寺田 早輪子
2011/09/22
震災から半年。
もうそんなに月日が経ったのか、と感じます。
震災から半年。
それは、私の福島の母が自宅を離れ、東京に避難してから半年という事を意味します。
私の故郷・福島県浜通りは、震災が起きたあの日まで、自然災害に見舞われた記憶もほとんどなく、気候も東北のなかでは温暖な地域で、本当に穏やかな街でした。
そんな浜通りで、未曾有の原発事故が起きようとは…。
「3月11日より前の故郷を、元通りの故郷を返して欲しい。」
福島を故郷に持つ一人として、心から、そう思います。
震災から半年。
ようやく、母の住んでいたいわきの自宅の修理が9月末から始まることが決まりました。
震災で工事業者の仕事がたて込んでいたためです。
震災から半年。
生活再建に一歩踏み出した人たちもいますが、いまだ、「浸水した自分の土地に家を再建してよいものか?」、身動きが取れないという方もいます。
街の「復興計画」の形がなかなか決まらないからです。
拙速に街の将来像を決定することも危ういことですが、復興する街の青写真が見えないままでは、職を失った方、家を失った方が街を離れることも懸念されます。
「『復興』に向かって実際に動き出す。」
今からの「半年」はそんな月日にしなければならないと感じます。
続いてのアナログは、稲垣アナウンサーです!