アナ・ログ

夏休み最終日

佐藤 拓雄

2009/08/31

7週間の育休生活を終えて、本日から、仕事に復帰です。また、よろしくお願いいたします。

今年は、子どもたちの夏休みに、最初から最後まで付き合うことになりました。育休の副産物、というか、出産時期が長男長女の夏休みに重なることも見越しての育休でもありました。こんなことも、今後はまずないでしょうから、とても貴重な経験になりました。

子どもたちにとっては、今年の夏休みは、弟が生まれ、ほぼ毎日、家族5人で過ごした夏休み。毎日「パパのごはん」を食べた夏休み。異例なことが多かった夏休み、どんな思い出が心に残ったのでしょう。夏休み最終日に聞いてみたら、2人とも口をそろえて、「キッザニアに行ったこと!」。…ガクッ。まあ、そんなもんでしょうね(笑)それはそれでいいんですけど。

僕の「夏休み」は、今年はありません。職場的には、育休が、長ーい夏休みのようになってしまいましたから、仕方ありませんが、実際には、仕事はお休みでも、休むヒマなど全くないのが育休生活。忙しく目まぐるしく、あっという間の7週間でした。くたびれもしましたが、新しい発見もあり、何より、家族を支える喜びに満ちていました。仕事を忘れ、家事に集中できる環境を与えてもらえたことに、心から感謝しています。

育休は終わっても、子育ては続きます。家事も、はい卒業、というわけにはいきません。今日からさらに忙しくなることは目に見えています。

だけど、自分の当面の目標ははっきりしています。一生懸命、日々を生きていくこと。仕事も育児も、そして家事も(笑)

改めて、どうぞよろしくお願いいたします。

このテーマは、今回がラスト。次のテーマのトップバッターは、早坂アナウンサーです。

お盆の思い出

佐藤 拓雄

2009/08/12

育休生活5週目、めまぐるしいながらも、僕が家にいることで、なんとか回っている我が家。逆に、僕が仕事に復帰してからの我が家の生活が、そろそろ心配になってきました…大丈夫なんだろうか。

さて、お盆と言って、真っ先に思い出されるのが、父の実家、福島県郡山市です。毎年、夏休みになると、お盆あたりに何泊かしに行きました。その中で、今でも忘れられない強烈な思い出があります。

確か、幼稚園の年長くらいだったと思います。その日は、祖父の誕生日を祝うということで、父のきょうだいが集まって食事をしました。
当然、主役は祖父。
それが面白くなかったのか、どういう心境だったのかは全く覚えていませんが、ある瞬間に、こんなことを口走ってしまったのです。
「ぼくは、おじいちゃんの誕生日に来たんじゃないやい!」
本当に、なぜこんな馬鹿なことを言ったのか、全く訳がわかりませんが、この一言と、その後の出来事は、はっきり覚えています。父が恐ろしい顔でこちらへやってきました。そして、僕の腕をグワっとつかむと、奥の部屋へ連れて行かれ、ゴチーン。目から火花が出るようなゲンコツでした。
大泣きした挙句、食事の席に戻らされた時の情けなさ、恥ずかしさ。子ども心にも、自分のしたことの馬鹿さ加減が身にしみて分かり、しょげかえって所在なく座っていました。
叔母の一人が、やさしい言葉をかけてくれたことも覚えていますが、どう考えても100%自分が悪いわけで、弁解の余地もありません。もしかすると人生最初の苦い思い出、これが、お盆の思い出です。

写真が、その「おじいちゃん」と僕です。以前「祖父母の思い出」というお題で、同じ写真を掲載しましたが、もう一度。

続いては、梅島アナウンサーです。

自由研究

佐藤 拓雄

2009/07/29

金澤くん、育休ブログのご愛読ありがとうございます(笑)

育休生活も3週目になりました。
おかげさまで、これはこれで、充実の毎日です。

長男が、理科の研究だとかで、次男がお腹にいたときの体重の変化をまとめるのだと言います。
小学5年生の理科では、人間の胎児の成長などを学ぶ単元があるようで、今の長男にとっては、まさにタイムリーな学習。

だけどこれは、いわゆる「自由研究」ではないらしく、あくまで「理科の宿題」らしいです。

「じゃあ自由研究は何するの?」と聞くと、「何にしよっかなー・・・」。
「毎日赤ちゃんを見て成長日記でもつけたらいいんじゃない?」と水を向けましたが、それはやらない、と素っ気ない返事でした。

一方、次男が生まれてから、「小さなお母さん」のように世話を焼いてくれる長女。
こちらにも「赤ちゃん成長日記」を勧めましたが、やはり断られました・・・

子どもたちにとって、弟はあくまで弟であって、観察の対象ではないのかもしれません。
あえて「まとめ」の形を取らなくても、子どもたちにとっては、きっと、かけがえのない体験になっているはず。
それこそが、本当の「自由研究」かもしれませんね。

そして、僕は、育休生活のなかで、「主婦業」と「赤ちゃんの成長」を自由研究中です。

続いては、早坂アナウンサーです。

旅の思い出

佐藤 拓雄

2009/07/10

マグロステーキ定食とウニぶっかけ丼?金澤君、厳しい質問すぎるって(笑)そんな究極の選択、決められるわけないじゃないですか!ミックスはないのか、ミックスは!いっそのこと、両方!

さて、写真は、3年前、家族で北海道へ行ったときのもの。富良野にある、ドラマ「優しい時間」の舞台の喫茶店「森の時計」です。
数年前から、毎年夏と冬、家族旅行に出かけるようになりました。なので、「旅の思い出」というと、真っ先に思い出されるのが、これまでの家族での旅行の思い出です。
それまでは、妻の実家へ孫の顔を見せに、というのが夏休み冬休みの定番となっていましたが、妻の両親が仙台に戻ってきて、僕の両親もすでに仙台住まい、ということで、長期の休みに「孫の顔を見せに」行く必要がなくなってしまったので、旅行に行くようになったのです。
一家四人の遠出は、費用もかかります。が、一家そろっての旅行を永遠にできるわけではありません。おそらく子どもたちは、中学、高校と進むにつれ、部活だ受験だと忙しくなってしまうはず。そんな「期間限定」だからこそ、今行っておかないと、というのが、親としての正直な気持ちです。「モノより思い出」というCMのキャッチコピーそのままの心境です。

そんな家族旅行ですが、この夏はお休みです。
というのも、今月、我が家に新しい家族が誕生する予定だからです。第三子です。この夏休みは、家族旅行の思い出ではなく、新しい家族との生活が始まった思い出が胸に残ることになります。
そして、私事ばかりで恐縮ですが、来週月曜日(13日)から、育児のため休暇を取らせていただきます。8月末までの7週間、仕事を休みます。スーパーニュースは、林アナウンサーと、僕の代わりに寺田アナウンサーが入り、留守を守ってくれることになっています。
育休中も、この「アナ・ログ」は書きます。それから、この期間だけ、ブログを書いてみようと思っています。
本日夕方から、「仙台放送コミュニティサイト8ch Cクラブ」内にページが立ち上がる予定です。
初めての育休で感じたことなど書いていきたいと思っています。よろしければ、こちらもご覧ください。
http://8ch-club.com/jos/blog/SatoTakuo/

次の当番は、梅島アナウンサーです。

バーゲンと言えば

佐藤 拓雄

2009/06/24

先週金曜日、「親知らず」を抜きました。スーパーニュースを休んだのはそのためです。先月29日にも同じ理由でお休みさせていただきました。なにしろ、「埋伏歯」といって、生えてこないため、かかりつけの歯医者さんではダメで、平日しかやっていない大病院での抜歯になってしまいました。それなりに腫れ、それなりに痛かったです。特に今回は週が明けても鈍い痛みが続きました。しかし、これで、晴れて、悩ましい親知らずとはさようならです。やれやれ。

さて、バーゲン。
初めて一人でバーゲンに行ったのは、高校1年か2年の夏だったと思います。1984年か85年ごろ、バブル前夜ないしバブル初期ですね。もはや死語ですが、「DCブランド」という、ブランド物の服を、こぞって着ていた時代です。今思うとどこがカッコよかったんだろう?と思うようなものばかりで、しかも、これが結構な値段。どうってことないTシャツが1万円ぐらいしたりとか。で、そのDCブランドの服がバーゲンでは半額!渋谷、原宿あたりでは行列ができたんですよ。
そんなわけで、高校生の僕も、バーゲン初参戦。「POPEYE」だったか「HOTDOG PRESS」だったか忘れましたが、バーゲン情報を仔細にチェックし、なけなしの1万数千円をもって、いざ原宿へ。まあ、すごい人出だった、というのが一番印象に残っていることです。バーゲンに行かなくなって久しいですが、今でもあんなに混むんでしょうか。猫も杓子もバーゲン、バーゲン。お祭り騒ぎです。
もう一つ、ショップによっては、店員が店の外に出て、大声で「安いよ安いよ」みたいなことをやっていたのも、いまだに強烈な記憶として覚えています。叩き売りじゃないんだから。もうちょっと品よくやってほしいものです。でも、そういう店員さんが「メンズ○○のジャケットが1万円!」とか言ってて、そこに人が群がっていると、もう何が安くてお得なのか分からなくなってくるんですね。みんなが熱に浮かされたような状態、そして、すごいエネルギー。バーゲン恐るべしです。
大混雑の中ゲットした「戦利品」がなんだったか、もうすっかり忘れてしまいました。
こんなことを何回繰り返したのか、そのうち、バーゲンは疲れるだけ、と全く行かなくなりました。それが大人になるということなのでしょうか(笑)

次は早坂アナウンサーのバーゲン話です。

結婚式あれこれ

佐藤 拓雄

2009/06/18

自分の場合、結婚式はしましたが、結婚披露宴はしませんでした。写真撮影をしたあと、町の教会(写真がその日のその教会です)で結婚式をして、親きょうだいだけで会食。とても楽しい会食だったことが思い出されます。家族が増えることは楽しいなあ、としみじみ思いました。10年以上前のことです。

僕は男三人兄弟の長男ですが、弟の一人は、ハワイで挙式。これも親きょうだいのみで、4泊6日のハワイ旅行、ハワイの教会で結婚式をして、会食しました。ハワイの教会は、南の島っぽい雰囲気が漂い、讃美歌もどこかハワイアン風。参列者は家族のみで、厳かな中にも暖かくそしてのんびりした、いい結婚式でした。このとき僕のほうは長女が生まれたばかりで、一家で参加と言うわけにはいかず、妻と長男長女を置いて、僕だけが休暇を取って参加しました。でも、両親と3人でハワイ観光するという後にも先にもこのときだけの親孝行ができました。
もう一人の弟は、結婚式や披露宴をせず、入籍のみでした。

というように、兄弟でも結婚の仕方は三者三様。親戚や友人知人の結婚式を見ても、実に様々、それぞれです。どれがいい、ということではなく、それぞれの考え方・価値観やそのときの状況などが反映されているように感じます。

ウチの子どもたちは、どんな結婚をするのか、それ以前に、息子がどんな女性を連れてくるのか、娘がどんな男性を連れてくるのか、それを考えると、今からやきもき、特に将来の「花嫁の父」としての心境は、早くも複雑です。

寺田さんは、結婚式で失敗した話、だそうです。

マイ○○

佐藤 拓雄

2009/05/29

会社で使っている、マイ○○の数々です。
マイバッグは今や当たり前になりつつある時代、マイカップ、マイ水筒、マイ箸もそれほど珍しくないような気がしますが、これはどうでしょう?マイからし&マイわさびです。

現在の仙台放送本社は、大年寺山の旧社屋とは違い、周辺にお昼を食べるところはあります。ですが、僕は、ほとんどの場合、持参した弁当か、近くのスーパーやパン屋で買ったものをデスクで食べています。時間がない、というより、デスクで食べるほうがなんとなく好き、というだけです。マイ弁当は、節約にもなりますしね。

で、そんな昼ごはん生活に欠かせないのが、このマイからし&わさび。もともと、とんかつ、シューマイには絶対からし、ステーキにはわさび、というように、何かというと、からしやわさびをつけるのが好きなのですが、デスクでお昼ご飯、となると、なかなか持ってこられない。ならば、冷蔵庫に入れときゃいいんだ、というだけのことです。おかげで、ピリリとメリハリの利いたお昼を食べることができます。小さな贅沢というやつです。というか、自己満足です。
でも、この「デスクご飯」におけるマイ○○は、追求していくとキリがなさそうです。マイしょうゆ、マイドレッシング、マイ塩、マイこしょう。そのうち、マイぽん酢とか?さすがにぽん酢は使わないか。

原アナウンサーは、今ハマっているあることについてのお話だそうです。

遠足の思い出

佐藤 拓雄

2009/05/19

高尾山。東京都八王子市にある標高600メートルほどの山です。「ミシュランガイド」に載ったことで、このところやけにテレビで目にするようになりました。登山客がわんさか訪れて大混雑になっているとか。確かに都心から近くてお手軽ではありますが、そこまでありがたがる山でもないと思うんだけど。
というのも、高尾山は僕のかつての地元と言ってもいい山で、中学時代の遠足が高尾山でした。八王子市の隣、多摩市から揃いのジャージ姿で大挙して京王線に乗り、「高尾山口駅」(「たかおさんぐちえき」と読みます)から頂上までひたすら歩き、弁当を食べて下山するという遠足でした。シンプル…。
遠足以外でも、何度も家族で出かけた思い出のある山でもあります。そう言えば、自分が親になってから家族で登山に行ったことってないなあ。
話がそれましたが、この高尾山登山遠足で学んだことで、今でも忘れないことが一つあります。
「登山は降りるときの方がキツイ」
ダメですか?ダメでもなんでもいいんですが、ともかく、この時、生まれて初めて「ひざが笑う」という感覚を味わいました。友達と競いながら下りたということもあったのでしょうが、600メートルの高尾山でも、なめたらいけません。
なめたらいけない、と言えば、テレビでは、道を間違えて遭難しかかった人とか、家族とはぐれた人とか、頂上でビールをガンガン飲んだり、バーベキューに興じたりする人たちが映されていましたが、ミシュランに載ったからって、都心から1時間だからって、600メートルだからって、山は山です。近所を散歩するのとはワケが違うんです。
ちなみに、大好きなドラマ「ふぞろいの林檎たち」で、高尾山に登るシーンがあります。「ワンゲル同好会オリーブ」の活動という名目ですが、お目当ての手塚理美と石原真理子が来ないことが分かって、時任三郎と柳沢慎吾がドタキャン。中井貴一が不本意ながら中島唱子と二人きりで登山するというお話でした。行きも帰りも京王線に乗ってたなあ。
以上、遠足の思い出でした。

(写真)新緑の季節、仙台放送前も緑が実にきれいです。

寺田さんは、いつ頃の遠足の思い出でしょうか。

ゴールデンウイーク

佐藤 拓雄

2009/04/28

数えてみると、仙台放送に入社してから17回目のゴールデンウイークを迎えることになります。この17回、一度もカレンダーどおりに休んだことがありません。
と言うと、お忙しいんでしょうね…という声が聞こえてきそうですが、そういうわけでもありません。忙しくても忙しくなくても、常にゴールデンウイークのお休みは土日だけ。忙しいからゴールデンウイークがないのではなく、テレビ局は、もともとカレンダーどおりの休みということになっていないのです。
理由はよく分かりませんが、民放テレビ局の番組編成は、土日は平日と違いますが、祝日は平日どおり。ですから、僕たちも、祝日は平日どおりに仕事をすることになります。なので、ゴールデンウイークといえども、土日以外はいつもどおり、明日29日も、僕にとってはいつもの水曜日です。
ただし、この「祝日は平日」、ニュースの番組上には、いろいろ影響があります。例えば、官公庁はお休みなので、官公庁発のニュースは祝日はまずありません。企業や学校もお休みですから、「世の中」の動きがあまり多くありません。休日の人は遊びに出かけていたり、普段は夕方のニュースの時間には仕事をしているという人が家にいたりします。ニュースがなくなることはありませんが、いろんな意味で、平日とは違います。それでも、テレビ局は「祝日=平日」。少なくとも僕が知る限りずっとそうです。
ちなみに、NHKは「祝日は祝日」という番組編成。僕たち民放テレビ局でも、報道と番組制作以外の部署は、「祝日は祝日」として休みをとっています。

次回は浅見さんです。浅見さんのゴールデンウイークは?

春といえば

佐藤 拓雄

2009/04/08

春といえば、僕にとっては、もちろん花粉症との戦いの季節。暖かくなってきたここ最近は、くしゃみの回数も、鼻水の量も、やはり多くなってきました。あと3週間くらいの辛抱かな…。
でも、こんな話を書いてもしょうがないので、別の話にします。

「ハル」と聞いて、花粉症の次にイメージしたのが、「(ハル)」という映画でした。と言っても、僕は映画そのものは見ていません。ノベライズを読んで、すごく印象に残ったのと、なぜか妻がパンフを持っていたのでイメージが膨らみ、見たような気になっているのです。
映画としては、1996年の作品です。森田芳光監督。主演・深津絵里、内野聖陽。
ご存知の方には、「知ってるよ」という話になってしまいますが、パソコン通信で知り合った人たちの話です。ここがミソなのですが、「パソコン通信」です。インターネットではないのです。
なにしろ、1996年の作品です。ウインドウズ95が発売されたのが、その前年、1995年。「インターネット」という言葉が、今みたいに当たり前でない時代です。パソコンも、携帯も、持っている人のほうが少ない時代です。ちなみに僕が初めてパソコンを買ったのが、この1996年。初めて携帯を買ったのも、やはり1996年。最初のパソコンはCANONのノートで、ハードディスクがたったの1GB。でも当時はこれがかなりの大容量でした。値段は20数万円しました…。
えー、話がそれてしまいましたが、インターネットではなく、パソコン通信。今で言う掲示板みたいなものの一つに、「会議室」というのがあって、そこで匿名の人同士がやりとりするという、そのやり取りを中心に物語が進んでいくのが、この「(ハル)」という映画でした。
台詞の代わりに、「>」という引用符や絵文字の付いた、会議室への書き込み、やり取りが頻繁に出てきます。その手法が、当時の僕には、とても新鮮で、斬新に思え、印象深かったのです。
で、今これを振り返ってみると、「電車男」なんてまさにこんな手法で、「(ハル)」がいかに早いか、ということを感じます。
ちなみに「(ハル)」とは、主人公のハンドルネーム。本名の(ハヤミノボル)と打って、真ん中を消していったら(ハル)になったという話でした。じゃあ俺は(サオ)?ダメだこりゃ。というのが当時考えたこと。

次は浅見さん、どんな春ですか?

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