アナ・ログ

さくら

佐藤 拓雄

2007/04/22

写真は、通勤途中の県道沿いにある桜です。小さな神社の前に突如として咲いている、そんな桜で、毎年ハッと目を奪われてしまいます。
殺風景な場所に一本だけ咲き誇っているような桜が好きです。恥ずかしながら、植物にはあまり強い関心のない私ですが、桜だけは特別です。いろいろなところで桜が目に入り、「ああ、ここの桜もいいなあ」と足を止めて見ることもあります。日本人のDNAに刻み込まれた花なのかもしれないとも思ったりします。

ところで、桜の季節にインフルエンザにかかってしまいました。新年度初日の4月2日から3日間仕事を休む羽目になり、復帰したのは仙台で桜の開花が発表された4月5日でした。番組上は、林さんが「佐藤キャスターはインフルエンザでお休みです」と言ってくれましたが、新年度の初日から欠席では、担当替えがあったと誤解されかねないなあ、などと思いながら、何年ぶりかの高熱にうなっていました。
言い訳がましいですが、予防接種もしたし、手洗い・うがいも普通にやっているし、特にその時期疲れが溜まっていたわけでもないし、流行っていると言ってももう桜の時期で暖かくなってきたし、まさか自分がかかるとは思っていませんでした。
今回思ったことは、究極的には、インフルエンザは防げないのでは、ということ。絶望的な結論ですが、あのウイルスは、そのくらい突然襲ってきて猛威を振るいます。そして恐ろしいほど強力です。「やられた・・・」まさにそんな感じでした・・・

次は、花よりお酒か?(笑)、原アナウンサーです。

入学

佐藤 拓雄

2007/04/16

この春、下の子が小学校に入学しました。上の子の入学の時も感じたことですが、ついこの前まで赤ちゃんだったような気がするのに、本当によく育ってくれたなあと、感慨深いことこの上ありません。
真新しいランドセルは、祖父母からの贈り物。本人が、色や背負い心地など、6歳なりにこだわって選びました。ランドセルは、小学生の証。お兄ちゃんに追いついて小学生になる喜び、お気に入りのランドセルへの愛着などなど、うれしい気持ちでいっぱいなのでしょう、入学前は毎日のように箱から出しては背負っていました。今回は、娘の許可を得て撮影させてもらいました(笑)。
母親と一緒に少しずつ買い揃えた筆箱や下敷きなどの文房具は、そのたびにうれしそうに僕に見せてくれました。娘にとっての小さな喜びの積み重ねは、親にとっても感激・感動の積み重ねです。
体操服や道具などを入れる袋は祖母の手縫い。生地はこれまた娘が祖母と2人で決めてきました。本人が言うには、もうキャラクターものじゃなくて、6年生まで使えるように選んだとのこと。確かに、かわいさの中にも小学生らしさの感じられる品のいい柄でした。もう幼稚園じゃないんだから、というけなげな自覚を感じ、またまた感激。
自分にもこんな時代があったのか、もはや思い出せないほどですが、入学という大きな節目を迎え、希望に満ち、輝いている、そういう素晴らしい時期を、今、娘は迎えているんだなあ、そして、それを親として一緒に喜びあっていきたい、そんなことを毎日感じています。

次は早坂アナウンサー。「入学」とは関係ありませんが、デスクが隣です。あれ?この間と同じフリだ。まいっか。

卒業

佐藤 拓雄

2007/03/28

「○○アナウンサーは、きょうでこの番組を卒業します」
テレビで頻繁に使われるフレーズです。でも、僕は、この「卒業」に大いに違和感ありです。「この番組の担当(出演)は今日までです」「今日でこの番組の担当は終わりです」そんなふうに普通に言えばいいことなのに。あえて言わせていただけば、アナウンサーが番組を代わるのは、内部的には、「担務代え」です。タレントさんの場合だって、引退するわけでもないし、引退だとしても、「卒業」なんて言わなくていいと思います。
なぜそんな持って回った言い方をするのか。
僕は、こうした「オブラート語」が放送で出てくるたびに、テレビ局の人間としてだけでなく、一視聴者としても、恥ずかしくも腹立たしくも思います。物事の本質を、意味なくオブラートでくるんで、「きれいな表現だ」と思い込んでいる自己満足でしかないと思うからです。

テレビには、こうした意味のない「オブラート語」が結構ありますが、多くの人に言葉を伝えるマスメディアで意味のない「オブラート語」を使うのは、やめないといけないと、いつも思っています。

コマーシャルを「お知らせ」というのも、その一つ。
「お知らせのあとは、○○のコーナーです」とかですね。
でも、考えてみてください。視聴者の皆さんに「お知らせ」しているのは、スポンサーなのであって、テレビ局ではないのです。その意味で「番組からのお知らせです」は○。
なぜコマーシャルを「お知らせ」と言うような人がいるのか、はっきりはしませんが、かつて存在した「生コマーシャル」が語源だという説があります。1980年代頃までだと思いますが、ワイドショーなどで、番組中にスタジオから生でコマーシャルをやることがありました。僕も見た記憶がありますが、「○○(企業名)からのお知らせです」と言っていました。これはおかしくないですね。
それがいつの間にか、コマーシャル自体を言う人が増えてしまいました。視聴者の方々にも、違和感がないという人も結構いらっしゃるかもしれませんが、僕は認めたくありません。

次は、早坂アナウンサー。「卒業」とは全く関係ありませんが、デスクが隣です。

私の携帯ストラップ

佐藤 拓雄

2007/03/08

ストラップとクリーナーはいつも使っていますが、着メロは使わない主義です。(なんのこっちゃ)

My携帯。ストラップは、我らが楽天イーグルス。そして、特に気に入っているのが、この携帯クリーナー。
把瑠都(ばると)。エストニア出身の幕内力士で、序二段の頃から応援しています。
我が家は一家揃っての相撲好き。もともとは、長男が、祖父(僕の父)の影響で相撲好きになったのがきっかけ。僕自身も小学生の頃かなり相撲にハマっていたこともあり、相撲熱はあっという間に一家に広がりました。
両国での本場所は毎回のように観戦に行っています。把瑠都の携帯クリーナーは国技館で見つけ、家族みんなでつけています。
把瑠都関との出会いは、妻が仕事で三保ヶ関親方にお会いしたことがあり、そのときにエストニアから入門する力士がいると聞いたことが始まりです。初めて見に行った本場所で、把瑠都の序二段優勝を見てその存在をはっきり認識し、さらには図々しくも三保ヶ関部屋の稽古を見学させてもらって、すっかり把瑠都ファンに。猛烈な勢いで出世する把瑠都を陰ながら応援していたのでした。
把瑠都の魅力は、巨体を生かしたパワーと巨体に似合わぬ柔軟性。さらに明るいキャラクターと「角界のディカプリオ」と言われるマスク。新入幕で優勝争いにからみ、あっという間に人気力士になりました。平幕にもかかわらず、把瑠都グッズがあるのは、人気の証です。
先場所は3日目に大ケガをしてそのあとは休場してしまいました。左ひざ前十字靱帯損傷、全治2ヶ月。間もなく大阪場所が始まりますが、出場は微妙。番付は、西の前頭十三枚目まで下がってしまっています。

実は、もう一人「ご贔屓力士」がいます。琴奨菊(ことしょうぎく)という期待の若手。こちらは福岡出身の日本人で、両差しからの豪快ながぶり寄りが「型」になってきました。気は優しくて力持ち、そんな人柄も魅力です。ついに大阪場所では初の三役を張ります。しかも小結を飛ばしていきなり関脇昇進。大躍進です。残念なことに、琴奨菊は、まだ「グッズ」がありません。関脇まで来たので、そろそろ発売されるかな。My携帯に「琴奨菊携帯クリーナー」が着く日を楽しみに応援し続けようと思っています。

次は寺田アナウンサー。どんなストラップをつけているのか、見た覚えがありません。意外と他人の携帯って見てないものですね。

受験

佐藤 拓雄

2007/02/20

昭和(!)63年度、つまり1988年度、つまり19年前の手帳を発見しました。
「代々木ゼミナール 学生手帳」。
いたいけな浪人予備校生だった僕のものです。
裏表紙にはさまれていた「学生証」は、とてもお見せできない代物です。オレ、こんな顔してたかなあ・・・ビフォー・アフターの世界・・・。いやはや。

中を見てみました。

時間割。
土曜日も授業がありました。週休2日に慣れっこになってしまいましたが、当時は、日本中どこも土曜日はお休みではありませんでした。日曜日は毎週のように模擬試験があったし、そうでない日は、いつも予備校の自習室にいた気がします。よくそんなに勉強してたなあ、と思わずつぶやいたら、妻に「そりゃそうでしょ、浪人生なんだから」と言われてしまいました。まあそうなんですけどね。

予定はほとんど書き込まれていません。
「そりゃそうでしょ、浪人生なんだから」という妻の声が聞こえてきそうなので、声には出さないことにしました。
2月になると、試験本番の日程がポツポツと書き込まれていました。ちょうど今頃は私立の試験や発表の日程です。
進学した東北大学の試験は3月5日6日。前日3月4日の欄には「上野発12:20 やまびこ111号 8号車2-A」。東北新幹線の東京駅乗り入れ前でした。
降り立った仙台駅で東北大学応援団につかまらないようビクビクしながら素通りしたこと、刺すような風の冷たさ、高校時代の友人の家に泊めてもらったこと、試験の翌日に福島県郡山市に住む祖父母を訪ね、祖母とウナギを食べたこと。
昨日のことのように記憶がよみがえってきました。

とりとめもない話になってしまいましたが、人に歴史あり、ということで。

受験生の皆様、とにかく最後まで往生際悪く粘ってください。

次回は、理科系大学出身の水上アナウンサーです。

バレンタインデーと言えば…

佐藤 拓雄

2007/01/29

こらこら出射さん、本人に取材しないでテキトーなこと書かないように。事実とはかなり異なりますが、悪く書いてるわけじゃないので、ま、今回は大目に見るとするか。

バレンタインデーにはこれといった思い出がありませんが、チョコレートはビターが好きです。
そんなわけで、今気に入っているのが、明治の「チョコレート効果 カカオ99%」というチョコレート。文字通り、カカオ99%の究極のビターチョコです。
明治製菓の商品の説明には、「カカオ分99%のビターチョコレート。砂糖を一切加えずカカオ分で仕上げた究極のビターチョコレートです。非常に苦いのでお口で少しずつ溶かしながら、甘い飲み物と一緒に召し上がることをおすすめします。」とあります。
そのとおり、甘みは全くなく、実に苦いです。カカオそのものといった感じですが、これがなんというか、クセになるんです。他に「63%」「72%」「86%」もあるのですが、甘みがあり、僕には物足りなく感じます。やはり「99%」じゃないと。
午後のちょっと気だるい時間帯に、一かけ口に含み、ゆっくり溶かしながら。うーん、苦み走った男の味(?)。カカオの苦味で、眠気が減り、頭もさえてくるような気がします。飲み物は、説明と違い、甘くないものが合うようです。
長距離のドライブでもお供に欠かせません。
ですが、この「99%」、僕の周囲には「美味しい!」という人が全然いません。
皆、一口食べると、まるで渋柿でも食べたかのような顔になり、二度と食べたいと言いません。世にどれだけ「99%」ファンがいるのか分かりませんが、あまり人気がなくて製造中止になってしまわないか、今はそれがとても心配です。

次は、「私、結構お菓子作り得意なんですよ」と豪語(?)していた原アナウンサー。
手作りチョコの思い出か?

干支(えと)

佐藤 拓雄

2007/01/09

「干支」と言ってパッと思い出すのが、お年玉つき年賀はがきの4等、切手の小型シートです。
実は、僕は、小学校高学年から中学校にかけて、切手収集にハマりにハマっていた時期がありました。ヒマさえあれば、切手の整理をしたり、切手の本を読んだり。ジュニアの切手コンテストに出品して佳作をもらったこともありました。なんでも深く細かく知りたがる「オタク気質」の原点とも言えます。
その後現在に至るまで、20年以上全く休止状態だったのですが、ついこの間からちょっと復活しました。というのも、子どもが、亡くなった義父(子どもから見ると祖父)が集めていた切手を譲り受け、その整理を手伝っているからです。「手伝っている」と言っても、切手の扱い方など全く分からない子どもたちに、ピンセットを使うことから教え始め、結局いつのまにかイニシアチブをとっている、かつての切手少年。気がつけば、一人で何時間も分類・整理を続けていたりします。これが「三つ子の魂百まで」というヤツなのでしょうか。切手に使える時間は、子どもの頃のようにはいきませんが、無心に切手と向き合う時間は、やっぱり楽しくて仕方ありません。もしかして、仕事中より集中してるかも(笑)
そんなわけで、写真は、コレクションの中から、私の生まれた年の、申年の小型シートです。
次回は、辰年(僕の娘と同じ!)の林アナウンサーです。

クリスマス

佐藤 拓雄

2006/12/15

 この本、ご存知ですか?

 一つは「サンタクロースっているんでしょうか?」(著:フランシス・P・チャーチ、訳:中村妙子、画:東逸子、偕成社)
 もう一つが「さむがりやのサンタ」(作・絵:レイモンド・ブリッグズ、訳:すがはらひろくに、福音館書店)
 どちらも子どもの時に初めて読み、今でもこの時期になると読み直しています。
 「サンタクロースっているんでしょうか?」はご存知の方も多いのではないでしょうか。100年以上前のアメリカの新聞に載った社説です。
 「サンタは本当にいるの?」という、バージニアという女の子の質問に、これ以上ない最高の誠意を持って答えた内容です。
 サンタの「秘密」に気づいてしまった頃、この本を読んで、僕は、何かとても安心したというか、救われたというか、そういう気持ちになりました。
 そして、親になった今、子どもから「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれたら、どう答えたらいいのか。そんなことに答えてくれる本でもあります。「サンタは心の中にいる」というメッセージは、親として、子どもたちに伝え続けていきたいものです。

 「さむがりやのサンタ」は、とにかく楽しい本です。
 子どもの頃、弟が親に買ってもらった本だったのですが、借りて何度も何度も読みました。「じゃあねクロ」「いってくるよポチ」なんて、セリフまでほとんど覚えているくらいです。
 数年前にまた見つけて、自分の子どもにプレゼントしました。子どもたちもすぐお気に入りに。さらにはその姉妹編「サンタのなつやすみ」まで見つけました。

 そんなわけで、僕は、何歳になっても、クリスマスが近づくと、この2冊を毎年読みたくなるのです。

 次回は、入社11年目、「永遠の好青年(?)」の金澤聡アナウンサーです。

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