アナ・ログ

真夏の夜の夢

佐藤 拓雄

2013/08/21

楽天イーグルスが、パ・リーグ首位を快走しています。

このままいけば、悲願の初優勝。私ももちろんそうですが、多くのファンが、これが夢と終わってしまわないことを強く願いつつペナントレースの行方を見守っているのではないでしょうか。

私は、球団創設の2005年、スポーツ担当で、楽天イーグルスの最初のシーズンを取材していました。この年は、本当に、負けに負けました。シーズン100敗を免れるためのマジックナンバーを数えてしまうほどでした。
それが、今年、優勝マジック点灯も時間の問題。当時を思えば、「夢のようだ」としか言いようがありません。

混戦のパ・リーグのこと、まだまだ油断はできませんが、私はもっと待たされるかと思っていました。
9年でも短くはないですが、それよりもっと待って待って待たされて、ついに優勝を手にした時、祝杯をあげながら「オレは○年も待ったんだ~」と、21年ぶりのリーグ優勝を果たした1985年の阪神ファンのように喜ぶ、という妄想を抱いたりしていましたが、それはぜいたく、いや、わがままというものですね。

・・・と、あー、なんだか、もう優勝したような内容になっている。いかんいかん。「待たされたかった」なんて言ってると、それこそ本当に待たされることになってしまうかもしれませんね。危ない危ない。前言撤回です。

今はとにかく、夢の初優勝に向かって、テンションを上げていこうではありませんか。

写真は、2005年4月1日(金)、楽天×西武1回戦=記念すべきホーム開幕戦の取材スコアです。磯部の先頭打者ホームランに始まり、初回に一挙6点。勝ち投手はもちろんエース岩隈。このシーズンの数少ない白星の一つでした。勝ったこともさることながら、本当に仙台にプロ野球チームができたんだなあという実感が今も印象に残っています。ちなみに、この翌日には、松坂大輔が先発登板しました。

明日は、稲垣アナウンサーです。

仙台七夕

佐藤 拓雄

2013/07/26

去年の仙台七夕のときのことです。

いつものように出社すると、デスクの上に一通の手紙がありました。
驚いたことに、もう何年も会っていない、高校時代の友人S君からです。

「七夕を見に仙台へ来た。今回は時間がないので・・・」という短いメッセージ。

これを、仙台放送のイベントスペース「仙台縁日」で、スタッフに託してくれたのでした。

S君は、東京在住。
めったに会えないのだから、電話くらいくれればよかったのに、と思って、連絡してみると、今回は奥さんの付き合いで急遽来ることになったので、と遠慮して連絡をしてこなかったとのこと。

旧友と再会できたような、できなかったような、なんだか「七夕」らしい、ちょっとドラマっぽいような、そんな出来事でした。

高校時代の友人といえば、震災直後のおととし4月には、別の友人J君が、突然仙台放送を訪ねてくれました。
この話は、以前に「2012年春」というテーマの時に書きましたので、詳細は省略しますが、去年は去年で、同様に、これまた高校の同級生F君が、出張のついでにこれまた「アポなし」で仙台放送へ。F君とは年賀状のやり取りはしていますが、久しぶりの再会を喜びあいました。

手紙を人に託したり、突然直接会いに来たり、「今風」ではないように思う方もいると思いますが、旧友たちとのつながりの再確認は、こういうほうがかえって心地よい、そんな気分です。


次は、浅見さんの仙台七夕です。

2013年もはや折り返し…7月です!

佐藤 拓雄

2013/07/03

7月に入っても、我が家の次男坊の創作意欲はとどまるところを知りません。

先日のこと。
「カメダー、カメダー」と不思議な節回しの声が聞こえてきました。
「かめだ?『砂の器』か?」と、浅見さんが大喜びしそうな突っ込みを心の中で入れながら、見てみると、持っていたのが、写真の工作。

そう、亀です。
どうみても、亀です…よね?
しかも、写真ではちょっと伝わりにくいかもしれませんが、結構立体的です。
「亀、見たことあったっけ?」と聞くと、
「ボクがじぶんでかんがえたの」

何かで亀のイメージはあったのでしょうが、それを具体化する力がまたアップしたなあ、と感心しきり。

今回も親バカ話ですみませんでしたっ。

明日は、飯田アナウンサーです。

水無月&梅雨に…かく想う

佐藤 拓雄

2013/06/20

先日、梅雨入り前の晴れた日曜日、次男と公園で紙ヒコーキを飛ばしました。
子どもの頃を思い出しながら新聞広告でさっと作ったものでしたが、それなりにけっこう飛んで、ちょっと父としては鼻高々。たまたま公園にいた、よその子にも貸してあげたらすっかりハマって、大喜び。帰りにも離そうとせず、ひとつプレゼント。なんだかガキ大将にでもなったような、よい気分でした(笑)

その次男、このところ、創作意欲がすごいです。

静かだなあ、と思うと、何かを黙々と製作しています。

白い紙、折り紙、セロテープ、はさみ、色えんぴつ。
このあたりが定番の材料&道具です。

切って、折って、丸めて、貼って、時に色を塗ったり、絵や字を書いたり。
作っているのは、銃だったり、剣だったり、なにやら腕にはめるアイテムだったり、さまざまです。
そのひとつひとつに、彼なりのイメージと意図があって、想像力の広がりに毎回驚かされています。
頭に、折り紙の作品を貼り付けたまま帰宅したこともありました。大好きなウルトラマンに変身したそうです(笑)

ブロック遊びもかなり好きで、これまた、小さなものから壮大なスケールの作品まで、想像力と創造力全開です。

もともと、そういうことが好きな子でしたが、幼稚園に入ってから、拍車がかかった様子。
先日、幼稚園の参観に行ったのですが、自由に切ったり貼ったりする時間があって、次男は、やはり次々に新しいことをしながら黙々と取り組んでいました。そしてそれは、周りの子たちも同様で、どんどん自分で何かを見つけていろいろやっている。次男と同じく、頭や手に作品を付けて登園してきた子もいました。
こういう雰囲気の中で、入園以来、次男がとてもいい刺激を受けているんだなあと、創作意欲の源を改めて納得できました。

写真は、幼稚園で作って、母の日と父の日にプレゼントしてくれたものです。

雨が続いても、創作活動は天候に左右されませんからね。
今度はどんな作品を見せてくれるのか、毎日楽しみです。

明日は、金澤アナウンサーです。

衣替えの前後に…かく想う

佐藤 拓雄

2013/06/10

仙台放送前も、新緑と青空がまぶしい今日この頃、今月から、私服も、スーパーニュースでの服装も、クールビズに衣替えしました。
我が家の子どもたちも、今月からそろって制服が衣替え。

成長期の長男は、今回もズボンのすそ直しが必要になりました。衣替えの度に直していますが、もっともっと、買い替えが必要なくらい大きくなってほしい、というのは親のわがままでしょうか。

長女は、今回が初の夏服ですが、制服よりも、毎日の通学カバンの重さの方が気になります。なんで?というほど重い。中身は余計なものが入っているわけではなく、教科書、ノート、副教材といった、授業関係ばかりのようですが、30キロのリュックを背負って歩いていたという、三浦雄一郎さんのトレーニングか?!と突っ込みたくなるほど重いバッグを背負って通学しています。
バッグの重さは長男も同じで、長男の場合、これにさらに野球道具一式を別カバンで持っているので、長女以上に「三浦雄一郎さん状態」ですが、男の子と女の子の違いもあって、とにかく長女のバッグの重そうな様子が目立ちます。

次男坊は幼稚園の制服がだいぶ様になってきました。次男坊も、バッグが重い日があります。お弁当の日です。前回書いたように、幼稚園児らしくない量のお弁当を持っていくためです。
最初のころは、「なんでこんなにカバンが重いんだ!」とカバンに対して怒っていましたが、それもいつの間にか慣れたのか、平然とバッグを背負い、出かけていくようになりました。

その次男との最近の会話。
私が小さい頃よく聞いた歌を幼稚園で歌っていることが分かり、いっしょに楽しく歌った翌朝です。
「ねえねえ、○○(次男)、また歌おうよ。せーの!」
「今、ウルトラマンで遊んでるの!!!」
・・・強い口調で拒否されました。
よく言えば、周囲に流されない、ブレない、ということでしょうか。
親の気分を押し付けてはいけませんね。反省。

明日は、ウチの次男と同い年のお子さんがいる、林さんです。

皐月に想う

佐藤 拓雄

2013/05/20

林さんがお弁当のことを書いていましたね。
我が家の次男坊も、今月から本格的にお弁当が始まりました。

そして、私も先日作りました。次男の幼稚園弁当。
正直に言いますが、私は、料理が趣味でもなければ、家庭内の料理担当でもありません。
(かと言って、料理嫌いでもありませんが)
つまりは、私がお弁当を作るなんていう時は、たいてい我が家の非常事態。
この時も、妻が熱を出してダウン。どうしようもないので・・・というのが実情でした。

次男は、ウルトラマン大好き君。
お弁当箱からお箸、袋にいたるまで、当然のように全てウルトラマンです。
そして、やたらと大食漢。幼稚園で、心身ともにフル回転するからか、入園後は食べる量がさらに増していて、頼もしい限り。
で、お弁当も、アルミのお弁当箱にはごはんのみ。おかずは別のお弁当箱という、およそ幼稚園児らしくない形になっており、しかも、ほとんど毎日それを平らげて帰ってくるのです。
「キャラ弁」的なかわいさより、とにかく、量と味です(笑)

そんな次男ですが、臨時のパパ弁当を、果たして食べてくれるのか。
これまでに長男・長女のお弁当は何度も作っていますので(もちろん「非常事態」限定)、弁当を作ることへの戸惑いはあまりないのですが、次男の弁当は初めて。お腹が空いているのに、口に合わないと食べられなかったら、かわいそうだなあ、とかやっぱり考えてしまいます。

その夜、仕事が終わって「帰るコール」をした時に、妻に恐る恐るたずねてみました。
「○○(次男)は、お弁当食べてきた?」
電話口で答えてくれたのは、次男本人。
「パパー、お弁当おいしかったよー。ぜんぶ食べたよー。ありがとうー」
いやー、心底うれしかった!
次男君よ、こちらこそ、ありがとう、ですよ!

次回は、柳沢アナウンサーです。

春爛漫

佐藤 拓雄

2013/04/19

写真は、6年前、2007年の4月の「アナ・ログ」(お題は「さくら」)に載せた桜です。
通勤路の桜で、とても好きだったのですが、今はもう見られません。この写真の翌年だったか翌々年だったかに、切られてしまったのです。
様々な事情があるのでしょうし、私のものでもないので、どうすることもできませんが、今でも春になるたび、残念だという思いになります。

ところで、最近、春を感じた出来事がありました。

ひとつは、偶然見かけた保育園(?)のお散歩。
お散歩自体は、一年中するのでしょうが、4月になって初めて通い始めた子もいるのでしょう。小さくてなんとも頼りない子が何人も、一列になって横断歩道を渡っていました。
よく見ると、列から外れないように、長い一本の紐を全員で持っています。一番前と一番後ろが先生。まるで「カルガモ一家」です。
春の陽射しの中、実に微笑ましい光景でした。

もうひとつは、帰宅時に乗ったバスが新車だったこと。
新年度だから、というのではないのかもしれませんが、勝手に「新年度だなあ」と気持ちよくなりました。
なんとなく運転席に近づいてみて、メーターを覗くと、走行距離も1000キロちょっと。間違いなく新車です。
そして、驚いたのが、オートマチック車だったこと。珍しいですよね?そうでもないですか?少なくとも私がいつも乗るこのバス会社の車両では初めてでした。
ついつい、幼いころのように、運転の様子を、運転席後ろでじーっと見てしまいました。
でも、バスの特大のハンドルと、ギアの長いレバー、運転士さんの余裕のギアチェンジに憧れていた自分からすると、ちょっとオートマは味気ないような気も・・・

どうも「春爛漫」ではなくなってきてしまったので、このへんで。

続いては、産休育休から復帰する、林さんです。

8”まるよ!

佐藤 拓雄

2013/04/10

先日のアナ・ログでも書きましたが、この春から、長女が中学生に。新生活の始まりです。
長男は中学3年に。長女に対して、なにかと「先輩風」を吹かせています。微笑ましい一方で、言わなくてもいいことを色々吹き込んでいるのを見ると、親としては、「余計なことばかり言うな」とついつい咎め立てしてしまいます。

そして、次男坊も新生活が始まります。幼稚園入園です。
上に大きい兄姉がいるためか、もともと口は達者ですが、ここへきて、生活力が急速に上がり、入園に向けて、心身ともに準備ができてきたかな、と少々ほっとしています。

3人目になっても、父親として悠然と構える、なんてことは一向にできず、やっぱりあれこれ心配ばかりですが、次男の成長を見ていると、そんな親の気持ちとは関係なく、本人のタイミング、というものがあるのだなあと感じます。
そのタイミングを逃さず、上手に働きかけをすることが大切だ、と頭では分かりますが、現実と理想にはいつもギャップがあり・・・次男に限らず、長男に対しても長女に対しても、親としてのあるべき姿にはほど遠いままです。

その次男坊との最近の会話。
二人でお風呂に入り、そのあとも二人で楽しく遊んでいた時のことです。

私「楽しいねえ。○○(次男)がいてくれてよかったなあ」
次男「ママが僕を生んでくれたからだよ。みんなに会いたいなあ、って思って生まれてきたんだよ」

思いがけず、なんとも泣かせるひと言。

親をやっていると、心身ともに苦労のほうが多いような気がしますが、たまにはこういう喜びもあります。


続いては、先月から、スーパーニュース担当、ニュース生活が始まった、小口アナウンサーです。

2013年 ともに

佐藤 拓雄

2013/03/12

東日本大震災は3年目に入りました。
そこで、今日からのテーマは、私たち仙台放送の復興へのキャッチフレーズ「ともに」です。

あの日から2年。
今も、県内だけで10万人もの方が、仮設住宅で暮らしています。
1300人もの方の行方がまだ分かりません。
津波被災地は更地だらけ。(写真はきのう3月11日、朝日の南三陸町歌津です。更地の上にうっすらと雪。寒い朝でした)
内陸部の被災地も復旧は遅れています。

それに比べれば、私の暮らしは、ほぼ震災前に戻りましたが、それでも、近所のスーパーは、地震で壊れ、まだ再開していません。近くのビルも全壊、つい先日ようやく解体工事が終わり更地になりました。住んでいるマンションは「一部損壊」でしたが、修繕工事が始まったのはごく最近で、今も作業中です。
私程度の被災状況でも、暮らしのすぐ隣に今も震災があるのです。

阪神淡路大震災では、「地域経済が震災の影響を脱した」と感じた人の割合が、震災10年で初めて半数を超えたという統計があります。いかに時間がかかるか、ということを思い知らされます。

そういう中で、ここ数か月の間に、仙台に住む人から「もう震災の話は見たくない、聞きたくない」という声を聞きました。それも一人ではなく複数、そして、受けた被害がそれ程ではない人たちです。
ある人は「辛いから」と言い、別の人は「いつまで被災地の状況を放送するのか。仙台市民はとっくに前を向いている」と言いました。

本当に残念で、情けなく、悲しい、と思いました。
震災の現実は、「辛い」に決まっています。でも、自分よりもっと辛い人が、同じ県で暮らしているのです。「前を向く」とは、都合よく忘れることではないはずです。

私の考えを押し付けるつもりはありませんし、色々な考え方があるのは百も承知ですが、でも、あえて言いたいのは、何もできなくても、目をそらすことだけはしないでほしい、ということです。
今後さらに震災の風化は進みます。その風化に拍車をかけるのは、現実から目をそむけ、見ないこと、聞かないこと、なかったことにする行為ではないでしょうか。

震災3年目、まだまだ私たちは、震災の真っ只中です。

次は、明日から職場復帰、寺田アナウンサーです。

もうすぐ春ですね!

佐藤 拓雄

2013/03/04

「ひなまつり」から一日遅れですが、写真のお雛様は、次男が未就園児の教室で作ってきたもの。親の私が言うのは何ですが、なんとも微笑ましい作品です。

さて、この春、我が家では、入園入学が重なります。

長女が中学校に、次男が幼稚園に。それぞれ新しいステップです。

どちらも制服のある学校です。
長女は制服のない幼稚園に通っていたので、二人揃って「初制服」。
真新しい制服が届き、子どもたちより、親のほうが気分が高まっているような気もします。

私も幼稚園と中学で制服がありました。
幼稚園の時は、すべり台に熱中するあまり、制服のズボンのお尻がズタズタになってしまい、親を困らせたという思い出があります。
親になってみると、制服のズボンをズタズタにされたら、困るよなあ・・・活発に遊んでの結果だけに、「やめなさい」とも言えないし・・・

制服と言えば、現在中2の長男は、毎日「制服生活」ですが、なんとか順調に背も伸びているようで、入学以来、衣替えの度にズボンのすそを直しています。
長女は、女の子ですからそこまでのことはないでしょうが、洋服が小さくなるのは、親としては、うれしい悲鳴です。
長男の制服ズボンが、だいぶテカってきたのも、2年を過ごした証。
私の中学時代も、最後はズボンがテカテカだったなあ・・・
長男は、春から「受験生」。やはり新生活スタートと言えます。親としては、自分の受験より心配です・・・

ともかく、それぞれの春、新生活が充実した毎日になってくれるよう祈るのみです。

明日は、浅見さんです。

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