梅島 三環子
2023/03/14
東日本大震災から12年。
最近、子供の時の記憶を語る若者たちが増えてきているように感じます。
震災当時は、とても語れる状況ではなかった子供たちも時が経ち、大人になり、自分たちの言葉で災害について語っています。誰かに頼まれて語るのではなく、率先的に語る。その気持ちになるためには、相当の時間が必要だったのだと思います。
そして、気づかされることがあります。子どもだったからこそ感じた、当時の恐怖についてです。
大人だって、受け入れられないような嘘みたいな現実。見たこともない、大人たちの動揺する姿。先行きなんて何も分からない中、子供たちには不安しかなかったと思います。
先日、震災当時小学生だった女性に会いました。
彼女は、被災時に感じた子供の時の気持ちを忘れず、これから起こる災害時にも子供の気持ちに寄り添いたいと消防士の道を選んでいました。震災を経験した子供たちは、幼くして命の重みと儚さを嫌というほど突きつけられたと思います。
語らなければいけない、伝えなければいけない。
12年が経ち、彼らの思いを強く感じています。
明日からはテーマが変わります。
まずは、牧さんからです。