佐藤 拓雄
2013/02/13
それでは、前回の予告通り、先日の富山出張話・後編です。
特急の運休で、往路に要した時間は、およそ9時間。
翌日の帰りは、天候も回復し、富山駅の改札で聞くと、ダイヤ通りとのこと。
ほっと一安心してホームで特急を待ちました。すると、直後、「5分遅れ」とのアナウンスが。嫌な予感もしましたが、悪天候でもないので、大きな影響はないだろうと考えるしかありませんし、5分遅れはともかくとして、順調に走っているように感じられました。
ところがところが、です。
1時間ほど走ったところで、突然車内の照明が消えました。なんだろう?と思っているうちに、列車は停止。車内放送で、列車の電源が落ちて入らなくなっている旨が伝えられました。
停まったのは、本来は通過するはずの駅です。しかも、この駅、トンネル内の駅なのです。
(後日調べたところ、この「筒石」という駅は、知る人ぞ知る全国的にも珍しい駅でした。)
ホームに降りることはできないのですが、かなり幅の狭いホームに、蛍光灯が弱々しく灯っているだけの駅。そもそも薄暗いわけですが、車内も停電で真っ暗。さらに悪いことに、携帯は圏外。車掌さんが回ってきたので聞いてみると、
「私たちの業務用の携帯も圏外なんですよ」
・・・まあ、無線があるのでしょうけれど、それで大丈夫か???
そして、お気づきかと思いますが、停電ですので、暖房もストップ。車内温度が少しずつ下がっていくのが、時間と共に分かるようになってきました。
・・・いい年して恥ずかしいですが、心細い要素ばかり。
雪の中で止まるのも嫌ですが、雪さえ見えないトンネル内。「閉じ込められ感」満載ですが、じっと待つしかありません。
1時間近く経ち、突然電気が点きました。とりあえず隣の駅まで移動して点検する、とのこと。
隣の駅は、トンネルではなく、外の駅でした。携帯も通じます。雪は深いものの、きれいな青空。まだ安心はできませんが、解放感ありましたねー。写真は、その景色です。
待ち構えていた作業員の人たちが慌ただしく何か行い、なんとか復旧、1時間半遅れで、越後湯沢に到着しました。
この程度で済んでよかったですが、結局往路・帰路、各9時間。2日間で18時間を移動に費やした出張でした。こういうこともあるんですね・・・
明日は、梅島アナウンサーです。