アナ・ログ

神神・神無月

佐藤 拓雄

2013/10/11

10月。また新ドラマの季節がやってきました。

我が家では、私と妻のみならず、子どもたちもドラマをよく見ています。
中三=受験生の長男は、「もうテレビは見ない」と言ったその舌先も乾かぬうちに、「『リーガルハイ』だけは見るから」。
受験もまだ先の長女は、前クール、家族で一番多く連ドラを見ていました。
幼稚園児の次男も、妻が見るドラマを一緒に観ていることが多いらしく、「倍返しだ!」とか言ってます。意味分かってるのかな?

新ドラマもいいですが、午後の再放送も楽しみのひとつです。

先月は、大好きな「CHANGE」が再放送されていました。
DVDには保存してあるのですが、もっといい画質でブルーレイに保存しようと、録画し直してしまいました。

このドラマ、以前長男に見せたところ、非常に気に入り、今回も、学校から帰ると、録画を熱心に見ていたようです。おい!受験生!
いまだに勉強モードにならないのは、いかがなものか・・・

そんな親の気持ちを知ってか知らずか、次男は、
「○○くん、『あさくら』見てたよー」
と私や妻に報告してくれます。
そう、木村拓哉演じる「朝倉啓太」が選挙運動でかけているタスキには、ひらがなで「あさくら」。
ひらがなが読めるようになった次男の、無邪気な「内部告発」で、長男のサボりはあっという間に明るみに出てしまいます。

それにしても、これほど清々しいドラマも近年なかなかないと私は思っていて、だから、あらすじも結末も分かっていても、やっぱりまた引きこまれてしまうのです。

「僕は、世の中に必要な悪があるなんて、子どもたちに教えたくありません!!」
「僕のすべては、国民の皆さんと同じです!」
「いいから総理の言う通りにしろ!」(これは秘書役の平泉成)
・・・キリがありませんが、心にビンビン来るセリフやシーンの数々。
最後の最後も、その手があったか!と驚かされる結論、そして・・・

言ってみれば、「おとぎ話」です。
でも、現実の政治に失望させられることが多いからこそ、ある種の「理想の総理」を描いたこのおとぎ話に、カタルシスを求めてしまうのかもしれませんね。

今月からの新ドラマにも、「CHANGE」のような心躍る出会いを、家族で期待しています。

次は、寺田アナウンサーです。

秋のささやき

佐藤 拓雄

2013/10/02

自然と涙が出ました。

2013年9月26日、楽天イーグルス、リーグ初優勝。

やっぱりとんでもなくうれしかった。
ですが、楽天の優勝で自然に涙がこぼれるとは、自分としても予想外でした。
好きなプロスポーツのチームはいろいろありますが、優勝して泣けたのはこれが初めてです。

それにしても、優勝マジックが点灯して、今日か、明日か、と気をもんでいる時の心境は、まるで我が子が生まれるのを待っていた時のようでした。
そして、その間、何度も思い出したのは、球団誕生の頃の、あの大騒動でした。

対岸の火事にしか思えなかった、球界再編の動きが、突然私たちの宮城に「飛び火」してきたのが、2004年の9月のことでした。

2004年9月25日、私が担当していた報道番組「CATCH」は、新規参入に名乗りを上げた、楽天の三木谷社長生出演。宮城ローカルの報道番組で、「地元密着の球団を」と熱く語ってくださいました。
その一方で、こちらは、本当にここでプロ野球ができるのか、スピード勝負のIT企業だけに、ダメとなったらサッと引き揚げてしまうのではないか、地元に根付かせる覚悟はどれほどおありなのか?としつこく聞いた覚えがあります。

それから、実に丸9年。
素晴らしいチームが、宮城にしっかりと根を張り、ついに、実りの秋を迎えました。

9年という歳月は、長かったようでもあり、こんなに早く優勝できるとは、という驚きの気持ちもあります。
でも、球団初年度の2005年に小学1年生だった長男が、今は中学3年生。6年+3年の義務教育が終わるわけです。それほどの時間がかかったと考えると、長い年月か。
今年田中投手が「ひとつひとつ積み重ね」ということを何度も言っていましたが、今年に限らず、すべて積み重ねなんだなあ、とも。
あのボロボロのファーストシーズンがあって、今年の優勝がある。
昨日があって今日がある。あの日があって、今がある。
人生そのものですね。

大きな実りの秋、もうしばらく、夢心地を楽しんでいたいと思っています。

★写真は、最も愛用(?)している楽天グッズ。銀行の通帳ですけどね。

今回のテーマは、今日で全員回りました。
明日からは、新テーマ、まずは木下アナウンサーです。

2013 夏の総決算

佐藤 拓雄

2013/09/03

写真は、私の手帳の裏表紙です。
はさんである紙きれの文字、「おくたうとさ」ではありません。
横書きですが、なぜか、戦前のように、右から読んで、「さとうたくお」です。
実はこれ、この夏、次男が、生まれて初めて書いてくれた、私の名前なのです。
こうして手帳にはさんで、いつも持ち歩き、見るたびに、心をなごませています。

7月で4歳になった次男は、この夏、文字の読み書きに、かなり関心が強くなってきました。

一番よく書いているのは、自分の名前。
その次は、ママの名前。
同じくらい多いのが、お姉ちゃん(長女)の名前。

お兄ちゃん(長男)とパパ(私)の名前は、なかなか書いてくれません。
もっと言えば、私の名前は、家族の中で一番最後に覚えたほどで(あ、もちろん「パパ」とは言ってくれていましたが(苦笑))、男に関心がないのか、なんなのか、上二人はこんなことはなかっただけに、父親としては、なんともトホホな気持ちです。(とは言っても、三番目ともなると、こちらも「まあそのうち」とのんびりしていますが。)
ともかく、そんな次男ですから、私の名前を書いてくれたこの紙きれは、私にとってこの夏一番の、いや一生の宝物と言ってもいいくらいです。

先日は、私に手紙を書いてくれました。これも宝物。

次男から思わぬ宝物をもらったこの夏でした。

追伸
昨日の浅見さんの「母校ネタ」。社内ではもはや夏の風物詩です。ちなみに、私の本当の母校は、昭和55年に、都立としては初めて甲子園に出場。進学校だったため大いに話題となり、初戦で敗れましたが、当時小学生だった私にも鮮烈な記憶として頭に残っています。それ以降は甲子園に行けていませんけどね。

明日は、金澤アナウンサーです。

真夏の夜の夢

佐藤 拓雄

2013/08/21

楽天イーグルスが、パ・リーグ首位を快走しています。

このままいけば、悲願の初優勝。私ももちろんそうですが、多くのファンが、これが夢と終わってしまわないことを強く願いつつペナントレースの行方を見守っているのではないでしょうか。

私は、球団創設の2005年、スポーツ担当で、楽天イーグルスの最初のシーズンを取材していました。この年は、本当に、負けに負けました。シーズン100敗を免れるためのマジックナンバーを数えてしまうほどでした。
それが、今年、優勝マジック点灯も時間の問題。当時を思えば、「夢のようだ」としか言いようがありません。

混戦のパ・リーグのこと、まだまだ油断はできませんが、私はもっと待たされるかと思っていました。
9年でも短くはないですが、それよりもっと待って待って待たされて、ついに優勝を手にした時、祝杯をあげながら「オレは○年も待ったんだ~」と、21年ぶりのリーグ優勝を果たした1985年の阪神ファンのように喜ぶ、という妄想を抱いたりしていましたが、それはぜいたく、いや、わがままというものですね。

・・・と、あー、なんだか、もう優勝したような内容になっている。いかんいかん。「待たされたかった」なんて言ってると、それこそ本当に待たされることになってしまうかもしれませんね。危ない危ない。前言撤回です。

今はとにかく、夢の初優勝に向かって、テンションを上げていこうではありませんか。

写真は、2005年4月1日(金)、楽天×西武1回戦=記念すべきホーム開幕戦の取材スコアです。磯部の先頭打者ホームランに始まり、初回に一挙6点。勝ち投手はもちろんエース岩隈。このシーズンの数少ない白星の一つでした。勝ったこともさることながら、本当に仙台にプロ野球チームができたんだなあという実感が今も印象に残っています。ちなみに、この翌日には、松坂大輔が先発登板しました。

明日は、稲垣アナウンサーです。

仙台七夕

佐藤 拓雄

2013/07/26

去年の仙台七夕のときのことです。

いつものように出社すると、デスクの上に一通の手紙がありました。
驚いたことに、もう何年も会っていない、高校時代の友人S君からです。

「七夕を見に仙台へ来た。今回は時間がないので・・・」という短いメッセージ。

これを、仙台放送のイベントスペース「仙台縁日」で、スタッフに託してくれたのでした。

S君は、東京在住。
めったに会えないのだから、電話くらいくれればよかったのに、と思って、連絡してみると、今回は奥さんの付き合いで急遽来ることになったので、と遠慮して連絡をしてこなかったとのこと。

旧友と再会できたような、できなかったような、なんだか「七夕」らしい、ちょっとドラマっぽいような、そんな出来事でした。

高校時代の友人といえば、震災直後のおととし4月には、別の友人J君が、突然仙台放送を訪ねてくれました。
この話は、以前に「2012年春」というテーマの時に書きましたので、詳細は省略しますが、去年は去年で、同様に、これまた高校の同級生F君が、出張のついでにこれまた「アポなし」で仙台放送へ。F君とは年賀状のやり取りはしていますが、久しぶりの再会を喜びあいました。

手紙を人に託したり、突然直接会いに来たり、「今風」ではないように思う方もいると思いますが、旧友たちとのつながりの再確認は、こういうほうがかえって心地よい、そんな気分です。


次は、浅見さんの仙台七夕です。

2013年もはや折り返し…7月です!

佐藤 拓雄

2013/07/03

7月に入っても、我が家の次男坊の創作意欲はとどまるところを知りません。

先日のこと。
「カメダー、カメダー」と不思議な節回しの声が聞こえてきました。
「かめだ?『砂の器』か?」と、浅見さんが大喜びしそうな突っ込みを心の中で入れながら、見てみると、持っていたのが、写真の工作。

そう、亀です。
どうみても、亀です…よね?
しかも、写真ではちょっと伝わりにくいかもしれませんが、結構立体的です。
「亀、見たことあったっけ?」と聞くと、
「ボクがじぶんでかんがえたの」

何かで亀のイメージはあったのでしょうが、それを具体化する力がまたアップしたなあ、と感心しきり。

今回も親バカ話ですみませんでしたっ。

明日は、飯田アナウンサーです。

水無月&梅雨に…かく想う

佐藤 拓雄

2013/06/20

先日、梅雨入り前の晴れた日曜日、次男と公園で紙ヒコーキを飛ばしました。
子どもの頃を思い出しながら新聞広告でさっと作ったものでしたが、それなりにけっこう飛んで、ちょっと父としては鼻高々。たまたま公園にいた、よその子にも貸してあげたらすっかりハマって、大喜び。帰りにも離そうとせず、ひとつプレゼント。なんだかガキ大将にでもなったような、よい気分でした(笑)

その次男、このところ、創作意欲がすごいです。

静かだなあ、と思うと、何かを黙々と製作しています。

白い紙、折り紙、セロテープ、はさみ、色えんぴつ。
このあたりが定番の材料&道具です。

切って、折って、丸めて、貼って、時に色を塗ったり、絵や字を書いたり。
作っているのは、銃だったり、剣だったり、なにやら腕にはめるアイテムだったり、さまざまです。
そのひとつひとつに、彼なりのイメージと意図があって、想像力の広がりに毎回驚かされています。
頭に、折り紙の作品を貼り付けたまま帰宅したこともありました。大好きなウルトラマンに変身したそうです(笑)

ブロック遊びもかなり好きで、これまた、小さなものから壮大なスケールの作品まで、想像力と創造力全開です。

もともと、そういうことが好きな子でしたが、幼稚園に入ってから、拍車がかかった様子。
先日、幼稚園の参観に行ったのですが、自由に切ったり貼ったりする時間があって、次男は、やはり次々に新しいことをしながら黙々と取り組んでいました。そしてそれは、周りの子たちも同様で、どんどん自分で何かを見つけていろいろやっている。次男と同じく、頭や手に作品を付けて登園してきた子もいました。
こういう雰囲気の中で、入園以来、次男がとてもいい刺激を受けているんだなあと、創作意欲の源を改めて納得できました。

写真は、幼稚園で作って、母の日と父の日にプレゼントしてくれたものです。

雨が続いても、創作活動は天候に左右されませんからね。
今度はどんな作品を見せてくれるのか、毎日楽しみです。

明日は、金澤アナウンサーです。

衣替えの前後に…かく想う

佐藤 拓雄

2013/06/10

仙台放送前も、新緑と青空がまぶしい今日この頃、今月から、私服も、スーパーニュースでの服装も、クールビズに衣替えしました。
我が家の子どもたちも、今月からそろって制服が衣替え。

成長期の長男は、今回もズボンのすそ直しが必要になりました。衣替えの度に直していますが、もっともっと、買い替えが必要なくらい大きくなってほしい、というのは親のわがままでしょうか。

長女は、今回が初の夏服ですが、制服よりも、毎日の通学カバンの重さの方が気になります。なんで?というほど重い。中身は余計なものが入っているわけではなく、教科書、ノート、副教材といった、授業関係ばかりのようですが、30キロのリュックを背負って歩いていたという、三浦雄一郎さんのトレーニングか?!と突っ込みたくなるほど重いバッグを背負って通学しています。
バッグの重さは長男も同じで、長男の場合、これにさらに野球道具一式を別カバンで持っているので、長女以上に「三浦雄一郎さん状態」ですが、男の子と女の子の違いもあって、とにかく長女のバッグの重そうな様子が目立ちます。

次男坊は幼稚園の制服がだいぶ様になってきました。次男坊も、バッグが重い日があります。お弁当の日です。前回書いたように、幼稚園児らしくない量のお弁当を持っていくためです。
最初のころは、「なんでこんなにカバンが重いんだ!」とカバンに対して怒っていましたが、それもいつの間にか慣れたのか、平然とバッグを背負い、出かけていくようになりました。

その次男との最近の会話。
私が小さい頃よく聞いた歌を幼稚園で歌っていることが分かり、いっしょに楽しく歌った翌朝です。
「ねえねえ、○○(次男)、また歌おうよ。せーの!」
「今、ウルトラマンで遊んでるの!!!」
・・・強い口調で拒否されました。
よく言えば、周囲に流されない、ブレない、ということでしょうか。
親の気分を押し付けてはいけませんね。反省。

明日は、ウチの次男と同い年のお子さんがいる、林さんです。

皐月に想う

佐藤 拓雄

2013/05/20

林さんがお弁当のことを書いていましたね。
我が家の次男坊も、今月から本格的にお弁当が始まりました。

そして、私も先日作りました。次男の幼稚園弁当。
正直に言いますが、私は、料理が趣味でもなければ、家庭内の料理担当でもありません。
(かと言って、料理嫌いでもありませんが)
つまりは、私がお弁当を作るなんていう時は、たいてい我が家の非常事態。
この時も、妻が熱を出してダウン。どうしようもないので・・・というのが実情でした。

次男は、ウルトラマン大好き君。
お弁当箱からお箸、袋にいたるまで、当然のように全てウルトラマンです。
そして、やたらと大食漢。幼稚園で、心身ともにフル回転するからか、入園後は食べる量がさらに増していて、頼もしい限り。
で、お弁当も、アルミのお弁当箱にはごはんのみ。おかずは別のお弁当箱という、およそ幼稚園児らしくない形になっており、しかも、ほとんど毎日それを平らげて帰ってくるのです。
「キャラ弁」的なかわいさより、とにかく、量と味です(笑)

そんな次男ですが、臨時のパパ弁当を、果たして食べてくれるのか。
これまでに長男・長女のお弁当は何度も作っていますので(もちろん「非常事態」限定)、弁当を作ることへの戸惑いはあまりないのですが、次男の弁当は初めて。お腹が空いているのに、口に合わないと食べられなかったら、かわいそうだなあ、とかやっぱり考えてしまいます。

その夜、仕事が終わって「帰るコール」をした時に、妻に恐る恐るたずねてみました。
「○○(次男)は、お弁当食べてきた?」
電話口で答えてくれたのは、次男本人。
「パパー、お弁当おいしかったよー。ぜんぶ食べたよー。ありがとうー」
いやー、心底うれしかった!
次男君よ、こちらこそ、ありがとう、ですよ!

次回は、柳沢アナウンサーです。

春爛漫

佐藤 拓雄

2013/04/19

写真は、6年前、2007年の4月の「アナ・ログ」(お題は「さくら」)に載せた桜です。
通勤路の桜で、とても好きだったのですが、今はもう見られません。この写真の翌年だったか翌々年だったかに、切られてしまったのです。
様々な事情があるのでしょうし、私のものでもないので、どうすることもできませんが、今でも春になるたび、残念だという思いになります。

ところで、最近、春を感じた出来事がありました。

ひとつは、偶然見かけた保育園(?)のお散歩。
お散歩自体は、一年中するのでしょうが、4月になって初めて通い始めた子もいるのでしょう。小さくてなんとも頼りない子が何人も、一列になって横断歩道を渡っていました。
よく見ると、列から外れないように、長い一本の紐を全員で持っています。一番前と一番後ろが先生。まるで「カルガモ一家」です。
春の陽射しの中、実に微笑ましい光景でした。

もうひとつは、帰宅時に乗ったバスが新車だったこと。
新年度だから、というのではないのかもしれませんが、勝手に「新年度だなあ」と気持ちよくなりました。
なんとなく運転席に近づいてみて、メーターを覗くと、走行距離も1000キロちょっと。間違いなく新車です。
そして、驚いたのが、オートマチック車だったこと。珍しいですよね?そうでもないですか?少なくとも私がいつも乗るこのバス会社の車両では初めてでした。
ついつい、幼いころのように、運転の様子を、運転席後ろでじーっと見てしまいました。
でも、バスの特大のハンドルと、ギアの長いレバー、運転士さんの余裕のギアチェンジに憧れていた自分からすると、ちょっとオートマは味気ないような気も・・・

どうも「春爛漫」ではなくなってきてしまったので、このへんで。

続いては、産休育休から復帰する、林さんです。

次へ ≫