アナ・ログ

クリスマス

佐藤 拓雄

2006/12/15

 この本、ご存知ですか?

 一つは「サンタクロースっているんでしょうか?」(著:フランシス・P・チャーチ、訳:中村妙子、画:東逸子、偕成社)
 もう一つが「さむがりやのサンタ」(作・絵:レイモンド・ブリッグズ、訳:すがはらひろくに、福音館書店)
 どちらも子どもの時に初めて読み、今でもこの時期になると読み直しています。
 「サンタクロースっているんでしょうか?」はご存知の方も多いのではないでしょうか。100年以上前のアメリカの新聞に載った社説です。
 「サンタは本当にいるの?」という、バージニアという女の子の質問に、これ以上ない最高の誠意を持って答えた内容です。
 サンタの「秘密」に気づいてしまった頃、この本を読んで、僕は、何かとても安心したというか、救われたというか、そういう気持ちになりました。
 そして、親になった今、子どもから「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれたら、どう答えたらいいのか。そんなことに答えてくれる本でもあります。「サンタは心の中にいる」というメッセージは、親として、子どもたちに伝え続けていきたいものです。

 「さむがりやのサンタ」は、とにかく楽しい本です。
 子どもの頃、弟が親に買ってもらった本だったのですが、借りて何度も何度も読みました。「じゃあねクロ」「いってくるよポチ」なんて、セリフまでほとんど覚えているくらいです。
 数年前にまた見つけて、自分の子どもにプレゼントしました。子どもたちもすぐお気に入りに。さらにはその姉妹編「サンタのなつやすみ」まで見つけました。

 そんなわけで、僕は、何歳になっても、クリスマスが近づくと、この2冊を毎年読みたくなるのです。

 次回は、入社11年目、「永遠の好青年(?)」の金澤聡アナウンサーです。

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