伊藤 瞳
2026/03/04
2月下旬から4月並みの暖かさとなるなど春の暖かさを感じる日も増えてきましたが、
15年前の3月11日は非常に寒い日だったと聞きます。
震災発生日は冬型の気圧配置で宮城県に冷たい空気が入り仙台市周辺でも雪が降ったということです。そのような中、暖房や電気、ガスが停止する低温環境の中での避難は、想像を絶するものだったと思います。寒さの中での避難所生活を強いられ、津波から命を守られても、その後、低体温症の症状により亡くなる命もあり、東日本大震災をきっかけに“寒さの中での避難“が課題となりました。様々な自治体は厳冬期の避難を想定してストーブや毛布を追加で準備するなどして厳冬期の避難の対策に取り組む、組織レベルでも個人レベルでも寒さを意識した対策は進められてきたそうです。
一方、2025年7月、ロシアのカムチャツカ半島沖を震源とするM8.8の地震の影響で、
県内では大きな揺れがないのにも関わらず、最大90センチの津波が到達する「遠地津波」がありました。海外で発生した遠地津波の特徴は”長引く”傾向にありますが、
この日は、仙台での最高気温が30℃に到達。真夏の暑さの中での避難を強いられ、仙台市内では高台に避難した人が熱中症の疑いで搬送されるなど、東日本大震災以降初めて”暑さの中での避難“が課題となりました。
「仙台放送LiveNewsイット!(月-金 午後6時9分~)」で私が担当している「知っておきたい!気象・防災のキホン」で取材した東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は、「避難が長期化した場合に備えて、臨機応変に対応できるように、高台以外にも避難先の選択肢を多く持っておくことが大切」とお話ししていました。
東日本大震災15年。
次いつ起こるか分からない地震や津波に備えて、まず避難行動について考えることが大切ですが、地球温暖化で季節も二極化しつつある昨今、季節も踏まえた避難のパターンを考えておくことも大切だと感じました。
明日は、下山由城アナウンサーです。