2007/08/09
寺田さん、だから、ないですって。惨めになるのでもう勘弁してください。
夏休みといえば、僕の場合『青春18切符』!5枚1つづりで12000円、1枚で1日JR乗り放題(鈍行限定)。夏休みなど大きな休みの時にJRが販売します。うまく利用すれば1日2400円でかなりの距離を進むことができるのです。大学時代はこの切符を使って、夏休み1人で、時には友達と国内ローカル鉄道の旅に出かけていました。
地域独特の列車に乗り込みガタゴトガタゴト。のんびり揺られて、読書に更けたり景色を眺めたり。目的地に着いたら観光はもちろん、その土地ならではの食を食べ歩く。何だか世界と時間を贅沢に楽しんでいる気分になります。
ただ九州へ男友達2人と向かった時、あれは凄かった。まず横浜駅を午前0時過ぎに出る「ムーンライトながら」という夜行列車に乗り込みます。そして午前5時頃、終点、岐阜県の大垣駅に放り出され、あとは鈍行列車に乗り換えて西へ、何度も乗り換えひたすら西へ。お昼に関西地方、夕方に中国地方を通過し、博多駅に着いた時には午後9時。なんと21時間電車に乗りっぱなし!1日経っていないので、使用する青春18切符は1枚。たった2400円で九州まで行けてしまったのです。
とはいっても21時間の乗車。最後は会話のネタが完全になくなり、言葉を発しなくなります。お尻は長時間座り続けたことで激痛。座るのが嫌になり、ならばと立っていたら足はパンパン。景色は見飽き、本も読み飽き、寝ようにもそれまで何度か居眠りしているのでお目目パッチリ。本当にやることがない。博多に着く頃には全員疲労困憊、ぐったり放心状態でした。
ようやく博多駅に着いて、真っ先に屋台で食べた博多ラーメン。あれは格別だったなぁ。疲れきった全身と心に染み渡りました。その後も九州を南下して、阿蘇山を徒歩で登って牛に囲まれるわ、靴の裏がフンだらけになるわと、エピソードはまだまだあるのですがこれ以上書ききれないので今回はここまでということで。
時間と体力を要する旅ですが、それができたのも学生時代有り余るほどの時間があったからこそ。社会人になってからはなかなか実現が難しく、今となっては最高の思い出です。あ、でも今年の夏休みはこれからか。久方ぶりにどこかへふらっと行ってみようかな。
続いては林アナです!林さんも旅にまつわる思い出だとか。