ため池“救助ネット”効果確認 死亡事故件数7月最多

2018年07月12日
1年のうち、ため池で死亡する事故件数が最も多い月が「7月」。 これを受け、12日、ため池の斜面に対策を講じる公開実験が行われ、転落した人を救助する方法を確認した。 宮城・大崎市松山金谷にある、深さおよそ2メートルの二ノ沢ため池。 ため池から斜面を上ろうとするが、ため池に落ちてしまうと、自力で陸に上がるのは困難。 そこで、ため池の斜面に特殊な繊維素材を使った、さびない救助ネットを設置。 子どもに見立てた5kgほどの人形を抱えながら、斜面を登る。 救助ネットを体験した大友正明さん(35)は、「救助ネットだと踏ん張りが利くので、赤ちゃんを抱えながらでも、簡単に上がれると感じた」と話した。 これは、全国でため池で死亡する事故件数が、7月が最も多くなることを受けて行われたもの。 県内では、2016年7月に釣りをしていた親子3人が、大衡村の沼に転落して死亡。 2017年7月にも、大崎市のため池に、当時小学校1年生の男の子が転落して死亡している。 12日の公開実験で、救助ネットが、転落した人の命を救う有効な対策となることを確認した。 しかし、一方で、救助ネットが普及していないのが現状で、水難学会では、転落した場合、まずは、あおむけで浮く「背浮き」の状態で救助を待つことが大切だと訴える。 水難学会・安倍 淳理事は、「水面にフラットに、水平になる。空気をいっぱいためる。リラックスして、腕を広げて、大の字になることがポイント」と話した。 国によると、2017年度、ため池の事故で、全国で27人が死亡しているという。