アナ・ログ

クリスマスソング、私はこの一曲

金澤 聡

2008/12/05

クリスマスソング、私の一曲は、ワム(Wham!)の『ラストクリスマス(Last Christmas)』です。定番中の定番です。
初めて買った洋楽のレコードが、この『ラストクリスマス』の12インチシングル版でした。
当時は中学生1年生。CDなどなく、レコードやカセットテープが隆盛を誇っていた時代。
アルバムはLPレコードで買って、カセットテープにダビングをして聞いていました。

そんな中、“12インチシングル”レコードなるものが登場。
思春期を迎え、洋楽を聴いていることがカッコイイと思い込んでいた私。
ましてや“12インチシングル”と横文字が続く言葉の響きのカッコよさ。
LPと同じ大きさなのに、“シングル”と呼ぶカッコよさ。
これだけカッコいい要素が揃っていたので、少ないおこずかいから購入費を出すのに躊躇はありませんでした。
購入後は、クリスマス時期も関係なく長岡針をどれだけ交換しただろうかというくらい聴きました。
後にも先にも一曲をあれほど聴いたのは、『ラストクリスマス』だけです。

そんなにたくさん聴いたのにもかかわらず、『ラストクリスマス』の訳を「最後のクリスマス」と長いこと間違えて覚えていました。
正しくは「去年のクリスマス」です。カッコいいと形から入るのではなく本質を見つめることが大事だと、ワムサンタは教えてくれたと勝手に思っています。

写真はすいません、レコードジャケットを貼り付けたかったのですが、実家にレコードがあるため、やや途方にくれたテイストにしてみました。

次回、寺田アナウンサーの一曲は?

これはスグレもの(お気に入りグッズ)

金澤 聡

2008/11/26

これはスグレもの、それはボールペンの交換用インクです。
写真は、3色ボールペンと黒の交換用インクです。

ある日、文房具屋さんを訪れたとき、ボールペン売り場の脇にひっそりと交換用インクが置いてありました。
交換してまでボールペンを愛用する人がいるのかと感心しきりでしたが、一瞥してお店を出ました。

スポーツ取材では試合のスコアを付けるとき3色ボールペンが欠かせません。
私の取材ルール下では、サッカーならば試合の内容を書き記すときは「黒」のボールペンを、ゴールは「赤」を、失点は「青」を使用します。野球は、ヒットやホームランなどは「赤」を、エラーは「青」を、その他は「黒」を使用します。バレーボールは95%以上の割合で「黒」を使用します。
そうです。圧倒的に「黒」の使用量が多いのです。インクがあっという間になくなるのは「黒」です。
しかし、「黒」が使用済でも「赤」や「青」は残量がたっぷりあるので、もったいなくて3色ボールペン(この時点では2色ボールペンですが)を捨てるに捨てられないのです。
その時、あの文房具屋さんの光景がフラッシュバックしてきたのです。片隅に佇んでいた交換用インクの姿です。

以降、交換用ボールペンインクの愛用者です。交換率は「黒」を5回交換してやっと「赤」と「青」1回交換する比率です。
インクを交換し続けてきたため、写真の3色ボールペンはもう7~8年くらい使用しています。
滑り止めの黒のゴムの部分がはげてきました。ボールペンを押し出すバネも心なしか弱くなったような気がします。
交換用の滑り止めゴムとバネがあったら、これもスグレものです。

次回は梅島アナウンサーです。
おぉ~、これは!!! まだ内容は知りません。

私のイチおし・読書編

金澤 聡

2008/11/05

「卵が先かニワトリが先か」

素人の考えなので以下ご了承ください。
サッカーの話です。チームを勝利に導くには、個人を重視するか、システムに力点を置くか。
『個人が先かシステムが先か』 サッカーファンの皆さんはどちらでしょうか?

野球の場合、特にメジャーリーグの場合、選手の成績はもちろん、個人のプレー、例えば野手の守備力までも数値化しようと熱心に試みているようです。(どう計算するのかはさっぱりわかりませんが…)
野球はポジションの役割や打撃の結果が明確なのでデータ化へのアプローチがしやすいスポーツの一つだと思います。
しかし、サッカーはピッチに描くデザインが同じになることは絶対にありません。
システムといってもチームによっては4-4-2だったり4-3-3だったり、しかも試合が始まってしまえばポジションは流動的ですし、個人にいたってはパスやシュートの精度、守備力はその状況によって全然違います。ポジションごとに能力を数値化するのは困難だと思います。不確定な要素満載、そして個人の得手不得手の能力ばらつき満載のサッカーだからこそ、「卵が先かニワトリが先か」、『個人能力が先かシステムが先か』になるのだと勝手に思ってます。当然、システムだけでは勝てないし、個人能力だけでも勝てないと思います。
 巷間にわかにシステム論が花盛り。システム議論は、サッカーを別の角度から見ることができより観戦が楽しくなると思います。野球は好きだけど、サッカーはちょっと…という方にもシステム観戦はお勧めです。
 たくさんサッカーの戦術・システムに関する本はありますが、最近読んだこちらをお勧めします。

 『サッカー戦術クロニクル トータルフットボールとは何か?』(西部謙司/著 カンゼン)
 『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』(杉山茂樹/著 光文社)


 次回は出射アナウンサーです。どっちが先ですか?ニワトリ?タマゴ?そんな話ではなさそうです。

私のイチおし・映画編

金澤 聡

2008/10/22

私の映画鑑賞全盛は20代前半の頃で、ビデオ・DVDを含めて1ヵ月15本くらいのペースで見ていました。
映画に激しく傾注していったのは、自分の人生では経験できないことを疑似体験でき人間性に深みが増したのではないかと一瞬にして錯覚させてくれたことと、日々ストレスで抑圧されていた精神を浄化してくれるようなカタルシスを得られたためだと思います。
その頃好きだったのは、「とんがった」俳優が出演している映画です。「とんがった」というのはもちろん見た目ではなく、俳優のキャラクターであったり演技のキレであったりするんですが、あくまで私基準の表現です。
例えば、1995年デヴィッド・フィンチャー監督作品『セブン』の猟奇連続殺人事件犯役と、同年のサスペンス作品『ユージュアル・サスペクツ』の殺人事件で唯一生き残ったヴァーバル役を演じた、ケヴィン・スペイシー。当時、相当とんがっていてこの先も楽しみだなあと思っていたら、その年アカデミー助演男優賞を獲得して密かに喜んでいたのを覚えています。(「とんがった」をご理解いただけたでしょうか?分かりやすい例で言うと、月9ドラマ『CHANGE』で総理付けSP役をされていた大倉孝二さんのような感じでもあり、ちょっと違うかな、もっともっと硬派な感じでもあったり、そんな結構あいまいな基準です。すいません。)

中でも、私を「とんがった」俳優好きにしてくれたのは1987年作品『遠い夜明け』に出演した、デンゼル・ワシントン。1970年代、アパルトヘイト下の南アフリカ共和国の話で、デンゼル・ワシントンは殺害されてしまう黒人解放活動家の役。物語は白人記者ドナルド・ウッズとの交友が描かれている内容なのですが、そのセリフのやりとりも「とんがって」いて、人間同士の差別の根の深さを考えさせられた映画です。(これは学生の頃ビデオで観ました)後々知ったのですが、とんがり俳優のデンゼル・ワシントンは1989年『グローリー』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞していました。その当時のベストとんがり俳優だと思います。
秋の夜長にまた「とんがった」俳優探しでもしてみようかと思う、今日この頃です。

次回は、梅島アナウンサー。思い出のある映画だそうです。たぶん、とんがった話ではないと思います。

最近食べたウマいもの

金澤 聡

2008/09/30

馬も肥ゆる季節、食欲の秋です。秋はなぜ美味しいものが多いのでしょうか?体重のことや体形のことを気にせず、本能のまま食べたいと思う今日この頃です。
ということで今回のテーマは「最近食べたウマいもの」です。

この季節、私はこれが毎晩食卓に並んでも構いません。むしろ毎晩並んで欲しいくらい好きな食べ物です。
最近食べたウマいものは、焼きさんまです。
秋に因んだ今回のテーマ「最近食べたウマいもの」のトップバッターにしては相当ベタな食材ですが、
秋のさんましか私には考えられません。

この時季、焼いたさんまは身の旨みだけでも十分堪能できるし、
塩をちょっと振ってもよし、大根おろしとポン酢の合わせでも至福の時間を過ごせます。

中でも一番お気に入りの食べ方は、すだち、塩の組み合わせです。
焼いたさんまにすだちを絞り、そこにちょっと塩を振り掛けます。
すだちの風味がさんまの旨みをより引き立て、塩が味を引き締めます。
さらに、納豆ご飯と豚汁が用意され、食後に柿が出てきたら、あの人のこんなフレーズを心の中で叫んでしまいます。
『地球に生まれてよかった~』
すいません。 私にとっては、秋の一番の贅沢かもしれません。
さんまならいくら食べても太らなそうですし、この秋も本能のままたくさんさんまを食べようと思っています。

次回は、原アナウンサーです。イタリアン?フレンチ?何でしょう?

「まつり」あれこれ

金澤 聡

2008/09/24

最近ハワイに行きたい衝動に駆られることが多くなりました。
決してストレスや現実逃避からではありません(たぶん…)
都会的なリゾートの雰囲気でウクレレの音色を楽しみたいというのが理由です。

去年の夏初めてハワイに行きました。街に流れる優しいウクレレの音色と青い空、水色のビーチにすっかり魅了され、ハワイに永住したくなる「ハワイ病」にかかってしまいました。ハワイのビーチで何も考えない、格好良く言えば“無の境地”、いまのご時勢ですと“おバカ”な時間を過ごしました。私にとっては何とも貴重な時間でした。

そして帰国後、治癒されぬまま迎えた去年の仙台放送大感謝まつり。
なんと飛び入りで、ハワイ出身のウクレレ奏者ジェイク・シマブクロさんが参加してくれました。
ジェイクさんのウクレレがどんなにハワイ病の私を癒してくれたことか。MCにも関わらず一人感動で興奮しまくっていました。
次の日、仙台でジェイクさんのライブがありましたがもちろん足を運びました。
日本語を話せないジェイクさんの『ミナサン、ヨロシク、オネガイシマブクロ~』という挨拶もハワイ病には相当効き目がありました。私の心はまさにお祭り気分でした。オメデタイ2日間を過ごしました。

近いうちにハワイに行けるように頑張って働きます!(相当オメデタイ仕事のモチベーションです)

次回は、そういえば「ハワイ好き」だったような…、佐藤拓雄アナウンサーです。

ツキ(月)にまつわる話

金澤 聡

2008/09/01

小学校低学年の頃だったと思います。
近所に住んでいた幼なじみの『てっちゃん』と学校帰りの30分間、色んな“論争”を繰り広げていました。
例えば、アニメのガンダムは実際にロボットとして開発できるのかどうか?開発できたとしたら実際の戦闘に役に立つのか?とか、サンタクロースが存在するとしたら、移動手段は本当にソリなのか?トナカイの足からジェット噴射されるのでは?などお互いに一生懸命に持論をぶつけあっていました。二人とも発想としては相当奇抜でしたが…。

その“論争”の中の一つに、月にうさぎはいるのか?そもそも生物はいるのか?というお題目がありました。
私は絶対「存在する」派でした。根拠はもちろん全くなかったと思います。月も地球と同じように丸いのだからうさぎぐらいは住めるだろう、そのくらいの論拠だと思います。
果たしてどうなのか、ならば満月の日に月を見て調べようということになり双眼鏡で検証することにしました。
“論争”してきたお題目の中で初めての検証体験だったと思います。
満月の日。まずは二人とも肉眼で月を見ました。どうみても月の模様(クレーター)がうさぎには見えませんでした。ですので、うさぎ存在論は却下されました。次に生物存在論ですが、双眼鏡で検証しました。双眼鏡では生物の存在は発見できませんでした。結果、私の意見は却下されました。望遠鏡の存在を知っていれば、また違った結果になっていたかも…ないですね…。
月にはロマンがあります。男にもロマンがあります。お菓子にはマロンがあります。すいません。食欲もいいですが、ロマンの秋もいいかなと思い、こんなエピソードを書いてみました。
ちなみに写真で持っているのは三日月ではありません。あたりまえですね…。うりです。

次回は、林アナウンサーです。どんなツキのエピソードでしょうか?そこにはロマンがあるのでしょうか?

怖い話

金澤 聡

2008/08/26

就職活動の中のみなさんは、“怖い”体験をしていないでしょうか。面接時、極度の緊張のあまりに遭遇してしまう恐怖の空間…。

初めての面接。どんな雰囲気なのか戸惑いながらも、気合十分で面接へ。名前を呼ばれ歯切れのいい返事。
しかし、それまでの20数年間噛んだことのない自分の名前を、いきなり噛んでしまう…。アナウンサー試験の面接で。緊張と絶望感から襲ってくる恐怖。

すると、「なぜ、うちの会社を志望するのですか?」と面接官。
逆転のチャンスと必死に訴えた私。
「あの、ひとついいですか?」と面接官。
“もしや自分の話に興味を持ったのでは”と期待に膨らむ私。
「御社と弊社の使い方間違ってますよ」と面接官。 “え~っ!!”と心の中まで冷や汗タラタラの私。
緊張のあまり、『御社』というべきところをずっと『弊社』と言っていたらしい。
「はい、ありがとうございました」と笑顔の面接官。“こういうときの笑顔ってものすごく恐ろしい”と感じた私。
最後くらい清々しい敗者でいようと、さわやかに“ありがとうございました。勉強させていただきました”と私。

なぜか後日、一次面接通過の通知が…。
どんな手違いか、はたまた、何か得体の知れぬものの仕業か、恐怖感を抱き、二次面接へ…。
世の中、何が起こるかわかりません。ちなみに、この会社は最終面接まで受けさせていただきました。
人間万事塞翁が馬です。

次回のテーマは、お月見のシーズンを前に『ツキ(月)にまつわる話』です。
トップバッターは浅見アナウンサーです。

ふるさと

金澤 聡

2008/08/06

突然ですが、何をやってもうまくいかない日ってありませんか?
自分が良かれと思ってやったことが裏目になったり、何度も確認したはずなのに間違っていたりとか、負のスパイラルに陥り気付けば溜め息をついているような落胆の一日…。

忘れもしません、ふるさと新潟から上京して2年目の夏。大学の夏休み中、喫茶店でアルバイトをしていた頃。
6畳1Kのアパートで一人暮らし、連日の熱帯夜で寝不足ぎみの日々が続いていました。
目覚めると、時刻は午前7時30分。午前8時開店の喫茶店、ドアトゥドアで30分の通勤時間。この日のシフトは早番です。そうです、間違いなく遅刻です。アルバイト先で『時間を守る男』の評判が上がった矢先の失態です。
慌てて店に到着。午前8時15分。遅刻した汗だくの私を見て、店長が首を傾げます。シフト表を見ると私の勤務は“遅番”でした。何度も確認したはずなのに6時間近くも前に出勤です。しかし、店長の粋なはからいでこの日のシフトを“早番”に変えてもらいました。
店長への恩返しのため働こうと決意しましたが、朝食を摂っていない私の脳はうまく目覚めませんでした。
オーダーミスを繰り返し、レジもうまく打てずお釣りを間違え、早番に変えてもらったのにタイムカードを打ち忘れ2時間タダ働きと散々でした。
 一人落ち込む休憩室、そこに無造作に開いてあった週刊誌、室生犀星のあの詩句が書いてありました。

 『ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの』

これほど心の琴線に触れる詩句があるのかと思った瞬間はありませんでした。
あのときほどふるさとを恋しく思った瞬間はありませんでした。
しかし、その夏はアルバイトに忙しく、帰省することなく文字通り遠くから思っていました。

次回はどんなふるさとの思いがあるのでしょうか、寺田アナウンサーです。

一度訪れてみたいあの場所

金澤 聡

2008/07/09

気付けば、夏休み目前です!
夏休みの計画はお決まりでしょうか?もうすでにどこに旅行するか決めている方もいらっしゃるでしょう。
ということで、今回のアナログのテーマは『一度訪れてみたいあの場所』です。

今回トップバッターの私がこんな話でいいのかいささか不安ですが、お食事中の方はすいません、まずは写真をご覧下さい。撮影場所はトイレットペーパーが写っているのがお分かりでしょうか、そうです、我が家のトイレ内です。

私は(私に限ったことではないと思いますが)一度は行ってみたい場所が星の数ほどとまでは言いませんがたくさんあります。エジプトのピラミッドを見てみたいですし、中国の万里の長城を訪れてみたいですし、スペインの古城も見てみたいなどなど挙げたらきりがありません。
この欲求をほんの少し解消してくれるものが、トイレットペーパーの隣に写っている「日めくりカレンダー」です。
題名は『1000 Places To See Before You Die Calendar』  
英語は得意ではありませんが、訳せば『一生に一度は訪れてみたい場所千選』でしょうか。世界の名所を写真と英文で紹介している日めくりカレンダーです。
ですから、毎日世界の色んなところをトイレ内で色んな意味で大なり小なり旅行している気分になるわけです。(トイレだけに…くだらないですね…お食事中の方すいません)
ここまで巡ってきた、いや失礼しました、ここまで“めくってきた”名所のなかで、一番気になっているのが世界遺産登録されているスペインのアビラです。荘厳な城壁を見てみたいなあと、しつこいようですがトイレの中で一番強く思いました。

トップバッターがこんな話ですいませんでした。次回からは旅行計画の参考になるお話だと思います。梅島アナよろしくお願いします。

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