2013/08/02
英国ロイヤル・バレエ団の「白鳥の湖」を観に行ってきました。
3年ぶりに来日したロイヤル・バレエ団は、パリ・オペラ座、ロシアのマリインスキー・バレエと並び、世界三大バレエ団の一つとされています。
バレエを観るのは2010年末、オペラ座での「くるみ割り人形」以来。
何となくバレエは冬に鑑賞する習慣になっていました。
と言うのも「くるみ割り人形」はクリスマスが舞台。
海外バレエ団の来日がその時期に集中します。
でも今回は真夏。
しかも上野駅で電車を降りるはずが上野御徒町で降りてしまいました。
ボーっとして乗り過ごすことは良くありますが、今回は1つ手前で降りてしまいました。
そこから徒歩。
汗をかきながら開場15分前の東京文化会館に到着です。
当然、友人や親子連れの女性客が多いですが、私のように1人で来る人も多いようです。隣の席の人がそうでした。
公演直前に思い付きでチケットを買った座席は4階席の一番端っこ。ステージ中央奥が見えません。
何せ、チケット購入の際に空席表を見た所、これが最後の1席。
ただ、高い位置から観ると全体の動きが良く見えます。
「くるみ割り人形」の“花のワルツ”を上から見た時、本当に花が咲いたように見えたのは驚きでした。
オーケストラピットも丸見え。
舞台中盤、ハープの心地よい音色に耳を奪われました。
後で調べると「白鳥の湖」はハープ奏者にとって憧れの作品。
どうりで素人の私でもハープの音色が心地よく聞こえるわけです。
ただ私くらい素人になると、ヴァイオリンとハープの音色が途中で分からなくなります。ハープ奏者を凝視、目で見て音を聞き分けなければなりません。
そっちばかり見ていて、プリンシパルの演技を見逃したのはご愛敬。
バレエは衣装と舞台装飾が綺麗です。舞台上の鮮やかな赤と青が映えます。
そしてバレエを観たなと実感できるのが、その独特のテンポ。
舞台上には30人ほどいるのに、踊るのは1人か2人のみ。
残りの人達は端っこで観ているだけ。
1人の演技が終わると「さぁ私の番ですよ」という具合に中央に出て来て踊る。
演技を終わると拍手に対してお辞儀して舞台袖に下がる。これを繰り返します。
この独特な舞台進行こおし「まさしくクラシック」と実感する瞬間です。
次は梅島さんです。