アナ・ログ

言葉にまつわる話

飯田 菜奈

2024/05/28

外国語を覚えたいなら、現地に行くのが一番!
母の教えです。
英語を上達させたいなら、英語圏で生活するのが良いという母の勧めもあり、大学2年生の終わり、3年生になる前の春休みを使って、オーストラリアに語学留学をしました。

現地の日本語学校では、なるべく日本人の友達ではなく、外国人の友達を作ること。
何を言っているかわからなくても、とにかく英語を聞いて、耳を慣らすこと。
英語でニュースを聞いて、英語の曲を聞いて、英語で映画を観て(字幕も英語)、友人とは英語で話す…ことを意識して2カ月過ごしました。

始めのうちは何を言っているのか聞き取れず、自分の伝えたいことも上手く伝えられないもどかしさがありましたが、英語だけの環境に身を置いていると、徐々に聞き取れるようになりました。意思疎通ができるようになるととても嬉しく、英語を話すことの自信も生まれてきました。2カ月の留学生活を終える頃には、日常会話はスムーズに話せるように!ただ、できれば、3カ月、いや半年、いや1年…住んでいたらもっと上達させられたかなと思うと、少し心残りです。
自分自身を振り返っても、日本で生まれ、日本で生活しながら、知らず知らずのうちに日本語を覚えて、普段使っていますからね。

語学留学を終えてからも、英語に触れる機会は大切にしています。
英語でニュースや音楽を聴くのはもちろん、街中で見かける外国人が何を話しているのか、つい注目して耳を傾けてしまいます。
最近は本当にたくさんの外国人を日本で見かけるので、海外にいるような気分になることも…!?
決して盗み聞きしているわけではなく、英語の勉強ですので、お許しくださいませ!笑

☆写真☆
外の風を感じながらカフェでゆっくり過ごすのが気持ち良い時期になりました。
新緑が鮮やかなこの時期ならではの草木の香り、意外と好きです!


次回は下山アナです。

金澤 聡

2024/05/27

言葉に関わる仕事をしていますが、
うまくいった回数より、失敗した数の方が断然多いです。

若いときは、
失敗に拘泥しすぎてはいけないと分かっていても、
なかなか払拭できず、落ち込んでしまい、モチベーションが低下して、
また失敗してしまうという負のスパイラルに陥っていたわけです。

そんな自分を見かねて、
ある大先輩がこんな言葉をかけてくれたのを覚えています。

「失敗したらまず報告して謝ること」
「失敗した理由を考えて、同じような失敗を繰り返さないようにすること」
そして、
「それでも失敗したら、深く謝りなさい!」

こっちはこっちで謝罪のスパイラルですが、
言葉で助けられたことも多々あるわけです。

写真は、仙台市内のとある名店のお寿司屋さんのにぎり1人前。
ルーキーだったころ、このお寿司のリポートを担当しました。
一口食べての私の感想。
「いや~、おいしい! 実にうまい!」
これしか言えず、やらかしてしまったと猛省しました。

帰社するなり、大先輩のところに「報告」と「謝罪」へ。
すると、
「うまいものは、うまいんだから、『うまい』っていうしかないよな!」
落ち込んでいる私をフォローしてくれたのか、本音なのか、
真意は分かりませんが、
言葉によって救われたのは間違いありません。

次は、飯田アナウンサーです。

伊藤 瞳

2024/05/24

写真は、先月、
「あらあらかしこ」のロケで「宮城のおすすめスポット」を街の皆さんに聞いたときのものです。

秋保のビール工場に行きました。
ビール工場は、アメリカのウィスコンシン州発のビールブランド。
今年1月に海外初進出の場として秋保に誕生しました。
ロケでインタビューのお相手は、アメリカから来たばかりの会社の代表で、日本語は話さず「英語」での会話でした。

私自身は、学生の頃から英語は好きで、当初は翻訳家になりたいと思っていたほどです。
ただ、得意だったのは「書く方の英語」で「話す方の英語」は、苦手でした。
実用的ではない…
英語検定を受けたときに、「私は牛乳が好きです」と言いたかったのに「I am milk」とてんぱって言ってしまったのは今でも冷や汗ものです。
考えてからではないとダメで、焦り、思考が停止するのです。

ロケのインタビューの際は、そばに通訳の方がいたので難なくといったところでした。
ただ、ロケの合間、代表と二人きりになる場面があったのです。
内心、「どうしよう」と焦りましたが、二人だけという空間が自分の思考を後押しするきっかけをくれました。

日本語で聞いてみたいことを考えて、頭の中で英語にして、それを言葉にする。
ゆっくりではありましたが、なんとか紡ぎ出しました。
秋保のどんなところが好き?どこに出かけた?など伺うと、秋保大滝に家族で出かけたときの話を教えてくれて写真まで楽しそうに見せてくれて、打ち解けることができました。
言語の壁を越えられたのを実感して、感激しました。
またビール工場に行ったときには、もっと話せるようになりたいと目標もできました。やはり経験が大事ですね。

次は、金澤聡部長です。

梅島 三環子

2024/05/23

私の出身は、静岡県静岡市。まさか自分の言葉が標準語ではないなんて…。大学進学で上京するまで思ったこともありませんでした。

まずよく友達に言われたのが、「うち」。私を意味する一人称です。あまりに不思議だったのか、私を呼ぶ言葉として「うち」が広まっていきました。
その次によく使っていたのが、「っち」。達や家のことを表します。うちっち=私たち・私の家という感じです。
あとは「ら」。「~でしょ?」という意味です。ご飯行くら?=ご飯食べに行くでしょ?となります。これも大学で出会った友達には、非常に違和感があったらしく私に話しかける時は全部に「ら」をつけて遊ばれることもありました(笑)
これを複合的に使うと、「うちっち来るら?」=「私の家に来るでしょ?」となるわけです。
こんな会話を当たり前にしていたのに、まさか自分が方言だなんて思いもしなかったなんて振り返るとおかしいですよね。

そして、このブログを機に調べてみると「蚊に食われてもかじっちゃダメ」というのも方言だったんですね。よく使っていましたし、言われていました。「蚊に刺されてもかいちゃダメ」という意味です。言葉を使う仕事に就いて、18年目…ですが、とっさに出る言葉にはまだ静岡弁が残っています。

写真は、最近食べた美味しいものシリーズ。
今回は、ホタルイカとこごみの和え物です。

明日は伊藤さんです。

高橋 咲良

2024/05/22

皆さんは、普段つい使ってしまう「仙台弁」はありますか?✨
わたしは、同意を意味する「だから」や、違和感があるなどを意味する「いずい」をよく使います。

方言を使うと、相手とグッと距離が近づいて親密になれる気がしますし、標準語にはない、方言ならではのあたたかみが、とても好きです。
先月、そんな「仙台弁」にまつわる取材をしました。

方言学が専門の東北大学・小林隆名誉教授に、お話を伺ったのですが、今の仙台弁のルーツは、奈良時代や平安時代に都で使われていた言葉にあるそう。
例えば、可愛いを意味する「めんこい」は、万葉集に出てくる「めぐし」が元であったり、語尾につける「~け」や「~べ」は、「けり」や「べし」が変化したものであったり。普段何気なく使っていた方言が、急に雅に思えました。

小林名誉教授は「千年前の言葉を今の仙台人が使っているという。仙台方言は言ってみれば無形文化財とか文化遺産。そして、それをしゃべっているお年寄りは人間国宝と私は考えている。」と仰っていてました。仙台を使いこなす皆さんは、人間国宝です!
これまでよりも、胸を張って方言を使いたくなる言葉でした✨(笑)

つい先日も、インタビューで、これはどういう意味だろう?と迷った仙台弁がありました。
それが「ねむかけ」です。
何だか分かるような、分からないような…うとうとしている様子かな…と思いながら。
正解は「居眠り」です!

千年の時を超えて、形を変えながら今なお使われ続ける、地域ならではの方言。
大切にしていきたいものですね。

☆写真☆
写真は全く関係ありませんが!(笑)休日に軽井沢へ行った時のものです🍃
窓から見える、日差しに照らされた新緑が美しくて、思わず撮りました📷
定禅寺通りのケヤキ並木も青々として美しいですが、新緑の季節は心が晴れやかになりますね☻

続いては、梅島アナウンサーです♩

寺田 早輪子

2024/05/21

最近、うれしかった言葉、第一位は…、

「VTRに命を吹き込んでくれて、ありがとうございます!」

これは、ある番組のナレーション収録を終えてブースを出た時に、担当ディレクターからかけられた言葉です。正直、涙が出るほど嬉しい言葉でした。

アナウンサーになって以来、様々な研修を受けてきましたが、若手の頃はいつも「読んでいる」と講師に指摘されていました。「伝える」と「読む」の違いがよく分からず、戸惑っていましたが、当時の私は、気持ちを込めている「つもり」になっていたのだと思います。

その「つもり」を取っ払うことができたのは、災害取材を経験してからのこと。
やり場のない怒りや悲しみを抱えながら、それでも歯を食いしばって歩んでいこうとする人々の話を聞くうち、自分の中の何かが大きく変わっていったのです。

「命」についての話を取材するうちに、「命は何にも代えられない、大切なもの」、というメッセージをまっすぐに伝えたいという思いが湧いてきました。「小手先の表現などは決してしてはならない」、そう強く思うようになったのです。

今は、言葉を発する時に心が震える感覚がある…とでも言いましょうか、心の奥底から深い声が出てくるような実感があります。

ナレーションは本当に奥が深く、難しい。でも大好きです。今もまだまだ修行中(?)の身で、勉強・研究の毎日です。正解はないのだけれど、聴く人(見る人)を想像しながら、その時々の最適解を常に追い求めています。
これからも妥協することなく、文章に「命」を吹き込む、そんな仕事をしていきたいです。

☆写真は…、「千坂紗雪アナウンサー検定」を収録しました。YouTube仙台放送アナウンサー公式チャンネルで、近日公開!

アナ・ログ、続いては高橋咲良アナウンサーです。

西ノ入 菜月

2024/05/20

日本語。日本人に生まれたので普段何気なく使っていますが、奥ゆかしくて、繊細で、ひとつの言葉が色々な意味を含んでいるので、使い方が難しい…
だからこそ「雅」を感じ、面白いなあと思うことが多々あります。

例えば、「お疲れ様」という言葉。
ビジネスの場面ではあいさつ代わりに使いますし、本当に疲れを労う時や、一日の終わりに「さようなら」の意味を込めて過去形で言うこともあります。
一つの言葉で様々な場面で使うことが出来る、万能な言葉です。

大学では語学系の授業をたくさん履修していたのですが、「そういえば、日本語で言う「お疲れ様」って、英語だとなんて言うんだろう?」と思い調べてみても、なかなかその一言にぴったりな言葉が無いことに気が付きました。

挨拶も兼ねた軽い感じの「お疲れ様」の時は、「How are you?」「How's life?」(調子どう?)だったり、「Good morning.」など、挨拶としての意味を持った表現がしっくりくる…。
また、労い時の「お疲れ様」は「Good job.」などになるし、一日の終わりの「お疲れ様」は「Have a good night.」「See you tomorrow.」など…。

直接的な表現が多い英語との違いがここまで出るのだなあと、面白く感じます。

そんな、様々な意味を同じ言葉で表現できる日本語ですが、常日頃言葉に敏感になる必要がある職業に就いているので、仕事での言葉のチョイスは神経を研ぎ澄ませ、細心の注意を払って使うようにしています。

「もう少し端的に意味を捉えた表現は無いか」「違う意味で受け取られないか」「この言葉で傷つく方がいないか」など、繊細な日本語だからこそ、常に立ち止まってしっかり考える時間を作っています。

これからも、この日本語としっかり向き合いながら仕事していきたいと思います。

写真は、ヘリコプターで上空から県内の行楽地をリポートしたときに撮影した、蔵王の観光スポット「御釜」です。本来、湖の水は深緑色なのだそうですが、太陽の当たり方によって灰色、青、エメラルドグリーンなど、湖面が様々な色に変わったように見えることから、別名「五色沼」とも言われています。
ひとつの言葉でも様々な側面がある日本語のようだなぁ。と思いました。

明日は寺田アナウンサーです。

佐藤 拓雄

2024/05/17

かれこれ30年くらい感じていることですが、おかしな敬語が気持ち悪い。

その代表格が、「ビール飲まれますか?」

先輩や目上の人にお酒をすすめる時に、かなり多用されていると思うのですが、気持ち悪くないですか?

ビール飲みますよ、だけど、飲まれませんよ、とおじさんの屁理屈を言いたくなってしまいます。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言うではありませんか。
・・・やはり屁理屈ですかね。

いや、でも。「飲む」の敬語が「飲まれる」なのは、やっぱり気持ち悪い。
「飲む、食べる」の敬語は、「召し上がる」でしょう。あるいは、「お飲みになる」。

確かに「れる・られる」には、「尊敬」の意味もありますが、「受け身」「可能」「自発」もあるわけで、だからこそ、「飲まれる」なんて言われると、私は「酒は飲んでも飲まれるな」に感じてしまうのです。
「食べる」→「食べられますか」で考えてみたらなおのこと、「可能」か「受け身」に感じませんか?
文脈で分かるだろう、と言えばそうかもしれませんが、紛らわしいからこそ、別の言葉「召し上がる」があるのだろうとも思います。

「ビール飲まれますか」には、そういう言葉を使わず、マニュアル的にパターン化して「れる・られる」をつければ敬語になる、というような安直な考えが透けて見える気がして、嫌だなあ、と思うのですが・・・
挙句、こういうことを正面から言うと、「〇〇ハラ」と言われてしまうのでしょうか。


【写真】内容とは全く関係ありませんが、仙台放送局舎前の新緑です。実に清々しい。


次回は、西ノ入アナウンサーです。

千坂 紗雪

2024/05/16

「言葉にまつわる話」
トップバッターの千坂です。

5月18日は語呂合わせで「こ(5)と(10)ば(8)の日」とのこと。好きな言葉や、気になる言葉などを種々雑多に話していければと思います。

わたしは本や雑誌、新聞、テレビなどを通して出会った言葉や実際にかけてもらった言葉などをスマホのメモにまとめています。久しぶりに見返してみて一番心に刺さったのが
「Life is too short to be little.」
~つまらない生き方をするには人生は短すぎる~
19世紀後半に活躍したイギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリの言葉でした。

確かテレビで紹介されていた言葉でその時もハッとさせられましたが、今改めて聞いて深みを感じました。
わたしには今年101歳の曾祖母がいて、わたしも同じように長生きするのが目標です。今の年齢が24歳、来年で25歳となり四半世紀となります。わたしの人生100歳まで生きられるとしたらこれまでの人生、あと3回分。20代のうちからこの言葉を自分に言い聞かせ人生を楽しみたいです^^

写真は、前回に続き「おおがわら桜まつり」での一枚、宮城県大河原町のキャラクター”さくらっきー”と撮影しました!
ぽよんぽよんと弾みながら歩く姿に癒されました^^

次は佐藤拓雄アナウンサーです。