佐藤 拓雄
2015/12/10
生きていること、について考えさせられた一年でした。
今年は、いつになく訃報が多かったように感じます。
同世代の知人など、早すぎる訃報、突然の訃報が多く、何度も言葉を失いました。
他人事ではない、という思いで、いつまでも、皆さんの訃報を忘れられません。
有名人の方の訃報にショックを受けたこともいつも以上に多かったような気がします。
女優の川島なお美さん、俳優・今井雅之さん、元大関貴ノ浪の音羽山親方、柔道の斉藤仁さん、元プロ野球選手の盛田幸妃さん、電撃ネットワークの三五十五さん、といった方々は、私と10歳も違わない、同世代です。
訃報だけでなく、命にかかわる病気になったことやその闘病生活を公表された有名人もたくさんいらっしゃいました。
つんく♂さん、北斗晶さん、生稲晃子さんなど、同い年、同世代の方々の闘病に、とても動揺しました。皆さん、つとめて前向きなお話をされますが、やはり他人事ではない、という思いを強くします。
つくづく感じるのは、自分が生きていること・生き続けられることは、本当に奇跡的なことであり、言い換えれば、何の保証もない、はかなくもろいものなのだ、ということ。生命に限りがある、という当たり前のことを、またしても思い知らされた、とも言えます。もちろん、これまでも、そういうことを感じる経験はいくつかありましたが、今年の感じ方は、そうした以前の感覚とは少し違っているように思いました。(念のため、私自身に今現在何か健康の問題があるわけではありませんので、ご心配なく。)
先日、母の七回忌と曾祖父の五十回忌(!)の法要がありました。ご住職の「今こうして在るのは全てご先祖様のお陰」という言葉が胸に響きました。
漢字一文字で、というお題に従うなら、「生」かもしれません。ただ、そんなふうにまとめてしまうのは、余りにも不遜で謙虚さに欠けるような気がしてなりません。
【写真】先日、初めて訪れた出雲大社です。正式には「たいしゃ」でなく「おおやしろ」というそうです。あいにくの雨でしたが、こうした場所では、「清めの雨」として縁起がいいとか。
次は、高谷アナウンサーです。