アナ・ログ

卒業式の思い出

稲垣 龍太郎

2016/03/17

きょうから新テーマ「卒業式の思い出」です。

しかし、私、卒業式の記憶が、もはや高校時代しか残っていません。
年齢を重ねていくなぁ…と思わずにはいられません。

ちなみに大学では、“卒業”はしましたが、震災発生直後だったため、“卒業式”は自粛されました。

ただ、高校時代も、“公式”の卒業式には出席できませんでした。
不運にも、東京にある志望大学の受験日と重なってしまったからです。
皆が卒業を祝い合い、涙を流し、記念写真を撮影している中、私は、難問と向き合い、汗を流し、帰りに東京タワーで記念写真を撮っていました。

それでも、大阪に戻ってから、お世話になった先生やクラスメートが、私のような、やむを得ない事情で出席できなかった仲間のために、教室で、自主的な卒業式を開催してくれました。
40人のクラスで、およそ30人の仲間が集まって祝ってくれました。
同じ学び舎で過ごした仲間の“思いやり”を感じました

私の記憶には、卒業式の空気感は残っていません。
でも、これほど仲間との絆を実感した卒業式はありません。
なので、私の卒業式の思い出は、体育館ではなく“教室”にあります。

写真は、年末に毎年開催するプチ同窓会です。
結婚したり、転勤したり…皆、それぞれの道を歩んでいるので、大規模な同窓会は不定期ですが、親しい仲間とのプチ同窓会は、毎年、年末に帰省するときの一番の楽しみです。

次は、飯田アナウンサーです。

2016年 ともに

稲垣 龍太郎

2016/03/15

震災から5年=私が仙台放送に入社して5年

取材やプライベートで県内各地を回るたびに、
その町の景色が変わっていることに驚かされます。

南三陸町志津川地区…かさ上げが進み、
遠くからでは、防災対策庁舎も高野会館も、ほとんど見えません。

気仙沼市鹿折地区…第十八共徳丸があった場所には、
周囲を眺めることができる高台。
そして、更地だった周辺は、土が盛られていて、
これから新しい光景ができてくるのだと車で通るたびに感じます。

女川町市街地…がれきが撤去され、土の色しか見えなかった場所が、
洋風なオシャレな街に変貌を遂げていて、
訪れたときの驚きは、今でも忘れられません。
これから、どんな街ができるのかと気持ちが高ぶりました。

5年が経ち、スピードの速い遅いはありますが、
少しずつでも復興に向けての歩みは進んでいるのだと実感します。

ただ、私が、宮城に住んでいて、一番もどかしいのは、
震災前の光景を、自分の眼で知らないことです。
被災してから、どのように変化しているのかは、わかっても、
震災前の町と比べて、どうなのかは、私には映像や写真でしかわかりません。

このもどかしさは、ずっと続くものだと思います。
でも、もっと多くの人の話を聞き、多くの資料を見て読んで、
少しでも、震災前を知る人たちの気持ちに、
近づけるようになりたいと思っています。


次は、寺田アナウンサーです。

ウインタースポーツ

稲垣 龍太郎

2016/02/25

毎年冬を迎えると、すごく気になっているスポーツ?イベント?があります。


(1)宮城県雪合戦大会(宮城県)
真剣勝負の雪合戦!楽しそう!でも、白熱しそう!
壁に隠れながら、相手に雪球を当て、敵からの雪球をよけ…
ほぼ毎年、県内のニュースで見るので、ずっと気になっています。
プライベートで参加してみたいのですが、団体戦なので、お友達の少ない私には…個人戦も開催しませんかー!?

(2)わんこそば全日本大会(岩手県)
運動に自信はないけど、食べることなら!!
どんなに風邪をひいて体調を崩そうが、食欲だけは衰えません。だから、体重オーバーしてしまうのですが…
でも、全国制覇!国内王座奪取のチャンス!!
ですが...団体戦なので、お友達の少ない私には…
個人の部も開催しませんかー!?

(3)水戸納豆早食い世界大会(茨城県)
「世界チャンピオン」の称号を得ることができるチャンス!!
しかも、個人戦!お友達が少ない私でも、参加できます!!
よーし!!・・・と思ったら、申し込み開始から、わずか3日しか経っていないのに、定員150人に達したということで、既に締め切られていました…

ちょっと変わった、この時期の白熱したイベント。
人生の中で、絶対に1度は参加してみたいと思っています。
写真は全く関係ありませんが、宮城で1度は行ってみたかった合格祈願の御利益スポット「釣石神社」です。
大きな石が「落ちそうで落ちない」。
私の大学受験を思い出しました。
今年は、「1度はしてみたかった」を、より多く実現していきたいですね。

次は、飯田アナウンサーです。

寒いからこそ!

稲垣 龍太郎

2016/02/16

寒いからこそ、靴下は欠かせません。
頭寒足熱とも言いますが、冬の寒さを乗り切るには、
分厚い靴下は必須アイテムです。

画像は、年末年始に帰省したときに、
妹からもらった韓国土産です。

「兄(にぃ=私)に、似ているやろ!」

そう言われて、渡されました。
右端には、稲垣「龍」太郎の「龍」の文字。
特別に刺繍してもらったわけでもなく、元々入っていたそうです。
ん~、どうでしょう?似ていますかね?
巡り合ったことに、“運命”を少し感じてしまいます。

次回からは新テーマ「ウインタースポーツ」
トップバッターは、金澤アナウンサーです。

神頼み

稲垣 龍太郎

2016/01/27

大事なときの神頼み!

思えば、大学受験、就職活動、社会人になってから、さまざまな場面で、神頼みをしてきました。
正月には、20年以上同じ実家近くの神社で初詣。
実家に帰った日、実家を出発する日は、必ず神棚に向かって拝んで、「ただいま」の挨拶、「いってきます」の挨拶をしています。

幼いころから、父の教えで、それが普通だったので、物心ついてから、神棚のない家に行くと、とても不思議な感覚でした。

今は一人暮らしで、神棚は設置していませんが、毎年、初詣をする神社のお守りを自宅に置いています。
プレッシャーに強い方ではないので、何か大事なことがあるときは、心を整えるためにも、今でも、そのお守りを胸ポケットに入れて臨んでいます。

次は柳沢部長です。

2016年…どんな年に?

稲垣 龍太郎

2016/01/15

もうダメだ、もう無理だ、と何回思ったか。
それでも、どうにかなる。いや、どうにかする。
ピンチになったら、助けてくれる人もいる。
ヒントをくれる人もいる。
多くの人たちに支えられながら、最終的には、何とかなる…
そんなことをよく感じた2015年。

いつやってくるかわからない無理難題に、何とか対応する術を、少し覚えた去年。

今年は、追い込まれて「何とかする」ではなく、追い込まれても「少しでも良いものをつくる」術を身につけることを目指します。

また、今年は「挑戦の年」。
ここ最近は、「報道」の現場を中心に働いてきました。
まだまだ足りないと思うことが多いですが、今年からは、分野の垣根を越えて「オールマイティー」なスキルを身につけるための年です。

報道、スポーツ、イベント、その他いろいろ…
2016年は、あらゆる場面で、さまざまな分野で、皆さんにお伝えすることができる年にします。

プライベートでは、もっと多くの人と知り合って、お酒を飲んで、喋って、楽しんで、時にはちょっと遊んで、1日を終えたときに、「きょうも、目いっぱい身体も頭も動かした!」と感じながら、布団で眠れるような365日を過ごせれば、良いなと思っています。
友達100人できるかな...?
最終的に、死ぬときに、毎日充実していたなと思えれば良いなと、「あんた、還暦を過ぎたのか」と突っ込まれそうな境地に最近至ってきました。
今年で28歳、四捨五入すれば30歳ですから(まぁ、去年も27歳なので同じですが)、もういい年齢ですね。


写真は、正月に家族と食べた
「三陸塩竃ひがしもの(メバチマグロ)」です。
実家でマグロ売りをしているお友達が、
お手頃価格で大阪の稲垣家に送ってくれました。

最初は、ホンマグロではないことを、
やや残念がっていた父でしたが、食べた瞬間...

「これ、本当にメバチ(マグロ)か?ホンマグロじゃないのか?」

と驚いておりました。
甘みと適度な脂...最高ですね。
さすが、宮城が誇るブランドマグロです。
正月から、宮城の食材に元気をもらいました。


次は、寺田アナウンサーです。

今年の漢字2015

稲垣 龍太郎

2015/12/18

今年は、「考」えることが多い1年でした。

●3月「国連防災世界会議」。
会議の抽象的なテーマの意味を考え、英文のみの書類を読んで日本語訳を考え、会場内の異国の雰囲気に、ここはどこの国なのだろうか…と考えてしまいました。

●4月 宮城の魅力を伝える「みんなのふるさと」中継がスタート。
宮城をどのように全国に伝えればいいのか、考え込みました…

●5月 お世話になった先輩の結婚式の馴れ初め再現VTRに新郎役で出演
恋人同士って、こんな感じなのかな、と考えながら、手探りで演じました…(汗)

●9月「関東・東北豪雨」中継
考える間もなく、目の前のことに必死でした。
でも、緊急体制が解除になり、自分の中継を見直してからの方が、考えることが多かったです。

●10月 初めての秘湯・峩々温泉(画像)
少しの間、考えることを忘れました。

●11月 お世話になった先輩(2人目)の結婚式の馴れ初め再現VTRに新郎役で出演
「新郎の顔」のお面をつけて、顔の表情で演技できない状況で、どのように演技すれば良いのか考えました。
動きだけで表現する、ゆるキャラの着ぐるみの気持ちが、ちょっとだけわかったような気がしました。

●12月 年末年始、どう過ごすか考えています。
やっぱり実家に帰って、旧友と酒を酌み交わす時間を過ごしたい。

来年は、もっと考える1年になりそうです。
一瞬、セーラームーンの主題歌「ムーンライト伝説」の
「思考回路はショート寸前…♪」というフレーズが頭をよぎりました。
でも、ショート「寸前」なら、まだショートしていないので良いか。いける。
そう考えられるようになったのは、今年の収穫かもしれません。

”断捨離”

稲垣 龍太郎

2015/12/03

今年のうちに、断捨離すべきは、スマートフォンで撮りためた多くの写真です。
写真は、川崎町の釜房ダムでの1枚です。
顔ハメ、最近ハマっています…

宮城に移り住んで5年目、スマホに変えて3年目。自称“スマホ写真家”の私が撮影した画像は、およそ3000枚に。まもなく容量オーバーを迎えそうです。

東北各地での未知なる景色や料理との遭遇…
興奮のあまり、スマートフォンのシャッターボタンを押す指が止まりません。
タテ、ヨコ、もっと紅葉を入れて…下の角度から…
同じ物、景色などを撮影するのに、いろいろこだわると、自然と枚数も増えてきます。
せっかく縁があって、東北に住んでいるのだから、私が肌で感じる“東北の魅力”を、東北以外の地域に住む友人たちにも発信したいのです。

そんな想いから、これからも画像の枚数は増えそうです。
だから、“ある程度の断捨離”をしたら、パソコンに画像のデータを移して保存しようと思います。
やっぱり…捨てられない !! 削除できない !!

楽しい思い出、感動した出来事は、永遠に記録として残しておきたい !!

次回のテーマは、アナ・ログの1年の締めくくりといえば、これ!
「今年の漢字2015」
金澤アナウンサーからスタートです!

「“特別編”浅見アナ卒業」

稲垣 龍太郎

2015/11/10

私が入社して3年目のころだったと思います。
かつて楽天に在籍した田中将大投手が、メジャー移籍、ヤンキース入団が決まった日、仙台放送では、急きょ昼間にスタジオから特番を放送することに。

スポーツ担当のアナウンサーが別件でおらず、百戦錬磨の浅見さんが、緊急登板することになりました。
特番の放送が決まったのは、OA開始の5時間ほど・・・。
私は、こんなときに、どのように放送に臨めば良いのか勉強すべく、スタジオで、OAを見学させていただきました。

特番は、田中投手の会見を中継でお伝えし、スタジオで、浅見アナとゲストの方のかけ合い。
画面に映っていないとき、田中投手が会見で話していることを、一つ一つ、メモする浅見さん…
でも、画面がスタジオに切り替わると、何事もなかったかのように、スタジオで進行する浅見さん…

こうして5時間ほど前に決まったおよそ30分間の特番は、無事に終わりました。

入社して、いろんな先輩方から勉強させていただきましたが、身震いするほど“プロ”を感じた瞬間でした。

こんな心もとない若手で申し訳ありませんが、もっと私も、しっかりしないといけないと感じるのです。

最後に…浅見さん、大変お世話になりました。
いつも熱く丁寧に、ときにジョークも交えながら、ご指導いただき、温かく見守ってくださり、本当に、ありがとうございました。

次は、飯田アナウンサーです。

ご飯のおとも

稲垣 龍太郎

2015/10/29

「生卵+かつおぶし+しらす+しょうゆ」

これが、ご飯の一番おいしい食べ方だと思っていましたが、最近、ご飯がすすむ“絶品”を見つけてしまいました。
名取市の閖上さいかい市場を訪れたときのことです。

名取市閖上の、赤貝の肝味噌和え。
赤貝の肝というのは、時期によって食べられたり食べられなかったり。
非常に貴重なものなんだそうです。

赤貝の肝の歯ごたえ、濃厚な味噌の風味が食欲をそそること間違いなしです。

あの総理が、あの大統領をもてなした、あの料亭でも重宝していると言われている閖上の赤貝の身が絶品!日本一の赤貝!なのは、もちろんですが、「赤貝の肝味噌和え」も、ご飯のおともには絶品なのです!

東日本大震災で存続の危機に瀕しながらも、今、こうして閖上の赤貝を味えるのは、多くの人の復興に向けた頑張りがあったからこそ。
そのことを忘れず、感謝しながら、最近、毎日の朝ごはんで頂いております。

次は金澤アナウンサーです。

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