佐藤 拓雄
2025/10/22
冬になる前に、クマの被害が後を絶ちません。
県内でも、人がクマに襲われたとみられる被害が出ました。
各地の被害のニュースを見ていて驚くのは、クマが人を怖がっていないと思われる点。そのような指摘をする専門家もいました。
今まで、「ヒグマは攻撃性が強く凶暴だが、本州にはいない。本州にいるツキノワグマは、基本的に人を襲わない。人を怖がるので、近寄らない・近寄らせない、驚かせなければよい」というような「常識」が言われ、私もそういうものなんだろうな、と思っていましたが、それが通用しなくなっているように感じます。
県内での被害でも、山に入る際に爆竹を鳴らしたが、それでもクマが近寄ってきて襲われてしまったようだといいます。
先日、数年前にクマに襲われた人の体験談を新聞で読みましたが、私たち報道する側が「命に別状はない」と伝えていることの内実、つまり、命は助かっても、想像を絶するような大けがで、後遺症も大きいということを改めて思い知りました。
冬は餌がないため、冬になる前に餌をたくさん食べて栄養を蓄える、という冬眠の本質を考えると、十分な餌を食べられないまま冬になったらどうするのだろう、まさか冬も餌を求めて、クマがウロウロするのだろうか。恐ろしいことです。
【写真】紅葉が始まった仙台放送前の街路樹。冬になる前に。
明日は、飯田アナウンサーです。