなら、それは言語道断。詳細に調査を行い、厳正に処分も含めて、対応を検討したいと思います」と話した。 いじめ被害を訴えていた男子生徒が、教師からも体罰を受けていた。 しかもそれが、学校の調査ではなく、外部からの連絡でわかったということに対し、奥山 恵美子市長は「あってはならない事態」との認識を示した。 奥山市長は「体罰に関して、愛情から出たものというニュアンスの受け止め方で表現されることもあるが、(今回は)そうした表現に値するものとは、全く異質な要素を感じる事例。(生徒の自殺が)教員の体罰が引き金になっていた可能性が高くなってきている。そういったことを、しっかりと把握していく、それが第1」と述べた。 一方、市議会の常任委員会と同じ頃、県議会議員との意見交換会に参加していた、当時中学生の息子を自殺で失った父親2人も、体罰の事実に怒りを隠しきれない様子だった。 館中に通う息子を自殺で失った父親は、「体罰を加えていたのが、もし本当ならば、これはいじめ自身に加担した加害者ですよ、完全に」、「なんと怒りを表していいのかわからないくらいの、憤りを通り越した気持ち」などと話した。 南中山中に通う息子を自殺で失った父親は、「絶対にあってはならないこと。大人のましてや教育者が、みんなのいる生徒の前で、そういったことを行うのは、もってのほか。これは、教師失格。すぐにでも辞めさせるしかない。指導の段階ではない」と話した。 あらためて、男子生徒の自殺から、19日までを振り返る。 4月26日、男子生徒は命を落とした。 その直後、学校は教師への聞き取り調査を行っている。 しかし、この調査の中では、今回発覚した教師2人による体罰の報告は上がってきていなかった。 そして18日夜、男子生徒の同級生の保護者から、学校に連絡。 内容は「教師の体罰」だった。 この連絡を受けて、学校が2人の教師に確認したところ、2人は体罰を認めたという。 体罰を加えていたのは、50代の女性教師と50代の男性教師。 50代という、ベテラン教師による体罰だった。 さらに、学校の調査ではわからず、外部からの連絡でわかったという。 学校はこのあと、午後7時から保護者説明会を行い、体罰についても説明するという。