アナ・ログ

デビュー

佐藤 拓雄

2009/03/27

WBC、日本連覇の余韻が残る中、このスコアボードに見覚えありませんか?
行ってきました!WBC・ラウンド2の試合会場、アメリカ・サンディエゴは、ペトコパークですっ!
…っても、1年半前ですけどね。すみません。

さて、以前、「旅行」というお題のときに、アメリカNBA観戦デビューのことを書きました。「近頃○○が気になります」というお題では、やはりアメリカの4大スポーツのひとつ、NFL観戦デビューの話をしました。
しかし、残念なことに、メジャーリーグの観戦デビューは、いまだ果たしていないのです。

この写真のときは、シーズンオフの10月末で野球はやっていなかったのですが、第1回WBC決勝の地、ということで、ぜひ球場だけでも見てみたいと訪れました。右中間スタンドはゲートらしきものは何もなく、出入り自由。まるで公園の続きのようで、何の違和感もなく、グランドぎりぎりのこんなところまで行って写真が撮れてしまいました。この部分は砂地で、子どもの遊び場だとか。
それから、スコアボードの左下にちょっと写っている「ウエスタン・メタルサプライ」という会社の建物は、韓国戦で内川選手がホームランを打ち込んだところです。今回のWBCの中継でも紹介されていましたが、もともと建設予定地にあって解体予定だったものを球場に組み込んで観客席の一部にしてしまったといいます。なかなか洒落ていますよね。
「ボールパーク」ってこういうのなんだろうなあ、と思わせる雰囲気がありました。その意味では、楽天のKスタもなかなか頑張っているなあとも感じました。

10年以上前には、ボストン・レッドソックスの本拠地のスタジアムを、夜中に外から眺めたことがありました。松坂投手の入団ですっかりおなじみになりましたが、レフトにグリーン・モンスターという大きなフェンスがある球場です。このときも11月上旬のシーズンオフ。まあ、当時の最優先事項はバスケットボールだったので、特別残念にも思わなかったのですが、自分の中での野球熱は年々高まるばかりです。

メジャーリーグ観戦デビューをいつかは果たしたい、野球少年の息子と「ボールパーク」を満喫し、7回に「テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボールゲーム」を歌ってみたい、という夢を、今のところ自分の心の中だけでそっと温めています。

続いては、原アナウンサーです。

合格発表

佐藤 拓雄

2009/03/12

はい。宮城マスター検定は僕も2級です。

特に意味はありませんが、「仙台放送前」バス停を撮ってみました。後ろの建物が仙台放送。文字通り、目の前です。

さて、合格発表。
大学に入るまでは東京に住んでいたのですが、東北大学の合格発表は、わざわざ仙台まで見に来ました。すでに合格した私立の入学金納付の締め切りがちょうどその日だったから、というのが理由だったと記憶しています。でも、実際には、その入学金は親がその前に納めてくれていました。「締め切り当日の納付では、何か手違いがあったら大変」という親心です。本当に感謝しかありません。
なのにわざわざ仙台へ見に行ったのは、一つは、少しでも早く見たかったということ。インターネットなんてない時代。「レタックス」というFAX+電報のようなものがありましたが、見に行った方が早い。もう一つは、福島県郡山市に住む祖父母を訪ねてきなさい、というこれまた親心でした。
片平キャンパスで合格を確認し、NTTの臨時公衆電話に並んで親に報告(携帯電話もない時代です)、すぐさま新幹線で郡山へ。
祖父母宅の玄関先で靴も脱がないまま「おじいちゃん、東北大に受かったよ!」と報告すると、その言葉にかぶるぐらいのタイミングで祖父が言ったのは、「うん、見たぞ、文学部、○○番、佐藤拓雄。あった」。「・・・はあ???」なぜ祖父がすでに知っているのか?母から電話があったのか?それにしても受験番号までなぜ知っているのだ?
そのわけは、「東北大学合格発表」という名のテレビの特番でした。当時、そんな信じられないような特番が存在したのです。おそらく東北各県にネット放送していたのを祖父が見たのでしょうが、そんな番組があることすら知らなかった僕には、かなりカルチャーショックでした。
後で知ったのですが、合格発表の掲示板を延々映し続けていくという、スペクタクルな内容。そんな番組が成立したのも、今では考えられないことですが、当時は、合格者の受験番号のみならず氏名、出身県まで貼り出されていたからです。個人情報丸出しです。今は掲示板すらないそうで…
でも、おかげで祖父母を早く喜ばすことができました。
そんなわけで、僕は、合格発表というと、この日の祖父とのやりとりをまず思い出すのです。

続いては金澤アナウンサー。「親切な」周囲の人たちのおかげで、感激が半減したとか?

一番緊張したこと

佐藤 拓雄

2009/03/04

またこの季節がやってきました。花粉です。マスクにメガネ、防備体制を整えますが、憂鬱です。思わず眉間にしわが。

さて、「緊張」と「緊張感」は違うものだと僕は思っています。頭が真っ白になったり、足が震えたり、口の中が乾いたりするようなのが「緊張」、身が引き締まるようなのが「緊張感」。もっと簡単に言うと、頭がカッカしているのが「緊張」、クールなのが「緊張感」ということかな。「緊張感」は必要なものですが、「緊張」はないほうがいいもの。

前置きが長くなりました。
今から10年ちょっと前、長男が生まれたとき、出産に立ち会いました。初めての出産、なんとなくのイメージしかないまま、病室と分娩室で陣痛に苦しむ妻の腰をさすり続けました。陣痛開始から13時間、ついにこの世に姿を現したわが子。妻の背後からまず見えたのは、当たり前ですが後頭部と背中でした。そのときの率直な実感は、感動・感激というものとはちょっと違い、「あ、ヒトだ」。次に思ったのが、「一人増えたんだなあ」ということ。人が誕生するということは、人が一人増えるということ、なんと重たいことなんだ、ということ、そして、人(母親)から人(赤ん坊)が出てくるという生命の不思議を、ずしーんと感じました。このときの身が引き締まる思い、緊張感は、今も忘れることができません。さらにその2年後には長女が誕生。このときも出産に立ち会いましたが、やはり同じ感覚を持ちました。背中のあたり、つまり肌が見えると「あー、ヒトだ」って思うみたいです。
なんだかとりとめがありませんが、僕にとって、子ども二人の出産に立ち会えたことは、親としての自覚、責任、そして緊張感を持たせてくれる実によい機会となりました。
とはいえ、時間が経つにつれて、そのかわいい姿に、緊張感はどこへやら、ニヤニヤしっぱなしのバカ親に変身したこと、そして、子どもたちが成長してきた今は、子どもを叱っては自己嫌悪に陥るダメ親であることも、正直に書いておきます。トホホ。

このテーマ、ラストは早坂アナウンサー。出射アナウンサーの退社で席替えがあり、デスクが向かいになりました。

私の最新ヒットソング

佐藤 拓雄

2009/02/05

先週土曜日、札幌への出張がありました。全国的な悪天候で、飛行機がなかなか飛ばず、仙台空港で1時間半近く待たされました。同じ時間帯、空港で足止めを食っていたのが、楽天イーグルスの皆さん。キャンプ地久米島への出発の日だったのです。飛行機が遅れたおかげで、出発セレモニーを遠くからのぞくことができました。写真がそれです。

さて、気に入って何度も何度も「ヘビーローテーション」で聴いてしまう曲、耳にこびりついて離れない曲、そういう曲ってありますよね。世間のヒットチャートとはまた別に、それぞれにその時期その時期でのヒットソングというものがあるはずです。
今回のアナ・ログは、各アナウンサーのそんな「個人的最新ヒットソング」についてです。

多くの方もそうかもしれませんが、僕の場合、ドラマの主題歌が「最新ヒットソング」になりがちです。12月までの「ヒットソング」は、嵐の「Beautiful Days」でした。ドラマ「流星の絆」の主題歌。東野圭吾原作の小説を、クドカン脚本でドラマ化。原作の筋をきっちり守りながら、ドラマのテイストを完全に「クドカン化」してしまっていました。お見事!としか言いようがありません。タイトルバックの映像はクドカンが作ったわけではないでしょうが、これも素晴らしい出来で、そこに流れる「Beautiful Days」はグッときました。11月12月は、実にヘビーローテーションで聴いた曲です。
残念ながら、この1月からのドラマは、見るものが少なく、「ありふれた奇跡」と「トライアングル」のみ。しかし、どちらの主題歌も、ピンと来ません。僕にはヒットしてきませんでした。
今一番よく聴いているのは、ミスチルの「HANABI」。クリスマスに妻からもらった最新アルバムに入っていました。今再放送中のドラマ「コード・ブルー」の主題歌ですが、このドラマは本放送の時には見ていなかったので、今頃「最新ヒットソング」になっているのです。詩が哲学的、思索的、内向的なところがよいです。ミスチルの最近の一つの傾向ですよね。それにしても難しい歌だなあ。早口言葉みたいなところも多いし、メロディへの詩の乗っけ方が難易度高し。とてもカラオケでは歌えそうにありません。

続いては、寺田アナウンサーの「最新ヒットソング」です。

寒い日のお仕事

佐藤 拓雄

2009/01/28

インフルエンザ流行中。仙台放送社内もマスク着用なかば義務付け状態です。ちょっと異様な光景ですが、仕方ありません。

さて、もう12年も前になってしまうんですね。1997年の1月22日、僕は東京・霞ヶ関で、マイクを片手に何時間も立っていました。入社4年目。20代、独身。「ペーペー」です。そういう仕事が回ってきがちな年代です。
なぜそんなところに立っていたのか。ある人にマイクを向け、声を撮るよう命じられていたためです。「ある人」とは、元仙台市長。いわゆるゼネコン汚職事件で賄賂を受け取ったとして、この日の午前、東京地裁で懲役3年の実刑判決を受けた、その人です。実刑判決を受けたものの、その日のうちに再保釈されることが確実ということで、我々報道陣は、東京地裁の出入り口付近に陣取り、元市長の「一言」を撮ろうと待ち構えていたのです。
ところが、待てど暮らせど、元市長は出てきません。普段は仙台よりは気温の高い東京ではありますが、この日は寒波。冷たい風が吹き荒れる真冬の天気。そんな中、1時間、2時間と時間だけが過ぎ、どんどん体が冷えていきます。正直、東京がこんなに寒いなんて思っていなかった、それほどの寒さでした。
一方で、記者たちからは、まだ裁判所の中にいる、裏から出てくる、もう出て行った、など様々な情報が飛び交い、結局どれも確認が取れません。
…3時間、4時間。座る場所もなく、ひたすら立って待つ。ガタガタ震えながらも待ち続けます。
結局、5時間くらい待ったと記憶しています。陽も傾き始めた頃、「保釈され裏から車で出て行った」という絶望的な情報が確認され、撤収となりました。待ち構えたどの社も撮れなかったことが、せめてもの救いでした。
冷え切った体で新幹線に乗り、仙台に到着すると、そこは年に一度あるかないかのドカ雪。タクシー乗り場は長蛇の列。しかもタクシーはちっとも来ない。ここでまた1時間、震えながら待ったのでした。
帰宅すると、当時住んでいたアパートの外階段は、完全に雪に埋もれていて、膝までの雪をかき分けながら2階の自室に上がりました。
以上、「寒い日のお仕事」の思い出でした。結論も教訓も何もありません。あしからず。

続いては、浅見アナウンサーです。

かつてお年玉で買ったもの

佐藤 拓雄

2009/01/19

僕たち世代が小学生低学年の頃、男の子の憧れのおもちゃのひとつが、「超合金シリーズ」でした。ご存知ですか?マジンガーZをはじめ、ロボットもの・ヒーローもののキャラクターの金属製の人形です。…なんか、こう書くと身も蓋もなく、どこが「憧れのおもちゃ」なのか分かりませんが(笑)、分かる人には分かるはず、そう思って話を続けさせていただきます。
とにかく、その「超合金」、金属の冷たい感じといい、ずっしりとした重量感といい、従来のプラスチックや塩ビのものとは明らかに一線を画していて、すごーく「本物」っぽかった。
値段は、当時で、1,000円から1,500円くらいだったと思いますが、そんなに気安く買ってもらえるようなものではなく、おもちゃ売り場に行く度に、ショーケースに入った「超合金シリーズ」を眺め、これが欲しい、いや、こっちもいい、と買ってもらえるあてもないまま品定めを続けていたものです。
そんな僕がとうとう超合金を手にしたのが、お年玉による買い物でした。
忘れもしない、最初の「超合金」は、「がんばれロボコン」の「ガンツ先生」。お腹のところから「0点」とか「100点」とか、そういう採点の紙が出てくるのが気に入って、これにしました。でもそのあとで、「ロボパー」の方が、ギミックが派手だったことを知り、まさに「ショックのパー!」…分かりませんね。すみません。
その後、懲りもせずに、アオレンジャー、大空魔竜ガイキングの竜、ロボコン、などを買い集め、その度に、アカレンジャーにしておけばよかった、ガイキングに変身する頭の部分のヤツにしておけばよかった、など後悔を繰り返したことを鮮明に覚えています。しかも、ことごとく2歳下の弟が同じものを一緒に買い、別のにすればいいものを、年の近い同性の兄弟の愚かな一面を体験したのも、この超合金でした。

写真は大人になってから買った超合金のマジンガーZ。10年くらい前、大人向けに再発売されたものです。その名も「超合金魂」。「たましい」ですよ。パッケージには「少年の心を持った大人たちへ…」。クーッ、泣かせます。

このテーマ、次がラスト。梅島アナウンサーです。

2008年総決算

佐藤 拓雄

2008/12/25

「ドラマニア」歴、20数年。今年も、観たいドラマを観たいように観ました。
あえて分類すると、こうなります。
Aランク:最終回まで全部観たもの
Bランク:途中でやめたもの
Cランク:第1回すら観なかったもの
ちなみに、9年前に「ドラマニア倶楽部」なる番組をやっていた時は、CランクもBランクもゼロでした。つまり全ての連続ドラマを最初から最後まで観ていたわけです。「ドラマニア」と言えども、つまらないものまで観るのはやはり大変でした。しかも、VHSのビデオしかない時代。HDDレコーダーも、追っかけ再生も、ダブル録画も、パソコンでの録画も、DVDも、ワンセグも、なんにもありゃしません。録画も大変、観るのも大変。
今は、そんな「義務」はないので、好きなものを好きなように。趣味以外の何ものでもありません。お気楽そのものですが、HDDの容量不足というプレッシャーにはしょっちゅう悩まされています(笑)
で、数えてみました。A:8本、B:6本。
もちろんそれ以外がCです。少ないのか多いのか、よく分かりません。1本=十数時間×8本+6本×数時間。時間は費やしてますね。ともかく、僕にとって「これはアリ」が、8本です。羅列します。
「鹿男あをによし」
「エジソンの母」
「3年B組金八先生」
「ヒーローズ シーズン1」
「CHANGE」
「チーム・バチスタの栄光」
「風のガーデン」
「流星の絆」
あと、単発では、
「のだめinヨーロッパ」
「ホームレス中学生」
一見、脈絡がないように見えますが…やはり脈絡はありません。すみません。
親子系、人生系、謎解き系、そして、荒唐無稽。韻を踏んでみました。
言えるのは、恋愛モノはもう全く興味がないんだなあということくらいか。
それから、今年は、大好きだったドラマ「ちゅらさん」の舞台、沖縄・小浜島を訪れ、ロケ地を巡れたことが、ドラマニア的には大変大きな出来事でした。
てなわけで、2008年を、まったく個人的に、ドラマで総決算してみました。
あ、写真は、去年の「マイ・ヒット作」、「拝啓、父上様」第1話より、「神楽坂・毘沙門天前で迎えを待つトキオ」になってみました。ウッス!
以上です。よいお年を。

次の原アナウンサーは、総決算と聞いて、ある言葉が浮かんだそうです。

クリスマスソング、私はこの一曲

佐藤 拓雄

2008/12/04

師走です。街にクリスマスソングが流れる季節になりました。
ということで、今回のアナ・ログ、お題は「クリスマスソング、私はこの一曲」。それぞれが、思い出の一曲、お気に入りの一曲、思い入れのある一曲などなど語る予定になっております。

さて、僕の場合。
ぱっと思い出すのは、ルロイ・アンダーソン作曲「そりすべり」です。原題は「Sleigh Ride」。クリスマス・シーズンになると、デパート、商店街など街中至る所で流れていますので、題名は知らなくても、おそらくどなたでも耳にしたことがあるはずです。
僕は、この曲を聴くと小学生くらいの頃のクリスマスをいつも思い出します。当時、クリスマスとなると、両親と一緒に、街へ行き、デパートで買い物をし、夕食のためにチキンを買う、というのが恒例行事でした。街へのお出かけ、あちこちのクリスマスの飾り、年末の気ぜわしい雰囲気、寒さ、人混み、デパート、買い物、家族で乗った電車・・・そういうもの全てが好きでした。幸せな記憶、というのはこういうものを言うのかもしれませんね。その街中でいつも耳にしたのが、この「そりすべり」。この曲とともに、あの頃のクリスマスを思い出すのです。
ちなみに、インターネットで調べたら、この「そりすべり」、クリスマスソングとして書かれたものではないようです。いまさらそんなこと言われてもなあ。

写真は、クリスマスと言えば、鳥。ということで、先日名古屋で食べた、名古屋コーチンの鍋を。八丁味噌の鍋です。めっちゃくちゃ美味いです。仕上げにきしめんとおじや。地球に生まれてよかったー。

続いては、現在のデスクのお隣さん、金澤アナウンサーです。

これはスグレもの(お気に入りグッズ)

佐藤 拓雄

2008/12/01

アナウンス部の自分のデスクを写してみました。
この中から、僕のお気に入りグッズを二つご紹介します。どちらもスグレものです。

一つは、パソコンの右奥の白い筒。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、サンヨーの「エネループ エアフレッシャー」というポータブル空間清浄機です。中に入れた水を粒子の細かいミストにして噴き出し、周囲のほこりやウイルスを包み込んで空間をきれいにしてくれる、というもの。ほこりっぽい時や、花粉の時期、大いに活躍してくれます。充電式なので、ニュースセンターのデスクにも持って行ったり、花粉最盛期には、放送中も足元に置いています。

そしてもう一つが、パソコンの左横の黄色い物体。バナナ、ではありません。「バナナケース」です。プラスチック製のこのケースにバナナが皮ごと一本ちょうどよく収まるようになっています。家から毎日バナナを一本入れてくるのですが、持ち運んでもこのケースのおかげでバナナが傷まないわけです。このバナナケースの不思議なところは、バナナは一本一本大きさや曲がり具合が違うのに、すんなりと収納されるところ。ケースの大きさはバナナより一回り大きい程度なのに、まずほとんどきちんと収まります。実にうまい加減で設計されていることに感心してしまいます。
ところで、なぜ、バナナケースを持ち歩いているのか、もちろんバナナダイエットのため、ではありません。バナナダイエットはしていません。これは、夕方の空腹対策です。夕方のスーパーニュース直前は、お昼を食べてから4~5時間。ちょうどお腹の減ってくる時間帯なのです。空腹のままでは集中できないし、体にもよくない。かと言って、何かをゆっくり食べている時間もない。そこで、バナナです。腹持ちもよく、栄養もあり、すぐに食べられる。この一本で、毎日の放送を乗り切ることができます。…ってほどでもないのですが、毎日このケースにバナナを入れ、夕方にモグモグ。これが日課になっています。

次は、この写真の向かい側のデスク、出射アナウンサーです。

私のイチおし・読書編

佐藤 拓雄

2008/11/17

まいったなあ、板垣くんとカブってしまった。悔しいですっ!・・・気をとり直して。

伊坂幸太郎さんの小説が大好きです。
伊坂さんは、言うまでもないかもしれませんが、仙台市在住の作家です。東北大学の出身で、僕の一年後輩にあたるそうですが(学部は違います)、残念ながら面識はありません。
伊坂作品は、その多くが、仙台を舞台にしています。それだけでも仙台市民としては面白くて仕方ないわけですが、それよりも何よりも、その構成力に、うならされます。伊坂作品の妙は、その構成にあり、と僕は思っています。
まるでエッシャーの絵のよう、とでも言ったらよいでしょうか。構成の「騙し絵」に、気づかぬうちに嵌められ、ラストでそのカラクリに驚かされる。「ラッシュライフ」「アヒルと鴨のコインロッカー」「砂漠」などがその典型。もうびっくりした。衝撃を受けた。感動した!…俺は小泉純一郎か?すみません。
構成の妙という意味では、連作短編という構成をとっている「終末のフール」も素晴らしかった。
それから、なんと言っても、「ゴールデン・スランバー」です。構成の妙はもちろんですが、そのスピード感に圧倒され、複雑に張り巡らされた伏線に感嘆し、結末に号泣しました。伊坂作品ベスト1に挙げる人も多いのでは?
僕のベスト1は、うーん、なかなか決められません。いくつか挙げるなら、「ゴールデン・スランバー」、「砂漠」、「終末のフール」あたりかなあ。とにかく、ほとんどの作品を読みましたが、ハズレは一つもありませんでした。これは断言できます。
ついでに言うと、「ゴールデン・スランバー」はじめ、まだ映像化されていない作品は、映画ではなく、ぜひテレビドラマでやってほしいと思っています。伊坂作品の真骨頂であるところの構成の妙、伏線の複雑さは、2時間程度では表現できないと僕は思っているからです。ぜひとも、1クール11回から12回ないし2クール20数回かけて、そのストーリーを映像で堪能してみたいものです。脚本は、宮城県出身・クドカンでどうでしょう?「流星の絆」を超える予感がします。おっと、妄想しすぎ?
そんな伊坂さんに、いつかインタビューしてみたいと思う反面、ファン過ぎて何も聞くことがないような気も。アナウンサーとしてはこれじゃ失格?

このテーマは以上です。明日からはまた新しいテーマでお送りします。お楽しみに。

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