西ノ入 菜月
2024/11/06
これまでの29年間で、激走した場面は数多くあります。
飛ぶ系の蜘蛛がこちらに向かってきた、夜道で白い布切れを幽霊と見間違えた、大学の1限目に遅れそう…。
幾度となく激走し、なんとか困難を乗り切ってきました。
もう来年30歳になるのだから、いい加減激走する機会は減らして余裕のある大人になりたい…。
しかし、人生そう簡単にはいきません。この夏も人生で1、2を争うほど追い込まれる出来事があり、激走しました。
そう、突然の局地的大雨です。
夕方にスポルたんの生放送を控えた土曜日の午前中、用事を済ませて出社する途中でした。「ポツ、ポツ…」と割と大きめの雨粒が身体に当たり、「マズイ、これは普通の雨じゃないな」と直感しました。案の定、数分でバケツをひっくり返したような雨に…。
これまで何度もアナ・ログにも書いている通り、私は自称「雨女」なので、こうした状況に備えて常に折り畳み傘を持ち歩いているのですが…
この日は前日の雨で使用して、家で干したまま忘れるという信じられないミスを犯し、大ピンチとなりました。
この時、会社まであと300m。もうすぐそこがゴールなのに!
雨は酷くなるばかり…。最終手段のタクシーを呼ぼうとしたのですが、皆さんが同じように電話をかけているのかなかなか繋がらず、そもそも1メーターにも満たない距離で乗らせていただくのはさすがに申し訳ない…。
出社しなければいけない時間も刻一刻と迫っていたため、様々な葛藤の末、意を決して超土砂降りの中を「激走」しました。
この時の私の体感としましては、100m走の世界記録保持者、ウサイン・ボルト選手並みのスピードで激走していたように思います。人生で一番速かったのでは…
しかし、スピードを出しすぎて途中で滑って尻もちをついたりと散々な結果に(滝涙)
なんとか会社に到着しましたが、頭からつま先までずぶ濡れの「妖怪」のような状態で、
しかも服に泥もはねていたので「沼の中から出社したと思われるだろうか…」と不安を抱くほどの有様でした。
その時、「そうだ!急な取材用に、替えの洋服一式をロッカーに入れていたんだ!」ということを思い出し、素早く着替え、なんとか髪の毛も乾かし、何事もなかったかのように夕方の生放送に臨むことが出来ました。
「外出前は、傘を持ったか必ず確認する」。人生最大の激走から得た学びです。
写真は、打って変わって素晴らしい秋晴れの下行われた「仙台みちのくYOSAKOIまつり」の特別番組の時のものです。10月12日(土)13日(日)のまつりの二日間とも快晴で、よさこい日和となりました!
明日は、爽やかな笑顔で写真に映る千坂アナの激走です。