アナ・ログ

2014年ちょっと経って…改めまして今年の抱負!

金澤 聡

2014/01/24

今年の抱負は、抽象的ですが、『地に足をつけて歩く』 です。

今年は午年なので、さっそうと疾駆したいところですが、
あえて着実に歩みを進めようかと思っています。
去年は、バタバタしてあっという間に1年が過ぎ、
「考えて行動する」というよりも、「走りながら考えていた」年でした。
どうしても色んな事が、拙速になってしまいました。

今年1年のことをじっくり考え歩もうとした時、
去年足りなかったのは腰を据えての知の蓄積だと思いまいた。

今年は着実な一歩のために、
読書の量を増やしたり、色んな文化に触れようかなという思いを抱いています。

年々、睡魔が襲ってくる時間が早くなり、ベッドに入ってから本を開く時間が短くなってきていますが、
その分、良書に努めたいと思っています。
といいつつも、今年の初読書は、私の大好きな作家の小説3冊…
厳選してというよりも、読みたいものを読むという、
いわば、『欲書(欲望の赴くままの読書)』でのスタートとなってしまいました。
新年から躓いた感は否めませんが…。

文字通り、『不惑』となれるよう、しっかりと歩く1年にしたいです。

なんとも抽象的で、午年というより丑年のような抱負ですが、
とにかく、歩みは遅くとも前へ前へという思いです。

次は、寺田アナウンサーです。

うまくいく?うまどしです!

金澤 聡

2014/01/16

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

今年は、来月にソチオリンピックが開幕します。
注目は、フィギュアスケート男子、仙台市出身の羽生結弦選手です。
昨年の全日本フィギュアで優勝し、初のオリンピック出場を決めた羽生選手。
フリーの演技を終えた瞬間、そして、ソチを射止めた瞬間に笑顔はなく、
唇を噛んだ表情が印象的でした。

優しいマスクの裏に内包されている、アスリートに欠かせない「人一倍の負けず嫌い」

おそらく、完璧を求めたフリー演技。その冒頭に魅せる「4回転サルコウ」で転倒。
その悔しさが、険しい表情を形作ったのだと思います。

天賦の才能に加え、努力で掴んだソチへの切符。
大会ごとに飛躍的に進化を遂げた19歳の青年は、
仙台の、東北の、日本の希望の選手として、夢の金メダルへの大舞台に臨みます。

その金メダルの鍵は、「4回転サルコウ」の成功にかかっているといっても過言ではないでしょう。

“被災地のために”という思いで世界の一番高いところに挑戦している羽生選手ですから、
きっと、うまくいくでしょう。
凍てつく東北の冬に、感動的なホットな話題を届けてくれることを期待します。
いや、メダルの色よりも、滑り終えて、納得の笑顔を見られるほうが、心が熱くなるかも…

うまくいくことを仙台から祈っています。


次は、飯田アナウンサーです。

2013年 今年一年を漢字一字で表すと

金澤 聡

2013/12/16

今年は…、「頂」です。

楽天イーグルスが、巨人との頂上決戦を制し、球団創設9年目で初の球界の頂点に立ちました。
初めて見る、頂の景色。
それは、仙台市の中心街を21万4000人のファンで埋め尽くした圧巻の景色。
初のパレードも、東北のファンの底力を見ました。
「おめでとう」の言葉より、「ありがとう」とイーグルスに感謝の言葉をかける声が多かった、日本一のパレード。

生涯勝負師の野村克也元楽天監督の語録にこういう言葉があります。
『高山のいただきに美木なし』
おそらく、高く険しき山の頂には、荒涼とした景色しかなく、ここからまた厳しい状況が待っているという意味ではないかと思います。
野村元監督にとっては、優勝したその瞬間から、また勝ち続けなくてはいけない宿命を負い、厳しい状況が待っているというのを表現したのではないでしょうか。
生涯かけての勝負師ならではの名言です。

しかし、いまは、美木の頂で、勝利の歓喜の余韻に浸っていただいて英気を養い、また来シーズンからの険しい、いばらの連覇の山登りに向かってほしいと思います。

今年は、スポーツに携わるものとして、頂の景色を見せてもらった最高の年になりました。

次は高谷アナウンサーです。

クリスマスキャロルが聞こえる頃?

金澤 聡

2013/12/09

クリスマスキャロルが聞こえ始めようかという頃の11月10日、ベガルタ仙台レディースが女子サッカーリーグ1部にあたる「プレナスなでしこリーグ」の最終戦を終えた。
1部リーグ参入1年目で、10チーム中5位という成績を残した。言い訳にしか聞こえないが、今年は楽天イーグルスの快進撃に押され、レディースの試合をほとんど見ることができなかった。
リーグ戦を終えて開かれたスポンサー謝恩パーティーに司会として参加した。シーズンを見ていない私にとっては大変申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
その席上でレディースの千葉泰伸監督はこんなことを言っていた。今年はけが人が多くやりくりに苦慮した。試合選手登録は15人だが、ある試合では14人しかベンチ入りすることができなかったと…。
ベガルタ仙台レディースでプロ契約しているのは、鮫島彩選手ただひとり。
その他の選手は、アマチュアである。普段は、仕事との両立を図らなければならない。そういった意味では、体のケアを含め非常に厳しい環境でサッカーと向き合っている。

9年前、球界再編の騒動の中誕生した楽天イーグルスはユニフォームも揃わないまま始動した。チーム専用のトレーニング室もなければ、シャワー室も完備されておらず、体をふくタオルさえない状況だったそうだ。それが、いまや日本一。球団創設時に関わった職員、スタッフ、選手にとっては感慨深い日本一に違いない。

ベガルタ仙台レディースも、いずれ参入1年目の状況を、笑い話として回顧するときがくるだろう。
レディースは、前身の東京電力マリーゼが震災によって解散に追い込まれるという騒動から誕生し、いまは温かい東北のサポーターに支えられている。
日本一に到達したチームに状況が酷似しているから。

次は浅見アナウンサーです。

燃える秋

金澤 聡

2013/11/08

今回のテーマは「燃える秋」です。

東北が熱く燃えた、楽天イーグルスの日本一。
被災地・東北にとっての悲願が成就された。
最後にマウンドに立っていたのは、背番号「18」田中将大だった。前日の第6戦に先発した田中は、プロ入り最多の160球を投げ切った。
勝負事に絶対はないと痛感。今シーズン初めて、田中に土がついた。

翌日、田中はベンチに入れてほしいとコーチに直訴したという。星野監督は、ベンチに入れてもマウンドに上げることは絶対しないと決めていた。
3点リードで先発の美馬から2番手則本がマウンドに立っていた7回。
星野監督は、佐藤義則ピッチングコーチと継投について話し合おうとした。
その時、田中が2人の間に割って入る。
「登板させてください」田中が星野監督に志願する。
「本当に大丈夫なのか?」星野監督は前日完投したエースの肩を心配していた。
「大丈夫です!」
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫です!!」
「本当に大丈夫なのかっ!」
「大丈夫です!!!」
「それなら9回いけ!」
指揮官は3度の確認で、田中の不断の決意を感じた。

9回、コールされたのは『田中将大』
前日沈んだ難攻不落の不沈艦は、エースのプライドと意地で再び浮上し、その姿をマウンドに表した。
そして、球団創設9年目で初の日本一をもたらした。
偉大なる若きエースは、絶対にマウンドに上がらなくてはいけない理由があったのかもしれない。
自分の負けで日本一を逃しては、次に進めない。そう感じた。
たとえエースが代わったとしても、燃える秋が、また来年訪れることを願って…。

次は、小口アナウンサーです。

オータム・イン・MIYAGI

金澤 聡

2013/10/30

「勝つことで、被災地に勇気を与えたい」
今シーズン、星野監督は念願を叶えた。
1からチームを作り直し、3年かけて見事パ・リーグの頂点に立った。
大小にかかわらずミスには目をつぶり、じっくり腰を据え
若手を育て花を咲かせた。
球団は、複数年の契約を星野監督に用意した。

一方で、チーム最長となる6シーズン目の指揮を執る
手倉森誠監督が、今シーズン限りでベガルタ仙台を去る。
コーチ在籍を含めると、ちょうど10年になる。
秋の空のように監督交代を繰り返してきたチームが、
ようやく監督人事にどっぷりと座して構えた。
そのチームの姿勢に、手倉森監督は応えてみせた。
就任2年目でJ2を制し、J1再昇格を決めた。
震災の年に4位と躍進、「希望の光になる」と掲げ形にしてみせた。
昨シーズンはクラブ史上最高位の2位。
今シーズンはクラブ初のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)出場。
この6年で多くの功績を残した。
若手生え抜き選手育成の手腕が認められて、
来年からは2016年のリオのオリンピックを目指す、
U-21日本代表の監督に就任する。

ともに共通するのは、
若手を厳しい競争にさらしながら、成長を信頼して起用し続ける。
粋に感じた若手がチームを押し上げ、勝利の駆動力の主となり、最終的に結果を残す。
いわば、伯楽にして、モチベーター。

ここでふと我にかえる。
若手育成に深く傾倒している自分は、もはや、中間管理職。
背中に吹きあたる宮城の秋風を悲哀と感じず、追い風ととらえ、
若手とともに実りの秋にしたい。

次は、小口アナウンサーです。

神神・神無月

金澤 聡

2013/10/09

9月26日。
無神論者ではあるが、この日、間違いなく神はいた。というより、「観た」、か…。

所沢の逆転勝ちと札幌での逆転負け。
劣勢を一打で払拭する4番の存在。
リリーフ故障で、緊急登板のベテラン。今季加入の会見で「宮城にチャンピオンフラッグをたなびかせる」と宣言したこのベテランが、形にしてみせた。
最後のマウンドに立っていたエース。一打出れば三夜連続のサヨナラ負けのピンチで、相手の3番、4番に対し全球ストレートで勝負し、二者連続三振。両手を天に突き上げ、マウンドで彼を中心に歓喜の輪が出来た。
間違いなく野球の神にしか描けないシナリオである。
私はこの神脚本の劇を、目の前で鑑賞した。
悲願の初優勝という大団円につながる終盤の展開は、神業のそれであった。
球団創設初年度からの歴史を知る宮城の人には、感涙にむせぶ特別な日になったと思う。

10月は八百万の神が出雲大社に集まるため日本各地で神が不在になるという。
どうか野球の神だけは、宮城に残ってほしい。
当然、初の日本一になるシナリオを描いてほしいから。

次は、小口アナウンサーです。

秋のささやき

金澤 聡

2013/10/01

早いもので10月。
木の葉が秋風に舞い落ちる姿を見ると、なんとなく感傷的な気持ちになる季節。

太陽が隆盛を誇っていた8月に、その象徴とも言える「カブトムシ」を今年も飼育しました。
(息子2人のために飼ったのですが、毎日の世話は奥さんが担当しています…)
オスとメスの1匹ずつ飼っています。
お盆前には、メスが産卵しました。
私は幼いころさんざん卵から成虫になる過程をみてきたので驚きませんでしたが、
奥さんにとっては相当神秘的なことだったようで、大変感動していました。
なぜか息子たちは初めての産卵シーンにもかかわらず、極めて冷静でした。
(孵化とか羽化の現象が何のこっちゃ分からんのかも知れませんが…)

そのカブトムシたちも、秋を迎え動きが鈍化してきました。
一般的に成虫の寿命は、1ヶ月。
我が家の虫の王も命のともしびが弱くなってきているのだと思います。
秋にささやく虫の声。
「命には限りがあるからこそ、尊い」
弱々しくなってしまったカブトムシから、生きる強さを息子たちが感じてくれればと思っています。
秋の枯葉は、カブトムシにとっては次の命につながる栄養分。
そう思えば、枯れゆく木の葉もセンチメンタルなものに感じないかもしれません。

次回は佐藤アナウンサーです。

2013 夏の総決算

金澤 聡

2013/09/04

野球とは、つくづくよく考えられたスポーツだと思う。
なかには、『人生そのものだ』と言う人もいる。

イチロー選手が異国の地で偉業を成し遂げた夏。
4000本の裏には、8000本の悔しさがあるという。
野球の神に愛されるような相当な努力が生んだものだと想像できる。
神業である。

杜の都のエースも前人未到、『神の領域』ともいえる記録を創った。
この夏は、悲願の優勝という高みを目指して若鷲たちがパ・リーグの空を雄々しく飛んでいる。
破竹の勢いで邁進しているチームも、優勝はリーグ終盤にならないと決まらないという。
ペナントレースはマラソンによく例えられるが、この9月が42.195kmの半分くらいか…。
1戦1戦最後まで闘志を消さず130試合を戦い続け、残りの10試合で優勝が決まる。
やはり、野球は人生そのもの。

今年の秋は、きっと楽天が教えてくれるだろう。
明けない夜はないんだと。
球界再編から生まれた弱小球団が、ようやくまぶしく光輝くチームになることを。
さあ、夏を全力で戦った男たちが、もうじき実りの秋を迎える。
歓喜のその時何を思うだろうか。
やはり、『人生そのもの』か…。

次は、小口さんです。

真夏の夜の夢

金澤 聡

2013/08/20

先日、金魚すくいではなく、「金魚釣り」に出かけました。
屋内に設置された水槽に、長さ20cmくらいの釣竿に糸を垂らし金魚を釣るもので、『ミニミニ釣り堀金魚版』といった風情でした。

夏祭りといえば、「花火」「浴衣」「金魚すくい」が自分自身では3種の神器(?)と思っていましたが、この定番からちょっと一線を画す金魚釣りもなかなか粋なものでした。

えさの付いた釣り針を水槽に垂らせば、金魚が大量に集まってきますが、金魚の口が小さいので、なかなか針が引っ掛からないのです。
釣竿が微かにグッと引かれた瞬間に、微妙な力加減で引き上げないと、針が金魚の口に掛からないという、なかなかな技量を求められるものでした。

最初はコツを掴むのに時間がかかりましたが、1時間で15匹くらい釣れました。
ただし、夜ベッドに就いて眠ろうとすると、まぶたの裏に、あの金魚の群れの残像が浮かんでは消え、浮かんでは消え、なかなか寝苦しい夜になりました。
祭りには、やはり金魚すくいが「いとをかし」です。

次は佐藤アナウンサーです。

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