西ノ入 菜月
2024/03/12
きのうで、東日本大震災の発生から13年が経ちました。
亡くなられた方々へ心よりご冥福を申し上げます。
きのうは、写真の南三陸町の防災対策庁舎、そして、石巻市の震災遺構 大川小学校から中継でお伝えしました。13年前のあの日の沿岸の地域は、雪が降る本当に寒い日だったと聞きます。しかし、きのうは穏やかな天気で、朝から澄み渡るような空でした。
時の流れによって、被害を受けた沿岸部には新たな施設が出来たり、かさ上げ道路が完成するなど、ハード面の復興が進んでいます。
一方で、震災当時の教訓を伝える場所が少なくなってきていることも事実です。
南三陸町の防災対策庁舎、石巻市の大川小学校は、津波の被害の痕跡が13年前の姿のまま残されています。
どちらも、頑丈な建物が破壊され、一部が激しく折れ曲がった状態で、静かに私たちに訴えかけてきます。あの日、いかに津波の威力が凄まじいものだったのか。今を生きる私たちが、災害から命を守るためにはどんな備えが必要なのか。もう二度と同じ悲しみを繰り返さないためにできることは。
この3月11日という日が来るたびに、残された「当時の教訓」から、災害・防災・命について考え、学び続けていくことが大切なのだということを感じます。
あすは飯田アナウンサーです。