佐藤 拓雄
2011/09/14
写真は、何度も取材に訪れている南三陸町で、同じ場所から撮影したものです。
上が5月9日、下が9月5日。
小さくて見えにくいかもしれませんが、がれきが撤去され、風景はかなり変化しました。
現地で食事をできるようになったのも、大きな変化です。
6月ごろまでは、あらかじめ食料を用意して、被災地に向かいました。
今は、コンビニも、店舗を修繕したり、プレハブを建てたりして、多くが営業を再開しています。営業している食堂も増えてきていて、取材先での食事を仙台から持っていくことは、非常に少なくなりました。むしろ、積極的に現地で調達するようにしています。
一方で、3階建ての建物の屋根に乗っかったままの自動車、山あいの草むらで無残な姿をさらす小船、骨組みだけの建物など、手付かずのものも多く残されています。
人々の生活もそうです。
復旧に向かうところと、あの日のままのところ。
半年が経ち、被災地の時計は、同じ地域でも、その進み方に差が大きくなってきているように感じます。
次回は、金澤アナウンサーです。