アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

立川談四楼師匠から、立て続けに、親の敵を討つような勢いで、3冊の本が贈られてきました。
立川談四楼といえば、わが国では・・・・・そうじゃないですね。
談志師匠が立川流を創設してから初めて出した真打ちであります。立川志の輔・立川談春・立川志らくを立川流三羽烏といいますが、あるいは、立川談笑を入れて四天王なんていうことをいいます。
その三羽烏や四天王の兄さんなのですよ。相当な方です。作家、小説家、エッセイイスト、著述家、随筆家、評論家、大学講師、俳人といろんなお仕事をもっています。
しかし、落語は正統派。「浜野矩随」「柳田格之進」なんぞは評判が高いのです。

さて、その3冊の著書です。
「シャレのち曇り」所謂、本のフンドシから紹介しますと、入門からの前座修業、若気の恋、売れない焦燥、真打ち昇進、ライバルとのすれ違いなど、芸人も心情を可笑しくも切なく描いた連作小説です。ということになります。新入社員へお薦めします。

「師匠!」落語家師弟の情を綴る傑作短編集。
結構泣ける話が詰まっています。「先立つ幸せ」「はんちく同盟」はぐっと来ますね。

「一回こっくり」一回こっきりの人生を落語に掛ける男の悲喜こもごも。江戸が舞台の新作落語も。
談四楼師匠の気持ちが入っています。
いずれも、文章が上手いです。立川流の噺家さんは、みんな文章が巧みです。

「イチおし」でしたね。今回は「サンおし」にしましょうか。

このテーマ最後は、幸太郎好きの佐藤拓雄アナです。


そうそう!松本清張原作・橋本忍脚本「砂の器」ですね。「またか」という声が聞こえるので、今回の話はこれで。

ワンコインDVDというのが売られていますが…
先日、先日といっても、先々月でしたか、ナンと、ナンと、南都雄ニ!古い洒落をつかってみました。いやいや、ミヤコ蝶々・南都雄二の話ではなくて、ワンコインDVDといいますと¥500ですよね。これが、ナンと、ナンと大手レンタル店で¥100で売られていたのです。
早速、買い込みました。100円ですよ。100円!!!
エミリー・ブロンテの小説「嵐が丘」1939年作品ローレンス・オリビア主演。
「オペラ座の怪人」これは1943年モノ。
ご存知ジョン・ウェインの「駅馬車」1939年作。
「雨に唄えば」ジーン・ケリー主演 1952年。
ハンフリー・ボガード イングリッド・バーグマンの
「カサブランカ」1943年。
そして、1949年の公開「第三の男」ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズですね。
この6本ほど、買い込みました。(もっと買っておけばよかった。失敗)

ではその中から、「第三の男」を。
音楽はあまりにも有名、何度も耳にしている名曲です。
♪チャラ ラララ~ララ~ チャラ ラララ~ララ~ チャラララ~ララ~ラ ラ~ラ~ラ~ラ~分かりますよね。分からない?ふ~む…

旧友ハリーの死の真相を探そうとするマーティンス。彼の死を目撃した男が三人いる。二人は判ったが、第三の男が判明しない…

カメラワークは今でも通用します。古臭くありません。モノクロフイルム独特の明暗、陰影の使い方は見事。勿論、ストーリー性も。
名曲と共に、楽します。しかも、100円で。
もう今は、100円セールはやっていないでしょうが。
500円でも十分価値ありです。

どうもこの齢になると、昔観た映画を忘れてしまい、その映画を観かえすと、また違った良さを発見するのですね。

さて、お次はピーコです。久しぶりの洒落を使ってしまいました。
出射アナウンサーどうぞ。   
では定番グルメ?!!!の私が紹介します。

福島市の「ゆず沢の茶屋」で食した田楽です。
蒟蒻、豆腐、里芋、鰊という四種。
福島はやっぱり田楽が美味しい!のです。
以前、喜多方市で食べた田楽も美味。
今回も左様、左様でした。
ほかに、豚汁、豆腐、煮物(大根・人参・牛蒡)味噌おにぎり(柚子香り)という取り合わせ。
川のせせらぎを聞きながら、囲炉裏の部屋での食事はまた格別でした。
珍しいものでも、新しいものでもなく、すみません。
でも、こういう定番が末永く、愛され続けるのです。
頑固に、かたくなに、一徹に食を守る!これですよ。

さて、このあとのコースといえば・・・・・
そうです。そうです。「古関裕而記念館」ですね。
ここは、食事処ではありません。音楽のウマいものです。
福島出身の作曲家・古関裕而。生涯5000曲を作曲しました。
最近、記念館付いておりましてね。
古賀政男音楽記念館、北島三郎記念館、こちらは前回のアナログで書きましたね。そして、今回の古関裕而記念館です。
生家は大きな呉服屋さんで、福島商業卒業後、銀行に勤めたそうですが、子供の頃から親しんでいた音楽の道へ。曲を作る時は、楽器を使わないで、譜面に音符を置いていくんだそうです。絶対音感というやつですかね。では、私の選んだベスト10を紹介します。
「憧れの郵便馬車」「イヨマンテの夜」「栄冠は君に輝く」「大阪タイガースの歌」(六甲おろし)
「オリンピック・マーチ」「鐘の鳴る丘」「君の名は」「キャンプ小唄」「巨人軍の歌」(闘魂こめて)
「高原列車は行く」「紺碧の空」(早稲田大学応援歌)「長崎の鐘」「フランチェスカの鐘」「ミス仙台」「みどりの雨」「夢淡き東京」
いやあ!!!オーバーしてしまいました。
いつの間にか、テーマが変わってしまいましたね。
こっれまた、失礼しました。

お後は寺田アナウンサーにお任せします。
福島出身の寺田さん! 勿論、古関裕而記念館には行ったことありますよね。
そうそう、「お祭りマンボ」ですね。
でも今回は、この祭り話を。
函館市末広町に「北島三郎記念館」があります。戸建ての建物ではなく、大きな看板はあるものの、ホテルの中にこの記念館が併設されています。ホテルのオーナーが、この方は大阪の方だそうですが、大の北島ファン、所謂、私財を投じて記念館を建設したという訳です。一歩入ると、これが体験型ミュージアムというべきか、実に上手く作られているのです。ちゃんと案内する方がおります。中々いいプレゼンでした。(ホームページでも紹介されていますが、記念館を訪ねるときは、事前に見ない方がいいのです。見ちゃいけません。)
現在の知内町から函館西高校に通っていた列車内に、だるまストーブを前にして朝の弁当を食べる北島少年がいます。本名は大野穣(みのる)といいます。
弁当の中身は、案内する方が教えてくれます。車窓にお母さんの顔が投影されます。泣けます!

歌手を目指して、東京の音楽学校へ。青函連絡船「羊蹄丸」のデッキに出ます。案内人が、両親との別れのシーンを回想します。泣けます!

下宿の三畳間で、大家さんから差し入れされたカレーライスを食べる大野青年。泣けます!下宿の大家さんの娘さんが、今の奥さんとは知りませんでした。

歌謡曲への思いが強く、渋谷の飲み屋街を流しの仕事をしながら、歌手の道を目指すようになります。
当時3曲1000円だったそうですが、高すぎて文句を言われたそうです。

そして、作曲家・船村徹との出会い。演歌歌手への礎を築いていきますが、その出会いを案内する方が、当時の奥さんの話を交えて、得々として話してくれます。泣けます!

これまでの数々の足跡が、レコード大賞表彰やアルバムで物語ります。

そして、いよいよ「まつり」がやって来ます。
最後は、北島三郎オンステージです。シアタールームの舞台には、「まつり」のセットが・・・・・・・
1984年、作詞なかにし礼・作曲原譲二 原譲二は作曲家、作詞家北島三郎のペンネームです。
宝船には七福神が・・・・・
提灯が舞台の周りを囲み・・・・・
宝船のてっぺんから、北島三郎が迫り出してくる!

明日への活力をサブちゃんが歌います。

元気をもらった函館のまつりでした。

では、景気よく!!!お次は原アナウンサーどうぞ。

8月も、もう月末ですね。次のテーマに移りましょう。今年の「中秋の名月」は9月14日だそうです。
そこで、今回のテーマは、「ツキ(月)にまつわる話」ということにしました。

どうもツキのある話がありませんで、「月」で三題噺を・・・・・・・・・・・・・
といっても、綴り合わせて、一席にはなりませんが。

「月に向かって打て」
1970年から3年連続40本塁打を放ち、1970年、1971年2年連続本塁打王、1970年、1972年打点王に輝いた大杉勝男さん。東映時代、飯島滋弥コーチから教えられた「月に向かって打て」のエピソードは、今なお語り草になっています。豪放磊落な性格から、現役時代は数々のエピソードがあります。評論家時代に「プロ野球ニュース」で何度かお世話になった。ランニング姿で「ああ~ かあちゃん・・・・・」と自宅に電話をする姿を思い出します。無類の愛妻家であったといいます。肉を美味しそうに頬張る姿も思い出します。無類の肉好きであったといいます。47歳での他界は早過ぎました。大杉選手にあったユーモアのある教えです。

「月がとっても青いから」
作詞・清水みのる 作曲・陸奥明
昭和30年にヒットした菅原都々子の名曲です。
♪月がとっても青いから 遠回りして帰ろう~~有名なフレーズです。月を見る人の心が表れるのですね。
作曲・陸奥明は菅原の父だそうです。
変わった歌唱力に!明るいメロディー!情景が浮かぶ歌詞がいいのです。
月をみると自然に口ずさむ昭和歌謡のおすすめ曲です。

北京オリンピックが終わりました。体操男子団体2連覇はなりませんでしたが、見事な銀メダルを獲得しました。体操だけは真似できません。(笑)
体操日本といえば、月面宙返り。塚原光男さんが編み出した技ですが、公式名は「ツカハラ」というそうです。この大技が今では、ひねりが加わって新月面になって、それが屈伸だの、伸身だの、抱え込みなどといってさらに大技になって進化しているのです。80年代のロス五輪やソウル五輪のVTRと見比べると、雲泥の差といっていいほど、技の進化は凄まじいものがあります。どこまで進化するのか?もう限界なのか?まだまだ進むのか?これは想像がつかない競技ですね。

ツキ(月)にまつわる話、
あすは、佐藤拓雄アナウンサーです。




怖い話

2008/08/21
「まんじゅう怖い」これは怖い話ですね。でもこの「怖い」は、「好き」ということ。若いもんが集まって、お前の怖いものは?嫌いなものは?何だという話になった。
「俺は蛇が大嫌い。長いものは鰻もどじょうもミミズも嫌い。だから褌も締めねえ」(いまどき、普段にふんどし締めている人はいないでしょ)
俺は、蟻だ、蜘蛛だ、蛙だ、ナメクジだ、馬だと言い出す奴まで出た。
「松つあんは?」「実は、まんじゅう」
「あいつ、嫌な奴だから、懲らしめてやろう」と唐饅頭、葛饅頭、蕎麦饅頭、栗饅頭、中華饅頭を揃え、枕元へ。ひょいと覘いてみると、「いや~助けて」とパクリ、パクリ。まんじゅうを袂にも入れている。
「とんでもねえ野郎め」「おまえ本当に怖いのはなんだ?」
「今度は苦いお茶が怖い」という落語のサゲです。
本当に怖い話ですね。

昨日の佐藤拓雄アナの「すっ飛ばし」話も怖いですね。夢で良かった。
実は、ここだけの話ですが、どこだけなの?私は実際の「すっ飛ばし」を経験しています。怖いなんていうものではありませんでした。今でも夢にまで出ます。夢ではなかったのですよ。ここが怖いのです。誠に申し訳ありません。

「真景累ヶ淵」{しんけいかさねがふち}と読みます。日本の怪談は、洋の怪談ですとか、外国ホラー映画とは違って、じわじわ・・・・・ぞっと・・・・・くるようなところがあります。怖さの種類のようなものが違うのです。そうそう、この噺は落語の祖・三遊亭円朝の処女作といわれています。とにかく、長い噺です。怪談噺です。歌舞伎でも上演されています。歌舞伎ですと十三場くらいあると思います。落語ですと、その中から「豊志賀の死」という噺がよく上演されます。豊志賀、新吉、お久という三人の男女の人間模様が描かれています。これを題材にした映画が「怪談」(2007年)です。

怖さを求めるのではなく、江戸情緒を味わいたいが、
そんなもんじゃ、許してくれない作品でした。

あすは、早坂お久アナのお出ましです。怖いですね。
やめましょう。

あすは、早坂牧子アナです。

ふるさと

2008/07/30
「ふるさと」と聞くと、直ぐに思い浮かべられる歌があります。
「ふるさとのはなしをしよう」北原謙二のヒット曲です。年代は昭和40年ですから、1965年です。
東京オリンピックの翌年ですね。
時代は、1970年の大阪万国博覧会に向かっていました。
キダ・タロー作曲、伊野上のぼる作詞。作詞と作曲のバランスというか?配合?というか、実に見事です。いい歌です。

かつお舟がはいる浜辺
夕焼けの海
ふるさとの花火
縁日
桃の畑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
情景が浮かぶ歌というのは、詩が良いのでしょうね。良い詩は良い曲の条件です。
私のカラオケの締めに使う曲です。これは余計な話。

こういうふるさとを持っていないことが、こういう歌への憧れとして好きなのかもしれません。

でも、待ってください。子どもの頃はこんな歌詞が自分のふるさとにも当てはまりますね。

海苔の香り
伝馬船
かっぱ祭り
毎月7日、17日、27日の夜店
荒神様
紙芝居や
お酉様
氷屋

ごくごく身近なものでは、
町工場
旋盤の音
油の匂い
銭湯の雑音・・・・・・・・・・・・・・・・

情景が浮かべば、今でも生きているのがふるさとでしょう。
私のふるさと品川の一場面です。
「ふるさとのはなしをしよう」でした。

さて、あすは、出射アナウンサーのふるさとドイツ?の話です。


アナウンサーの仕事をしているお蔭?で、全国各地、あるいは海外まで、出張で行かせてもらっています。有難いことです。
そんな中から、プライベートでまた訪れたいところをセレクションしましょうか!
ですから、お題に「もう」をつけてください。「もう一度訪れてみたいあの場所」
夏バージョンにしましょう。

まずは、8月の北海道釧路、スポーツ番組の老舗「プロ野球ニュース」のお仕事! 
収録後、居酒屋で食べたホッケ。あの大きき、あの味!
まさにデッカイドウ!!!!!!!!!!
駅前にある市場での昆布。あの大きさ!
まさにデッカイドウ!!!!!!!!!!
もう一度、夏の釧路で、あのホッケと再会したいですね。

8月の富士山、「富士登山駅伝競争」中継のお仕事!
日本一過酷な中継ではあるが、あの霊峰富士を間近にすれば、霊験あらたか。
もう一度、登山する元気があるかどうかが問題ですね。

8月の秋田、「十和田・八幡平駅伝」中継のお仕事!
これも最後は山登りになりますので、選手も過酷。
中継班も長丁場なりますので、過酷。
スタート地点の十和田湖、あの清清しさは、まさに清涼剤。もう一度、あの清清しさを求めて、夏の十和田湖畔に。

ハワイ。ここは常夏ですので・・・・・・・
「ヨジテレビハワイツアー」のお仕事!
いいコースでした!いい食事でした!
そのひとつ、ハワイ島、コナコーヒー園でのコーヒーの木の記念植樹。ハワイ島はこの他にもお薦めです。
「仙台放送 ヨジテレビ 浅見博幸様」というプレート付き。もう収穫の時期はとっくに来ています。
さあ!収穫に行こう!!!!!!!!!!!


あすは、寺田アナウンサーのそのハワイ?あのハワイ?話です。
雨の日の有意義な過ごし方?といわれても困りますね。金澤アナ!

昔から「雨の休日」というのが、何故か?好きでした。一人で暮らしていると、洗濯が出来ないとか!掃除が出来ないとか!ということになるのでしょうが・・・・・・・・・・・

それはさておき、何故か?雨の休日の方がゆっくりと過ごせるのです。
「観たい」「聞きたい」DVDやCDがあり、「その時」を待っているのですが、どうも中々来ないのです。梅雨時の今がチャンスと思っています。

一応、その「観たい」「聞きたい」DVD・CDは?といいますと、もう毎度毎度お馴染みのお笑いでございます。ということになります。

先日、販売され、馬鹿な売れよう!になっている「古今亭志ん朝」DVD集。 実は、夕方の「ムービン」という番組のランキングのコーナーで番外編で紹介したDVDなのですが、その時、お相伴に預かり?3枚ほど観たのです。その続きが、まだなのです。

CDは、先代10代目金原亭馬生師匠。志ん朝師匠のお兄さんですね。お父さんはご存知?志ん生師匠。馬生師匠は女優・池波志乃のお父さん。俳優・中尾彬の義理の父、岳父です。(ここまでで勘弁してください。)これまた絶品です。

♪ 早~く 来い 来い 雨の休み

お次は出射アナの「雨の日の過ごし方」噺です。

「必ずなくてはならないもの」でもないのですが、このアイテムを持って、もう何年になりますか?10年近くになりますかね?
持ち物の中に「赤いもの」を入れていると元気になる!という言い伝え!から、このひとつを使っています。
「赤色の名刺入れ」です。傷も大分ついていますし、色も濃くなってきました。いい意味での年輪ですね。

先日、書店での立ち読みでしたが、ある雑誌に「還暦祝い 赤色の品をプレゼントしよう!」といった記事を特集されていました。いやいや、結構ありましたね。私の父親の88歳の米寿の祝いに、我々子どもたちから88本の赤いバラをプレゼントしたことを思い出しましたが・・・・・・・・・・・
もう一つぐらい、「赤いアイテム」を持ちましょうかね。

気に入ったものを大事に、一生ものとして扱いたい!
そんなものをこれから増やしていければと思っています。

お次は、ピーコ!「クダラナイ洒落を言わないで!」
お次は、林アナウンサーです。