アナ・ログ

2011年 秋

林 佳緒里

2011/10/04

残暑が厳しかった9月でしたが、朝晩冷え込むようになり、秋本番になってきました。

秋の味覚も店頭にたくさん並び始めました。
「サンマ」に「ナシ」に「カキ」に「キノコ」にと・・・。

中でも私が大好きな秋の味覚は「はらこ飯」です。
でも今年の秋は、あの場所の「はらこ飯」は食べられません。

私が「はらこ飯」を知るきっかけになったのは、以前弊社で放送していた全国大会への切符をかけた高校生の駅伝大会の取材でした。
その舞台は亘理町。
亘理町といえば、「はらこ飯」ですよね。

駅伝の取材をしながら、昼食に必ずと言っていいほど、担当アナウンサーみんなで食べに行っていたのが、同じ町内にある寿司屋さんの「はらこ飯」でした。
それ以降すっかり私は、「はらこ飯」のとりこになり・・・。

サケとイクラの親子ペアが醸し出す絶妙な味わい。
キラキラと光るイクラ。
しっかり煮て味付けされているサケ。
もともとイクラ好きな私には、これ以上ない贅沢な食べ物なのです。

でも今年は、そのときのお店の「はらこ飯」が食べられません。震災で被害をうけてしまいました。
現在は、仙台市内のデパートの一角を借りて、お店の味をだしていますが、またいつか、秋にあの場所で、あの味をいただきたいなと思っています。

明日は、拓雄さんです。

震災から半年

林 佳緒里

2011/09/27

写真は、今月10日放送の「ともに」でご紹介した桂島のノリの種付け用水車です。津波被害を奇跡的に免れました。直径6メートルもあります。

震災から半年、震災後に取材で伺わせていただいた場所はどう変わっているのか?変わっていないのか?
きちんと復興までの道のりを見届けたい思いもあり、2ヶ月ぶりに今月はじめ、塩釜市の浦戸諸島・桂島に行ってきました。

島の瓦礫の撤去は少し進んでいましたが、その様相はやはり震災の被害が大きかったことを物語っていました。

一方で、住民の皆さんは、心一つにお祭りを開いたりして、前に進もうという気持ちは、より一層強くなっていました。

大きく変わったこと、前進したことと言えば、何といっても、島を支えているノリ養殖が再開したことです。恥ずかしながら、いつもはノリを食するだけで、養殖がどう行われているのか?も知らなかった私。朝5時からの「種付け作業」を拝見させていただきました。
日の出から数時間が勝負の厳しい作業。生産者の皆さんの表情も真剣そのものでした。
種付け具合によって、収穫にも大きな影響が出ます。
厳しい条件の中、ようやくたどり着いた養殖再開、無事種付けが終わった後には、皆さんから安堵の笑顔がこぼれました。とても素敵な笑顔でした。

島の人の雇用も生み出していたノリの養殖の再開は、本当に復興への希望です。宮城県全体のノリ養殖の復活のためにも、必ず無事収穫できることをお祈りしております。

震災から半年、まだ変わらないこと、進み始めていること、いろいろあります。でも、その場所で懸命に生きていこうとしている方がいらっしゃることには変わりません。

ラストは浅見さんです。

2011年、夏

林 佳緒里

2011/09/08

今年の夏は「節電の夏」でした。

会社内はもちろん、デパートやスーパー、飲食店など、そして自宅でも節電でした。
たしかに無駄な電気を使っていた部分もあり、良いきっかけになった気もします。

でも一方で、震災の被害が大きかった地域の皆さんにとっては、さらなる不便さ、不自由さを背負わす結果になってしまったのではないかな?とも感じます。

それぞれが努力目標を決めて節電を実行する中、特に多くの人が試したのが、「緑のカーテン」ではないでしょうか?
ホームセンターやガーデニングショップでは、苗が売切れてしまうほどの人気。

恥ずかしながら、我が家は、あ~いいな!と憧れるばかりで、最近あまり手入れをしていない庭は、雑草が生い茂り、ある意味、緑にあふれていますが、緑のカーテンどころではありませんでした。

しかし近所では3軒ほどのお宅で、ゴーヤや朝顔などを使って緑のカーテンを作っていました。本当に見ているこちらまで涼やかな気持ちになりますね。
特にゴーヤは、葉の密集度も高くより涼しく、さらに出来た実は天ぷらなり、チャンプルなりでおいしく食べられるからオススメ!と言われました。

室内の気温を下げる利点があるだけでなく、見た目にも涼やかで、さらには緑が増えると空気の清浄効果も期待できそうな「緑のカーテン」。
2011・夏だけでなく、来年以降も継続していく価値大!ですね。

(★写真★ 暑かった夏、大変だったのは犬も一緒でした。友人の愛犬「バク君」です)

明日は、拓雄さんです。

ともにII

林 佳緒里

2011/08/25

今月の「ともに」の放送は私にとっても、ハッと気付かされることが多かったです。
拓雄さんが書いた通り、大きな悲しみを抱えながら前へ進もうとしていらっしゃる方が私たちのすぐそばにいること。これは月日が経てば経つほど、より強く心に留めておかなければならないことですね。

さて、今回は私のすぐ近くの「ともに」です。
まだ暑さが続いていたお盆。
近所のご家族に誘っていただき、花火をしました。
今年は、こうして家族同士が揃って遊べることにも本当に感謝しなければならないと思いながら、とても楽しいひと時を過ごしました。

震災では、あらためて近所の方や友人の存在の大切さ、ありがたさを感じました。

仙台市は、電気・水道の復旧が比較的早かったものの、ガスはかなり時間を要しました。
我が家は幸い、早い時期からお風呂に入れるようになったため、赤ちゃんや小さな子どものいる友人達が何家族かお風呂に入りにきました。
赤ちゃんの体はデリケート、オムツかぶれに湿しんと、その様子はとても痛々しく・・・。
でもお風呂上りの気持ち良さそうな顔を見たら、一安心。こうしたことでも誰かの役に立つことがあるんですね。
でも反対に、そのお礼にと食材を分けていただいたりもして、ちょっと複雑な気持ちになったりもしました。

さらに近所同士では、お互いの安否を確認したり、不安な気持ちを話し合ったり・・・。
またいろんな事情で私たち家族が、自宅に帰れなかった時には、自宅に残してきたウサギの世話をしていただいたりと、本当に助けていただいたことがたくさんありました。

災害のときは「自助」「共助」が大切といわれますが、今回の震災では、自分だけではどうすることもできないことがたくさんありました。
だから、友人や近所同士の「共助」の大切さ、ありがたさがより身にしみました。

皆さん、ともに助け合う心を持っています。

明日は柳沢さんです。

ともに

林 佳緒里

2011/08/08

今日は仙台七夕最終日です。
今年の開催は、多くの人が待ちわび、多くの人にとって忘れられない七夕になったのではないでしょうか?
皆さんはご覧になりましたか?

さて、アナログ上では大変ご無沙汰しておりました。
この間、あの未曾有の大震災が発生し、全てが一変しました。
私自身、あの日に起きたことが今でもどこか信じられずにいます。
震災で大切なご家族やご友人をなくされたり、ご自宅を失った方にとっては、月日がどれだけ経とうと、そのお気持ちが簡単に休まることはないと思います。どうか無理はなさらず、心も体もゆっくり休めてください。

まもなく震災から5ヶ月がたちます。
いろんな意味で地域間の温度差がでている中、被害の大きかった地域でも、そこに住む皆さんは自分達で前へ前へ進もうとしていらっしゃいます。

取材でうかがった塩釜市の離島、浦戸諸島・桂島に住む皆さんもそうでした。
震災で亡くなられた方は一人もいませんでしたが、多くの家屋が全壊、流出し、生活は一変。
主要産業「ノリの養殖」も大きな被害を受け、養殖いかだ、ノリの製造機、加工場などを失った生産者も多くいました。

どんなに大きな被害をうけても生産者の皆さんから出るのは、「自分達にはノリしかない!ノリがある以上は、何があっても島に残る!」という強い言葉。

もう個人で養殖を立て直すことは出来ません。今を乗り切るためには、仲間との作業が必要です。それでもいい!と、生産者たちは、初めての共同養殖を始めました。大きな決断でした。

ともに今を乗り切り、前に進もうという思い。

助けを待っていてもいつになるか分からない、だったら自分達で動こう。
この姿には、本当に感心させられました。
この心の強さはどこから来るのでしょうか?

私もこうした皆さんの姿を追い続け、伝え続けなければならないと強く感じました。
時間がかかっても、着実に前に進んでいけることをかげながら応援させていただきたいと思っています。

続いては広瀬アナウンサーです。

寒かった思い出

林 佳緒里

2011/02/28

私は寒かった日の思い出を・・・。

先日、初めて訪問販売で買い物をしました。
それは「味噌」です。
あれは太陽が沈み気温も下がり、一段と寒さが増してくる、1月下旬の土曜日夕方6時。

ピンポーンとインターホンが・・・。
「はい」とでると、「お味噌はいかがですか?」
「えっ?こんなところまでわざわざ味噌を売りに来てくれるなんて・・・、とりあえず話だけでも」と出て行き、話をきくことに。
どうやら「近くのお宅に定期配達にきたついでに」とのこと。

「無添加でおいしいお味噌、赤も白もありますよ」との答え。しかも樽に入った味噌を玄関まで持ってきてくれ、試食までさせてもらいました。

確かにおいしい~、今使っている味噌もなくなる頃だし、毎日みそ汁をのむ我が家には味噌は欠かせないし・・・、息子もみそ汁が大好きだし・・・。

よし!購入だ~。我が家は赤味噌!

しかし、樽サイズしかないということで、3キロの味噌を購入。普段は500グラム程度の小サイズしか買わないため、その大きさにびっくり!
1年はもつでしょうということで、我が家では、浮気することなく毎日みそ汁が食卓にならぶことになりそうです。

それにしても、外は寒くて外で話を聞くわけにもいかないし、つい中で話を聞き、おいしさのあまり購入。
先方の戦略にひっかかったか?
でも、決して怪しい味噌屋さんではありませんでしたので誤解のないように・・・。

寒かった日の思い出でした。

★写真は、OG出射由佳ちゃんです。先日仙台放送に遊びに来てくれました。変わらない姿をみると嬉しくなりますね。★

ラストは、金澤さんです。
キャンプ取材などお疲れ様でした。

バーゲンセール

林 佳緒里

2011/01/14

久しぶりに新年早々、バーゲンに行きました。感想は、「おそるべし!バーゲン」。

実家のある茅ヶ崎に帰省していたため、バーゲン会場に選んだのは、横浜。
バーゲン初日の2日、午後2時過ぎに現地到着。

まず降り立った横浜駅構内は、人人人。
家でのんびりという人が多いのかな?なんてとんでもない!人の多さにびっくり。

しかも目的の駅ビルでは、入場制限のプラカードをもった店員さんの姿が。
せっかく来たし、欲しいものは欲しい!長蛇の列に並び、いざ店内へ。
店内もこれまた人人人。

立ち止まって商品を手にとって見ようものなら、しばらくはそこから動けません。
あ~目的のものはあるのかしら?
結局、わき目もふらずに目的のものを求めて、売り場へ。

何とかお目当てのものを手に取り、お会計へ!

またもや目を疑うような光景が!
会計待ちの長蛇の列。
商品1点買うのに、いったいどれだけの時間と体力を費やしたのだろう?

結局、私はジャケット1着だけを購入し、満足?いや疲労困ぱいの中、帰宅の途についたのでした。

どんなに待たされようが、どんなに疲れようが、安さにはかなわず行ってしまうバーゲンの恐ろしい魅力。
とはいえ、これだけの人がお金を使っている光景、景気回復の象徴なのでしょうか?

いろんなことを感じたバーゲンでした。

★写真は、バーゲンの戦利品ではありませんが、ずっと欲しかった美顔器具をつい最近プレゼントでもらいました。スチームやナノイオンを睡眠中に顔にあて、美顔を目指すもの。効果はいかほどか楽しみです★

続いては、拓雄さんのバーゲン話です。

2011 卯

林 佳緒里

2011/01/11

新しい年が始まりました。
皆様にとって、健康で幸せな1年でありますように…。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

『ウサギ年』。

我が家にとっても記念すべき年です。
家族になって4年の“アリス”は、ネザーランドドワーフという小型のウサギのメス。アリスの年というわけです…。
来たばかりの時は、ちょうど手の中に納まるほど小さかったアリス。今はさすがに大きくなってしまいましたが、小型というだけあって、大人になっても体重は1キロちょっとしかありません。
私としては、今年はアリスに大いにハッスルしてもらいたい気もするんですが、そうはいかない事情もあります。

というのも、原因は息子。動くアリスに興味津々、日々追いかけっこの標的にされています。
小屋の外を散歩しようにも、なかなかそれをさせてくれない息子の存在。でも息子が無理やり触ろうとしても決して噛んだりはしない、優しいお姉さんの一面もあります。

今年、息子はさらに体の面でも精神的な面でも、成長していくと思います。アリスvs息子、楽しみな組み合わせです。

私もアリスのように、フットワーク軽く、優しい気持ちで新しい年を過ごしていきたいと思います。

次回からは、新しいテーマ“バーゲンセール”です。

今年中にやっておきたいこと

林 佳緒里

2010/12/08

私もななちゃんと同じく!
今年中にやっておきたいことは、「アルバムの整理」です。

私の場合は、今年夏からの写真が整理されていません。

今までは、SDカードからパソコンに移すだけで終わっていた写真も、子供が生まれてからは、きちんとアルバムにおさめたいなと思うようになり、せっせと誕生からの成長をアルバムにおさめるようになりました。

子供がうまれると、写真が増える!増える!
全部貼っていたら何冊あってもたりません。
台紙を増やせるアルバムにしてもすぐいっぱいになってしまいます。

だから選りすぐりの写真を選ぶのにも一苦労です。

でもそれ以上に悩まされるのは、思いたったら一気に作業を進められるのですが、いったんやめてしまうと、またしばらく作業をしない、この自分の性格です。
結局、夏休みの旅行でアルバムがとまっています。

今年中には整理しないと、私のアルバム作り“熱”も冷めてしまいそうです。

さて、話は変わりますが、先日「発展途上国のお母さん達の命を守ろう!」というホワイトリボン運動”を取材しました。
取材で初めて知った運動でした。
出産を経験した身として、色々感じることの多い取材でした。
私にもできる事はあるかな?
売り上げの一部がアフリカのザンビアに寄付されるということで、イベントで販売されていたザンビアの布を使ったシュシュ(★写真★)を購入しました。
これからも、いろんな人にホワイトリボンの話をしていこうと思います。

続いては、柳沢さんです。
柳沢さんは3人の息子さんのお父さん。アルバム作りは大変だったのではないですか?

あったかエピソード

林 佳緒里

2010/11/01

あったかい家庭作りの秘訣は何でしょうね~?浅見さん、教えてください!!

写真にうつっているのは、取材をきっかけに10年近く親しくさせていただいている利府の梨農家・今野昇一さんです。

手にもっている梨の品種は、その名も“かおり”。
市場には出回ってなく、直売所などで購入可能という珍しい品種だそうです。
水分が多く、甘みも十分。ご馳走様でした~。

本題に・・・。
その今野さんに先日お会いした時に伺った、あったかエピソード、良かったな~と心が温まったお話を・・・。

今野さんは今年75歳。
今、農家の高齢化が進み後継者不足が心配される中、利府町の梨農家も同じ現状を抱えています。

数年前に脳梗塞を患い、リハビリを重ね、奥様と何とか今でも梨作りを続けている今野さんにとっても、後継者問題は大きな問題でした。

でも今年春、息子さんが結婚を機に同居することが決まり、今年の梨作りでは、息子さんがとても大きな戦力になってくれたと嬉しそうな顔で話をしてくださいました。
その話を聞いた時、私もよかったな~という安堵感でいっぱいになりました。

梨作りの継承。
これから今野さんから息子さんへ色々な事が受け継がれていくと思いますが、親子だからこその良い点がたくさんあると思います。

利府の梨は、市場に卸さず直売所での販売が主なため、一番おいしいときに食べられるのが一番の特徴。
これからもおいしい利府梨を!と応援の気持ちいっぱいの私でした。
心が温まったあったかエピソードでした。

続いては、拓雄さんのあったかエピソードです。

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