佐藤 拓雄
2009/01/19
僕たち世代が小学生低学年の頃、男の子の憧れのおもちゃのひとつが、「超合金シリーズ」でした。ご存知ですか?マジンガーZをはじめ、ロボットもの・ヒーローもののキャラクターの金属製の人形です。…なんか、こう書くと身も蓋もなく、どこが「憧れのおもちゃ」なのか分かりませんが(笑)、分かる人には分かるはず、そう思って話を続けさせていただきます。
とにかく、その「超合金」、金属の冷たい感じといい、ずっしりとした重量感といい、従来のプラスチックや塩ビのものとは明らかに一線を画していて、すごーく「本物」っぽかった。
値段は、当時で、1,000円から1,500円くらいだったと思いますが、そんなに気安く買ってもらえるようなものではなく、おもちゃ売り場に行く度に、ショーケースに入った「超合金シリーズ」を眺め、これが欲しい、いや、こっちもいい、と買ってもらえるあてもないまま品定めを続けていたものです。
そんな僕がとうとう超合金を手にしたのが、お年玉による買い物でした。
忘れもしない、最初の「超合金」は、「がんばれロボコン」の「ガンツ先生」。お腹のところから「0点」とか「100点」とか、そういう採点の紙が出てくるのが気に入って、これにしました。でもそのあとで、「ロボパー」の方が、ギミックが派手だったことを知り、まさに「ショックのパー!」…分かりませんね。すみません。
その後、懲りもせずに、アオレンジャー、大空魔竜ガイキングの竜、ロボコン、などを買い集め、その度に、アカレンジャーにしておけばよかった、ガイキングに変身する頭の部分のヤツにしておけばよかった、など後悔を繰り返したことを鮮明に覚えています。しかも、ことごとく2歳下の弟が同じものを一緒に買い、別のにすればいいものを、年の近い同性の兄弟の愚かな一面を体験したのも、この超合金でした。
写真は大人になってから買った超合金のマジンガーZ。10年くらい前、大人向けに再発売されたものです。その名も「超合金魂」。「たましい」ですよ。パッケージには「少年の心を持った大人たちへ…」。クーッ、泣かせます。
このテーマ、次がラスト。梅島アナウンサーです。