金澤 聡
2013/06/21
梅雨が明けると東北にも夏がやってきます。
高校3年生にとっては、「受験に向けて夏期講習で勉強漬け」という人もいれば、「就職を真剣に考える夏」という人もいるでしょう。そして中には、高校最後の青春の夏を、スポーツにかけている人もたくさんいます。
先日、高校スポーツの夏の全国舞台『インターハイ』出場をかけた県総体女子バレーの取材に行きました。
ちょっと前まで県総体は、3年生が最後の大会という意味合いが強かったため、体育館の中はピンと張りつめた空気に包まれ、鬼気迫るほどの気迫を持って、先輩や後輩関係なくゲームに臨んでいたように思います。
勝てば欣喜雀躍の歓喜、負ければ大粒の涙。
夏のコートは、まさに青春に溢れていました。
今は、バレーボールの3年生引退の大会が10月に開かれる『春高バレー県大会』となったため、夏は部活の集大成というより、次につなげることができる大会になりました。
張りつめた空気も、若干、弛緩していたような感じがしていました。
汗と涙の夏の青春群像は、もう過去のものになってしまったのかと、勝手に感傷的になりながら体育館に立っていました。
しかし、体育館の袖で、仲間同士抱き合いながら号泣する姿がありました。当たり前ですが、受験を控えている生徒など夏で引退する3年生もいるのです。青春から離れること20年以上の私にとっては、盲点でした。
試合中にミスをしてしまったことを泣きながらひたすら先輩に謝り続ける後輩の姿。次のバレー部を後輩に託す思いで、大粒の涙を流しながらも気丈に話す先輩の姿。
梅雨明けの夏空同様に、青春の涙も美しい。
ところで、何歳までが青春なんでしょうか。愚問でしょうか(笑)
次は広瀬アナウンサーです。