佐藤 拓雄
2017/11/21
最近「ドラえもん物語」という漫画を読みました。
小2の次男に買ったものですが、読みたかったのはむしろ私自身。
「ドラえもん」の著者、藤子・F・不二雄さんのことを、最後のアシスタントとなった、漫画家の、むぎわらしんたろうさんが描いたものです。
この「アナ・ログ」にも何度か書いていますが、小学生のころからの私の頭の中の半分以上を作ってくれたのは、間違いなく「ドラえもん」をはじめとする、藤子・F・不二雄さんの世界です。
1996年、藤子さんが急逝されたとの報には、本当に心にぽっかり穴が開くほどのショックを受けました。
亡くなって21年が経ちますが、今でも読み返すその作品群は、私の中で永遠に色あせることはないと断言できます。
話は戻って「ドラえもん物語」。
著者のむぎわらさんは、私と同い年で、私と同じように、いや違いますね、私以上に、藤子さんの作品群に大きな影響を受けて漫画を描き始め、憧れの藤子さんのアシスタントになりました。そんなむぎわらさんにも、私は強い憧れと尊敬の念を抱きます。同時に、むぎわらさんが、藤子さんに憧れる同世代の代表であるような思いも持ちました。
「ドラえもん物語」全編にわたって溢れるのは、むぎわらさんの「ドラえもん愛」「藤子・F・不二雄愛」、そして、藤子さんへの感謝の思い。その思いに、私も強く共感します。
作品の最後、むぎわらさんは、藤子さんに「先生、本当にありがとうございました」と綴ります。
もちろん、私とは感謝の質が違うことは承知の上で、私も心からそう言いたい。本当に感謝しています。
藤子さんへの感謝の思いを新たにし、目頭と胸が熱くなった、ある秋の午後でした。
そして、私のデスクには、今もドラえもんがいます。
明日は、下山アナウンサーです。