アナ・ログ

2024年どんな年に?

佐藤 拓雄

2024/01/04

年明け早々、大変な災害が起きてしまいました。

平和な日常がいかに大切か、またしても思い知らされました。
北陸の方々も、そして、翌日の飛行機事故で亡くなった海上保安庁の方々も、今年はよい年に、との思いで新年を迎え、初日の出を拝んだり、家族でおせちを食べたり、初詣に出かけたり、あの時までは、平和な元日を送っていたはず。
全く他人事ではありません。
被害に遭った方々に心よりお見舞い申し上げます。

私は今年も、元日は、私たち一家と近くに住む父とでおせちを食べました。我が家ではこれがこのところの恒例になっています。
父は今年90歳を迎えますが、元気に料理を食べ、お酒を酌み交わすことができるのは、健康だからこそ。今年もまた一年、一緒にお酒を飲めるように元気でいてほしいと心から願いながら、正月の団欒を過ごしました。
昼過ぎに集まり、そろって正月を迎えられることのありがたさを感じ、散会した直後、北陸の大地震が起きたのです。
なんという一年の始まりでしょう。
家族そろっての正月というものも、健康だけでなく、平和であればこそです。

世界に目を向ければ、戦争や紛争もまだ続いています。
大変な始まりとなった今年ですが、どうか、せめてこのあとは平和な年になってほしいと、切に祈ります。


明日は、堤勇高アナウンサーです。

2023年を振り返って

佐藤 拓雄

2023/12/30

漢字能力検定協会の今年の漢字は「税」でしたが、私は正直全くピンときません。

私が勝手に選ぶ今年の漢字は、「露」。
「露見」の「露」です。

ジャニーズ、宝塚、ビッグモーター、日大、そしてここへ来て、自民党の裏金、ダイハツ。

どれも、これまで続いてきた異常な状態が、表沙汰になった・露見した、という共通点があります。閉じられた小さな世界の内部や仲間内の論理だけで、世間の目が届かないのをいいことに、およそ世間的良識からかけ離れたことを、組織ぐるみで当然のように続けてきた、という点も全く共通です。
神戸の病院の若い医師の自殺も、医師の世界で当然のように行われている、異常な実態が露見した出来事という点で、同じだと感じました。

露見したことで、事態が好転すればまだ救いがありますが、だとしても、そこまでにどれだけの人が犠牲になったのかと思うと、やりきれません。

【写真】は内容とは全く関係なく、冬の広瀬川。先日通りかかり、仙台らしい風景だと感じましたので。


さて、今年も、仙台放送アナウンサーによるリレーエッセー「アナ・ログ」をお読みいただきありがとうございました。
年内の更新は今日までとさせていただきます。皆さま、よいお年をお迎えください。
年明けは1月4日から始めます。来年もご愛顧の程よろしくお願いいたします。

冬に思うこと

佐藤 拓雄

2023/12/13

先日、出張で北海道に行きました。
行った日は、札幌の最高気温が氷点下の真冬日、帰る日の朝は今季一番の冷え込み、という2日間。仙台にいるよりひと足もふた足も先に、真冬の到来を感じました。
【写真】は、帰りの飛行機の窓から見えた、すばらしい雲海です。

寒さと飛行機で思い出したのが、真冬のアメリカ旅行。
このアナ・ログにも何度か書いたかもしれませんが、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンの試合を観に行ったのです。
1997年のことですから、四半世紀以上も前のことになります。
振り返ると、シカゴ・ブルズ2度目の3連覇の最中で、ブルズの黄金期、ジョーダンの円熟期と言ってもいい最高の時期でした。ブルズの試合は常に満員でチケットは入手困難。しかし、これだけの選手を、同時代に生きる者として観に行かないわけにはいかないと、独身の気楽さもあり、なけなしのサラリーをつぎ込んでチケットを手に入れ、アメリカへ。
真冬のアメリカ北部は、最高気温が氷点下10℃という日もあり、痛いほどの寒さでしたが、それさえも心地よいくらいのハイテンション。夢のような時間を過ごしました。

不世出のプロスポーツ選手といえど、現役生活は何十年も続くわけではありません。まして、その最も脂ののった時期に、活躍をこの目で見られることは、やはり奇跡的なこと。
マイケル・ジョーダンの現役生活は、通算15年でした(2度目の現役復帰となった最後の2年は「おまけ」のようなものと考えれば、実質13年)。そのわずかな期間に生で観戦するタイミングを得られたことは、今考えても幸運としか言いようがない、と改めて思ったこの冬でした。

そして現在、不世出のプロスポーツ選手といえば、大谷翔平。
アメリカに観に行きたいのはやまやまですが、今は時間もお金もありません。タイミングとは、つまりそういうことですよね。

明日は、伊藤瞳アナウンサーです。

そろそろ冬支度

佐藤 拓雄

2023/11/21

しかし、あの猛暑はなんだったんだ?と思うくらい、急に冬が来ましたね。
寒いねえ、というのが毎日の挨拶になって、また来年になったら、あの寒さはなんだったんだ?という猛暑になるのでしょうか。
誰もが感じていると思いますが、極端な季節感というか、気候になっていますよね。

さて、冬支度、といわれて思い出したのは、インフルエンザ予防接種ですが、もはや予防接種より先に流行しているし、これも季節感が何だか変ですね。

あとは、タイヤ交換。
さっさと交換して雪が降らないと何だか損をしたような気がしたり、春は春で早めに夏用タイヤに戻して、雪が降ったらどうしようとか、自分の優柔不断さがとても現われるようで、好きな冬支度ではないですね。
・・・と言っても、この頃は、ほとんど妻に行ってもらっていますが。

それから、冬が近づくと、ビールを飲みたくなります。なぜ冬になるとビールを飲みたいのか。
これはもう、コマーシャルの影響に決まっています。
大学生の頃、冬限定のビールが発売され、槇原敬之のあの曲とともに繰り返し目にした、あのコマーシャルです。
ビールを飲む横顔、ですよ。すごくうれしそうに、ですよ。
私はあのコマーシャルに完全にやられました。
なんて楽しい、なんて幸せな景色!と思ったわけです。
夏でも春でも秋でもビールは飲みたいのですが、この格別感!
冬!ビール!という条件反射が私の中にできあがってしまっているのですね。
・・・若い方にはなんのことやら、という話でした。
しかも、冬支度じゃないし。

【写真】先日の大阪出張での一枚。今季一番の寒い日で、「水の都」も冬支度という雰囲気でした。

続いては、西ノ入さんです。

力を付けたいときに食べるもの

佐藤 拓雄

2023/11/09

以前、「Myルール」というお題の時にも書きましたが、私は、ルーティンを作らないようにしているので、このときはこれ、という食べ物もありません。
必ずこれを食べる、と決めていて、それがなかったら、気になってしまって、普段通りにできないような気がするからです。

とはいえ、元気が出るなあ、という食べ物は当然あり、結局、焼き肉、ウナギ、とんかつなどがテッパンです。ちょっと前に書いた寿司は大好物ですが、体の内側からエナジーが沸くか、というとそういう感じではないんですよね。

そして、今さらですが、最近気がついたのは、朝カレーは元気が出る、ということ。・・・まさに今さらですよね。すみません。
先日、出張先のホテルの朝食ビュッフェに美味しいカレーがあり、なんだか朝からとても元気を得ました【写真】。カレー以外にも色々たくさん食べて元気が出たのかもしれないですが(笑)

それはともかく、朝からカレーを食べておいしいと感じるということは、「力を付けたい」と思わずとも、すでに元気である証のような気もします。ですから、朝カレーは、「カレーが美味い、今日も健康!」と確認し、元気よく一日がスタート、ということかもしれません。

朝カレーにしても、ウナギや焼き肉にしても、それを食べられない、ということは、かなり体(主に胃腸)が弱っているということでしょうから、そうなったら「力を付ける」も何も、まずは「通常運転」に戻すことが先になってしまいますよね。

朝カレーが「美味い!」と思える健康を維持したいと思う今日この頃です。

続いては、下山アナウンサーです。

マラソンあれこれ

佐藤 拓雄

2023/10/17

一昨日のパリオリンピックマラソン代表決定戦(MGC)、川内優輝選手、惜しかったですね~。今年の「東北・みやぎ復興マラソン」に、招待選手として出場してくださる予定ですので、ついつい川内選手を応援してしまいました。

その「東北・みやぎ復興マラソン」は、台風と新型コロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、今年5年ぶりの開催予定です。
今回、「杜の都・仙台を走る初めてのフルマラソン」としてコースも変わり、開催まで半月余りと迫りました。

期待高まる中ですが、私にとっては一つだけ残念なことがあります。
それは、「オンライン復興マラソン」が開催されないこと。
コロナ禍での大会継続を模索する中で始まった、「オンライン復興マラソン」でしたが、私のように、リアルのフルマラソンなんてとてもとても・・・という人間には、この「オンライン復興マラソン」は、非常によかったのです。
このアナ・ログにも以前書きましたが、私の場合、1メートルも「走る」ことなく、通勤の往復の「歩き」で完走、いや、完歩。着々と距離を積み重ねていく感覚が楽しく、毎年の楽しみに・・・と密かに思っていたのですが(笑)
リアル大会復活となれば、オンラインは開催しないのは当然のこと。本来の姿に戻り、うれしい限りですので、横やりを入れるようなことを言ってはいけないですね。

全国から集まってくださる約1万人のランナーの皆さんに、心の中で大きな声援を送ります。

【写真】先日のバレーボールのパリオリンピック予選に合わせ、仙台放送の1階ロビーに飾っていた、選手たちのパネルです。男女ともに熱かった!

明日は、高橋咲良アナウンサーです。

秋に楽しみなこと

佐藤 拓雄

2023/10/10

近くに住む父が、栗の渋皮煮を作って届けてくれました。【写真】
毎年ひそかに「今年は作るのかな?」と楽しみにしています。実の父なのだから、「ひそかに」楽しみにしたりせず、頼めばいいのかもしれませんが(笑)

そして、今年も、鳥取在住の妻の知人の方が、美味しい梨を送ってくださいました。
「二十世紀」と「新甘泉(しんかんせん)」。
去年のこの時期のアナ・ログにも書きましたが、「新甘泉」という梨は、「二十世紀梨を親に持つ」「鳥取県オリジナル品種」「鳥取県でのみ栽培できる希少な梨」だそうで、とにかくみずみずしくて甘い、素晴らしい美味しさなのです。
もちろん伝統の品種「二十世紀」も流石の美味しさで、2つの品種を食べ比べながら堪能しました。
ご好意で送ってくださっているものなのですが、正直、この時期になると、今年は新甘泉を食べられるのかな?と期待してしまっています。

梨にしても栗の渋皮煮にしても、人の好意を「秋に楽しみなこと」とするのは、甘えすぎですね。
でも、今年の梨も栗も、実に美味しかった。
秋の恵みと人の好意、本当にありがたいことです。

さらにもうひとつ、この秋の楽しみは、これも何度も書いていますが、仙台在住の作家・伊坂幸太郎さんの新刊です。「2年ぶりの完全書下ろし」とのこと。新刊としても、約1年半ぶりです。
もう楽しみで楽しみで。
発売前に予約して、発売日に届きましたが、例によって、大切にじっくり読みたいので、まだ手をつけていません。じゃあ予約しなくていいのでは?とも思いますが、まあそれは「熱量」ということで(笑)
楽しみを程よく先送りして、存分に味わいたいと思っています。


明日は、千坂アナウンサーです。

好きな寿司ネタ

佐藤 拓雄

2023/09/13

アナウンス部内では、私は肉好きのイメージがあるのかもしれませんが、寿司も大好物です。一日三食寿司でもいいくらいです。でもそうすると肉が食べられませんね。
どうでもいいですか。

ネタには、全く好き嫌いがありません。
とにかく寿司と名がつけば、スーパーのパック寿司でもいいくらいですから。
ただ、予算が許すなら、大トロや中トロは食べておきたいところ。(結局脂っこいものが好きということなんでしょうか。)

そんな私が、「究極」と思っているのが、【写真】。
岩手県宮古市の寿司屋さんで食べた、「北三陸ごはん」という、海鮮丼です。海鮮丼が「寿司」なのか、ということを議論すると話が続かないので、そこは置いておいて・・・どうですか、これ、すごいでしょう?
食べながら数えただけでも、
マグロ、中トロ、イクラ、ホタテ、筋子、サーモン、ウニ、ホヤ、毛ガニ、タラバガニ、タコ、甘エビ、ホッキガイ、明太子、かつお、イカ・・・等々、20種類近いネタが乗っていて、そのどれもが極上でした。
寿司好きの欲望を全て満たす一品。究極、贅沢、豪華、至福・・・満足度200%です。

蛇足ですが、魚介類以外がネタになっているものは、あれば食べますが、私の中では「寿司」と認定していません(かっぱ巻き、かんぴょう巻きを除く。あくまで個人の見解です)。
「肉寿司」みたいなものも、おいしいと思いますし、好きですが、自分の中では、それは寿司ではなく、肉を食べているという感覚です。

明日は、千坂アナウンサーです。

再会

佐藤 拓雄

2023/09/04

今年、小学生の時以来、およそ45年ぶりの再会がありました。

と言っても、再会したのは、人ではなく、原爆を描いた漫画「はだしのゲン」。
要するに、「はだしのゲン」を、この夏、読み直したのです。

多くの人がそうだろうと思いますが、小学生の時に学校の図書室で読み、非常に大きな衝撃を受けました。
原爆投下の直前直後を描いている1巻2巻は、特に衝撃が大きく、恐怖に震えながら、それでも繰り返し読んだため、今でもかなりの場面が記憶に残っています。

大人になってから、いつかまた読もうと思っていましたが、今年の「原爆の日」を機に、電子版を全巻購入し、2日間で全10巻を読み終わりました。
(便利な世の中で、思い立ったその日に読み始められました。)

45年ぶりの再会、いや、再読で、子どもの頃には気がつかなかったことも多く、色々なことを考えさせられました。
そして、改めて思ったのは、後世まで読み継いでいきたい作品だということ。
私自身は、これから、少なくとも毎年8月には読み直そうと決めました。

【写真】広島を訪れる度、必ず原爆ドームには足を運ぶことにしています。

明日は、伊藤瞳アナウンサーです。

暑い日のお供

佐藤 拓雄

2023/08/21

夏に熱々のラーメンを食べる、という西ノ入さんの後ですが、私は、「冷やし○○」派です。冬でも「冷やしなんとか」の方が好きです。
そういう意味では、「暑い日の」ではないですね。
ちなみに、一番の理由は、猫舌だからです。
・・・こんな話を何年か前にもこのアナ・ログに書きました。

【写真】は、山形名物の「冷たい肉そば」。このお店のは油少なめで、割とあっさりしていました。「冷たい肉そば」といっても色々あるのですね。
やっぱり私は、暑い日でなくても、真冬でもこれを食べたいです。

さて、「冷やしなんとか」の話はこのくらいにして、ここ数年、夏に重宝しているのが、日傘とアームカバーです。
どちらも、オジサンが使うことはあまり多くないものかもしれませんので、ひょっとしたら奇異な目で見られているかもしれませんが、そんなことは気にしていられません。

私は、日光アレルギーなのか、日焼けするとそこが湿疹のようになって腫れ、とても痛痒くなってしまうのです。特に腕がひどく、腕の日焼けは厳重注意です。
車に乗っていても、窓ガラスは一応UVカットのはずですが、それでも腕が日焼けてしてしまい、ひどい目に遭ったこともあります。
日焼け止めは面倒くさいし、塗っても汗で流れてしまい、効果が続かないこともあります。
そんなわけで、UVパーカより涼しく過ごせて、かさばらず、日焼けを防ぐアームカバーは、本当にありがたい。これを見つけた時は、こういうのが欲しかった!と心の中で小躍りしました。
実際、効果は抜群で、腕の日焼けに苦しむことは少なくなりましたが、Tシャツにアームカバーという姿になると、なんだか、これから野球ですか?みたいになります(笑)


このお題は、私が最後でした。
明日からは新しいお題で、高橋咲良アナウンサーからスタートです。

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