アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

デビュー

2009/03/26
いやいや、寺田さん、恐縮です。落ち着いて見えたのは、老け顔のせいですよ。新人なのにフレッシュさがないと言われていましたから(笑)

3年前の今頃、デビューしたのが昨日のことのようです。初鳴きは天気予報だったなぁ。たった35秒、されど35秒、自分の声が電波に乗るプレッシャーと責任のあまり、人生で一番長い35秒間に感じられました。
そしてあれから3年経った今、私は違った意味でデビューを果たしました。

先日、よく晴れて風の強い日のこと、外に出るや否やくしゃみと鼻水、涙が止まらない止まらない!鼻をかんでもかんでもサラサラの鼻水が滾々と湧き出てきます。思いっきり花粉症です。3年前の私にはなかった症状です。ついに、私も花粉症の魔の手に捕まってしまったようです。
予想以上、いや、想像を絶するほどに辛いのですね。こんなにも目が痒く、こんなにも鼻腔に不快感を覚えるとは。鼻を取り外したくなる、という人の気持ちがよ~~くわかります。
このままでは仕事にならないので、対策法を自分なりに調べてみました。これまた対策法も色々あるのですね。薬はもちろん、空気清浄機、スプレー、アロマ、鼻うがい、ツボ、整体、部屋の掃除。調べるほど、いかに多くの人が悩まされているのか実感します。
何か簡単にできる方法をと思い、1つ試してみました。
まず湯船の底に熱湯を張り、浴室の扉を閉めます。しばらく時間が経つと、湯気で浴室はサウナ状態に。あとは頃合を見て入り、湯気を鼻から吸い、ゆっくり吐く。これを繰り返すだけです。すると、粘膜が癒されているような心地良さがあり、確かにムズムズが治まりました。是非皆さんも一度お試しください。簡単で、気持ちもいいです。
とはいっても、また花粉の多い日に鼻を外気に晒すと悲劇が再発するのですが。一瞬たりとも気を緩めてはいけないんですね。本格的な対策を検討中です…全くもって厄介なデビューをしてしまったものです。花粉症暦の長い皆さんはどうやって予防、対策を行っているのでしょうか?今後の人生で、本当に、生活、仕事の上で大きな障害となりますから、是非とも教えて欲しいです。

続いては佐藤アナです。何デビューの話でしょう?佐藤アナのアナウンサーデビューも非常に興味深いところですが…

合格発表

2009/03/06
今日から新テーマ!『合格発表』です!やはり今の時期は受験シーズン。そして今日は3月6日、世間では国公立大学・前期日程の合格発表が続々と始まっています。明か暗か、天国か地獄か、期待と不安が入り混じり、緊張で喉がカラカラ、胃液が出そうな何ともいえないあの瞬間!受験に限らず、車の免許や就職試験など、皆さんも合格発表には様々な思い出があるのでは?

私の場合、思い返せば自分で見に行った合格発表は合格した覚えがない!自分でもびっくりしました。

中学受験では、1番の志望校の発表に母と見にいきました。今でも覚えています、番号は「353」、見込みあり!です。皆さんも一度は語呂合わせしたんじゃないでしょうか?(笑)
しかし結果は、見込み全くなし!あっけなく落ちて、母と二人泣きながらトボトボ帰りました。

ならばとリベンジ!迎えた高校受験、またも1番の志望校の発表!塾の友達10人位で見に行きました。番号は覚えていませんがこれも見込みなし!返り討ちに遭いました。しかも10人のほとんどが落ちたような…。当時も帰り道、涙を流していたと思います。家に帰ったらベッドに飛び込み、枕に顔を埋めて泣き叫んでたなぁ。

しかし2番目の志望校(母校)には受かりました!ただ発表は何と見ていません!なぜなら補欠で繰り上がり合格、電報で合格通知が届いたからです。補欠の発表は、他の学校の試験と重なって行けず両親に見に行ってもらったのです…
というように、母と子が受験票を握り締め、目を輝かせながら数列から自分の番号を探し出し、見つけては二人抱き合い歓喜の涙を流す…そんな、いわゆる合格発表を経験したことがないのです。
でも電報が届いた私は、やはり号泣していました。どんな形にせよ、合格の二文字は最高に嬉しいものですよね。以前にも少し受験について書きましたが、長く苦しい戦い、辛い鍛錬を乗り越えて合格した時は、何と人生は素晴らしいものなのかと思います。あの解放感、高揚感、充実感、今でも忘れません。
受験生の皆さん、本当に頑張ってください!

ちなみに写真は社内での1枚。WBC日本対中国が始まり、TVの前に人だかりが。浅見アナ、早坂アナ、広瀬アナ、そしてスポーツ部長も、皆さん神妙な面持ちで観戦してらっしゃいました。

次は原さんです!原さんはいわゆる合格発表を経験されたんでしょうか?
昨年末、年末ジャンボ宝くじを買いました。
実は私にとっては生まれて初めての宝くじでした。どうも当たる気がしなくて、手を出さなかったんですよね。
しかしなぜそんな宝くじを、いざ買おうと思ったのか。

神様の思し召しがあったんです!・・・本当です!

休日に、仙台の街を自転車で走っていたんです。特に何も考えず、ただただ目的地に向けてペダルをこいでいました。すると、誰かに呼ばれた気がしたんです!・・・本当です!
声を掛けられた、聞こえたとかではなく、何かに心を引っ張られたというか、注意を引き付けられたというか。とにかく、呼ばれた方向に自然に顔が向いてしまったんです。
そして視線の先には、宝くじ売り場があったというわけです。気付けばバラで20枚買っていました。

自分でもまさかとは思いましたよ。でも、別の日に今度は自らの意思で宝くじ売り場に行ったんです。もうちょっと買った方がさらに当たりやすくなるかなと思って。
遠くに見える売り場。並んでいる人はいませんでした。しかし歩いて近づいていくと、私より先に1人、また1人と、次々に客が売り場に訪れ、たちまち20人位の行列になっちゃったんです!・・・本当です!

「これはもう20枚に当たりが入っているから買うなと神様が言っているのか!」

単純な私は勝手にそう思い込み、20枚に運命を委ねることにしました。

迎えた発表日。いまはネットで当選番号を知ることができます。手には汗、くじは汗でしなしな。まさに緊張の一瞬、心臓の音が聞こえてくる様でした。目はパソコンの画面と手元の間を高速往復運動。1枚1枚、1つ1つの番号を興奮し、焦りながらも、入念に照合していきました。
これはダメだ。これもダメ。今度もダメだ。次、次・・・・・・そしてついにー!!

お次は、佐藤アナの番です。
そ、そんなことないですって浅見さん!全然知らない曲ばかりですけど・・・勉強します!

さてさて僕の場合、最新ヒットソングはこれ!DAISHI DANCEというDJのアルバム『the ジブリ set』です。タイトルにもある通り、スタジオジブリ映画のテーマソングなどを所謂ハウスミュージックでアレンジしています。これが凄く良いんですよ!天空の城ラピュタ『君をのせて』や耳をすませば『カントリーロード』、馴染みのある曲がクラブ調に大変身!ジブリ音楽の生みの親、久石譲さん独特の幻想的なメロディーは残しつつ、軽快に、リズミカルに。全く違った感覚で楽しめます。朝起きる目覚ましに、昼間家事している時のお部屋のバックミュージックに、散歩のお供に、夜寝る前にリラックスしたい時に。いつでもどこでも、何も考えずに聞けてすんなり耳に入ってきます。絶対オススメです。

何を隠そう、僕は大のジブリ好き。家にはDVDも揃え、セリフも覚えているほどジブリには感化されました。僕のようなジブリフリークにはたまらない1枚です。風の谷のナウシカのナウシカレクイエムで「ラン、ランララランランラーン♪」と歌っていた少女、麻衣さんがアルバムの中で歌っているのも、通好みな所!

ただ最新、ではないんですね。去年の7月発売ですから。このままだとテーマにそぐわないのでもう1枚!いきものがかりの『気まぐれロマンティック』です。歌詞に込められた女の子の彼に対する想いが可愛らしくて。何よりメロディが一度聞いたら頭から離れない!「ダーリンダーリン♪」と気づけば頭の中で流れ、1日1回は口ずさんでしまうヒットソングです。

写真は久米島キャンプの1コマ。今年は本当に天気晴朗でした!ちなみに楽天は練習中音楽を流していまして、『気まぐれロマンティック』はほぼ毎日流れていました。ああ、またリフレインする~。

お次もジブリ好きの早坂アナです!
写真は毎年この時期に行われる、フジテレビ主催の『系列スポーツアナウンサー研修』での1枚。左から関西テレビ掘田アナ、私、テレビ新広島深井アナ、フジテレビ小穴アナ。去年に引き続き同期4人揃うことができました。

さて年が明けてから寒い日が続いていますね。温かい布団がいつまでも恋しくなります。新テーマはそんな『寒い日のお仕事』。刺すような冷たい風、しんしんと降る雪の中、寒さに耐え仕事をしたエピソードを語って参ります。と書いておきながら、トップながら恐縮なのですが、私、特筆するような寒い日の仕事がございません。寒い日はあったんでしょうが、記憶に残る程寒い中で仕事はなかったかと。ただ天候ではなく、体が寒い日の仕事ならばあります。
1年目の冬に、ウィルス性胃腸炎にかかったことがありました。夜に突如寝られなくなる程の腹痛に苛まれ、と思えば激しい便意と吐気が沸き起こり、トイレに直行、大惨事。30分の格闘の末、体の水分という水分が全て排出されてしまいました。
大変だったのはその後です。一難去ってまた一難、今度は身凍えするほどの寒気が襲ってきたのです。それは布団で2重3重にくるんでも震えが止まらない程。ダンゴムシのように体を丸めながら何とか朝を迎えるも、その日はスーパーニュースのスポーツコーナー担当。会社に行かなければなりません。熱は40℃を超え、歩くのもままならない状態でした。が、新人が休むわけにもいかず、休日の金澤先輩に助けを求めるわけにもいかず。肌着に長袖Tシャツ、その上にYシャツ、セーター、ジャケット、コートとフル装備で向かいました。それでも芯からくる寒気。会社でもガタガタと震え、ふらふらで、もう気迫だけでニュースをお伝えしました。あとで見返してみたら、顔はトイレとの格闘でやせ細り土色、睡眠不足と熱で目は虚ろ、明らかに病人、スポーティのかけらもありませんでした。アナウンサーとして失格です。さらにオンエアー後の反省会ではとうとう体力が底をついて眠りに落ちてしまい、大目玉を食らうという始末。今でも思い出したくない醜態、散々な寒い日の仕事です。ちなみに、治った頃に私のデスクの後ろに座っていた先輩が、腹が痛いと言い出しました。この場を借りて謝罪します。原因は多分私です。
皆様も寒さのみならず、ウィルスにもご用心を。
お次は原アナです。きっと寒い日の話をして下さると思います。
浪費家なんですよね~僕もちゃんと貯金します。ちなみに福耳気味だとは思うのですが・・・

ただ、お年玉に関しては浪費したわけではありません。かといって貯金していたわけでもありません。というか、行方不明です。

お年玉は、母に『貯金しておいてあげる』という名目で、尽く没収されてきました。ですから何かを買った記憶が全然ないのです!本当に!うっすらとファミコンソフトを買った記憶がありますが、定かではありません。それぐらい、使い道に覚えがない。
では、お年玉は何処へ?思い立って母にメールを打ってみました。すると・・・

『どこへいったのかなぁ?何かの形であなたに還元していると思うけど、歳をとって物忘れがひどくなってきたから、思い出せないワ』

・・・うーん母でもわからないか。ただ、なんだか都合の良い感じもしますが・・・しかもメールの最後に、ウィンクを決めあっかんべーをしている顔文字が添えられていましたし・・・

しばらくするとまたメールが届きました。

『ひょっとして高校になった時に通帳ごと渡しませんでしたか?お母さんの都合の良い物忘れのこともアナログに書いておいてください』

あぁ、そういえば、そんな気もしてきました。貯まったお年玉を通帳ごともらって、その後高校生活、大学生活の中でじっくりと使っていったような・・・というか、母よ、何アピールですか。ネタにしてはいけませんよ、全く。

そんなわけで、やはりお年玉を貰ってそのまま何かを買ったことはほとんどなかったんですね。都合の良い母の言葉が真実であればの話ですが・・・

写真は、姉の子供、僕にとっては姪っ子との一枚です。26歳にして叔父さんです。お年玉も、貰う立場から、あげる立場になってしまいました。姉も母の血を継いでいます。願わくば、きちんと姪っ子の手元にお年玉が渡りますように。

次は金澤アナです。先輩、あけましておめでとうございます。

2008年総決算

2008/12/20
そうですねぇ、2008年は『通算成績は負け越し』でしょうか。何のことかわからないと思いますので、説明致しますと・・・
『勝負できるアナウンサーになれ』と、1年目の頃から先輩アナウンサー、ディレクターにいわれてきました。始めは意味を理解できませんでしたが、3年経った今、しゃべりに勝負をかけろということだと、僕なりに解釈しています。
アナウンサーの仕事は、特に生中継で感じることですが、逃げようと思えば、妥協しようと思えば、自分次第でいくらでもできてしまうんですよね。例えば駅伝の中継所の実況なら、順位整理が実況者の仕事です。ですから「誰々が何位でやって来ました。何区の誰々にたすきを渡します」と、淡々と順位とランナーを伝えれば極端な話いいわけです。
ただ、それでは僕が現場にいる意味がない。レース展開は?中継所でたすきを待つランナーの心境は?中継所に飛び込んでくる前の区間ランナーの表情は?現場にいてわかること、伝えられることはたくさんあるはずなんです。中継所での持ち時間、しゃべられる時間は大体3分程度。取材や準備できる時間も短いので、文章を瞬時に組み立てるのは難しいかもしれないけど、その中で集約し、中継所の今を伝えられるか。そこが勝負だと思っています。
スポーツ中継に限らず、伝える仕事、全てに通ずることです。考える時間がなかろうが、与えられた時間内でどうすればよりわかりやすく、より面白く伝わるかを考え、言葉に出せるかがアナウンサーの勝負だと、3年間を通じて信念としています。
今年は特に中継に多く携わった年でした。楽天キャンプ、久米島からのリポート。89ERS、楽天戦、ベガルタ戦のベンチリポート、高校バレーの実況、岩手・宮城内陸地震、駅伝の中継所。時間に追われながら、時間がない中でも情報を伝えなければなりませんでした。
ただその中で勝負をかけて納得いく結果が出せたかというと・・・負けていると思います。妥協しているわけではありませんが、もっとわかりやすく伝えられたんじゃないか、無難に表現したんじゃないかと反省の連続でした。ですから、通算成績、負け越し。
2009年はさらに勝負をかけ、1勝でも多く挙げたいと思っています。何だか偉そうに、固い話になってしまいましたが、自戒の意味を込めて、今という瞬間を的確に伝えられるよう、来年も頑張ります。
お次は林アナです。
先日、仙台市内のとあるお店で友人と晩御飯を食べていたら、耳に聞き覚えのあるイントロが入ってきて思わず箸を休めて聞き入ってしまいました。薄暗く静かな店内にバックミュージックとして流れていたその曲は、桑田佳祐さんの『白い恋人達』。クリスマスにぴったり、名曲中の名曲です。
しかし、世間一般に知られている『白い恋人達』ではなかったのです。歌が始まったと思ったら・・・何と英語バージョン!男性コーラスグループがカバーしていて、めちゃくちゃ綺麗で透明感のある歌声に肌が泡立ちました。英語だと不思議とよりムーディな雰囲気で、恥ずかしながらうっとりしてしまいました。
一体誰がカバーしているのか。気になってすぐさま店長に質問してみると、返ってきた答えにまた驚き。あの、『BOYZⅡMEN』です。3年前の冬に、日本の曲のカバーアルバムを出していたんですね。その中の1曲だったんです。他にもCHEMISTRYやEXILEの曲もカバーされています。いや~こんな素晴らしいCDがあるとは知りませんでした。皆さんはご存知でしたか?
しかも絶対手に入れたいと心に決めてCDショップに駆け込むと、どこも売っていないんですよ。インターネットでも販売されておらず、もう廃盤になってしまったとか。なぜかはわかりません。このアルバムはコレクションとして持っておきたい1枚です。タイトルが「Winter」なだけに、白い恋人達以外にも冬の歌、クリスマスを感じさせるロマンティックな歌ばかり。廃盤になる理由が本当にわかりません。どこかで手に入らないかな・・・今、クリスマスに欲しいプレゼントNo.1、クリスマスソング、私はこの“1枚”です。

次はチャイコフスキー、早坂アナです。
きょうから新テーマ!『これはスグレもの』です!思わずひけらかしたくなるような便利なアイテム、お気に入りのグッズって皆さんも持っていませんか?私達のそんなアイテム、ご紹介します。トップバッターは私、板垣です。

写真は高校生の頃から10年間愛用している、ヘアスタイリング剤『ファイバーグリース』、通称『銀蝿(ギンバエ)』です。

高校時代、僕を始め仲間内で、短髪で髪を立てる、というヘアースタイルが流行った時期がありました。そのときに皆で試行錯誤していたのが、スタイリング剤探し。メーカーによってセット力が弱かったり、髪に馴染まなかったり、立てても一日持たずに髪が萎れてしまったり、何かしら納得いかない所があるんです。一番ハードに固まり、持続力のある完璧なスタイリング剤を、僕達は探していました。薬局、美容院、ロフト…皆様々な場所で様々なスタイリング剤を手に入れては、試していました。
そしてついにある日、友人が鬼の首を取ったかのようにこの『ファイバーグリース』を持ってきたのです。僕達はすぐに虜になりました。そのセット力、持続力は研究史上初めて見る強度。空を突き刺すように真っ直ぐ立ち、先端を触ると痛いと感じるほどのガチガチになります。ある時友人の髪には、無数の小さな虫が付着し、動けなくなっていました。飛んでいる最中にくっついてしまったようです。そしてさりげなく香りもフルーティ。
パッケージにはリーゼントをビシっと決めた男が描かれていることから、リーゼント→横浜銀蝿っぽい→通称『銀蝿』として皆に愛され、思春期の身だしなみには欠かせない存在になりました。

以来使い続けて10年。短髪に飽きたあとも、他の髪型でもスタイリングできることがわかり、愛用しています。自由自在に髪をいじれて、思い描くスタイルを実現できる、本当に、魔法のようなスタイリング剤です。
しかし、実は1つだけ見落としていたことが。おととしぐらいに初めてパッケージをじっくり見てみたら、“水溶性ポマード”と書いてありました…ポマードかい!
てっきりワックスと思って使い続けていました。高校生の頃からポマードを使っていたことになるとは、まさに銀蝿、ツッパリですね。

お次は原アナウンサー。これは確かにスグレものですよ。
通勤途中、犬の散歩をしている方とすれ違うと思わずワンちゃんに目をやってしまうんですよね。嬉しそうに歩く様子に、表情は自然と緩み、心が癒されます。犬、好きです、板垣です。

さて僕の場合、読者を裏切ってくれる作家が好きです。要はミステリー、推理小説のジャンルになってくるわけですが。先が気になって気になって仕方がなく、みるみるページは減っていく。そして最後には大どんでん返しが待っていて、いくら自分が思考回路を巡らせ、どう結末を予想してもその上を越されてしまう。そんな、裏切りを望んでいます。「うわ~そう来たか~やられた~」と騙されたいんです。

イチ押しは、やっぱり伊坂幸太郎さん。あまりにも有名ですが、フィクションの中にも妙にリアリティがあって、のめり込んでしまうんですよね。それに仙台に来てからは舞台について考えるのも楽しみの1つ。仙台在住の伊坂さん、作品の舞台が仙台であることが多く、読みながら『このお店はどこをモチーフにしているんだろう?』などと勝手に想像を巡らせています。

映画にもなった『陽気なギャングが地球を回す』『アヒルと鴨のコインロッカー』、直木賞候補にもなった『重力ピエロ』『砂漠』。何度裏切られたことか。写真は中でも好きな作品『グラスホッパー』。主人公を含む登場人物の3人が、代わり代わり、一人称で物語を語っていくのが特徴的です。終始衝撃の連続、息つく間を与えず、一気に読みきってしまいますよ。もう1冊手に持っているのは漫画版です。最近漫画化されたのです。併せて、オススメです。裏切られたい方、是非伊坂ワールドに足を踏み入れてみてください。

さて次は大御所、浅見アナです。浅見さん、お願いします。