堤 勇高
2026/09/11
秋の味覚として挙げられるキノコ類。
幼いころは苦手な食べ物でした。
キノコ全般に共通する独特の香りがキノコの「菌類」という側面を思い起こさせるのが最大の理由です。
最も苦手だったのがシイタケです。
キノコの香りと、シイタケ固有の風味のどちらも苦手でした。
細かく刻んだり、様々な味付けをしてみても印象は変わらず……
子どものころから食べ物の好き嫌いはあまりない方で、他のキノコ類は10代のうちに克服していましたが、シイタケはある程度大人になってからも苦手なままでした。
そんな「シイタケ嫌い」を克服するきっかけは突然やってきました。
友人と食事をしたとき、お肉系のコース料理の店だったのですが、そのコースの中で出てきたのが自分の拳くらいの大きさのシイタケ。
丸焼きで味付けは塩コショウのみです。
大人になった私は「苦手」まではいかない程度にシイタケを克服?していましたが、裏を返せば「自ら進んで食べはしないかな……」という存在でした。一口も食べられない状態を100とすると、当時は40くらい。こぶし大のシイタケとなると少し尻込みといった感じでした。
しかしシイタケは一人につき一つ運ばれてきます。
せめて一口くらいは食べないとなと、小さめに切って口に運びました。
その瞬間、シイタケが「食べられる」から「美味しい」に変わりました。
出されたシイタケの「物の良さ」はもちろんあったと思いますが、その調理法や味付け、肉厚な食感に、私の味覚の成長がちょうど追いついたような感覚でした。
結局特大シイタケの丸焼きをあっという間にペロリ。
不思議なものでそれ以来、どんな調理法や味付けのシイタケでも美味しいと感じるようになりました。
歳を重ねるごとにシイタケ以外のキノコもより一層美味しいと感じるようになっています。
今年の秋も何か新しい扉が開くか、今から楽しみです。
写真は先日取材にいった栗原市で撮った田んぼの写真です。
これは稲も青々として真夏の景色ですが、ここから黄金色の景色に変わり、そして新米として私たちの食卓に届くのが楽しみです。