高橋 咲良
2018/03/08
東日本大震災が発生した時、私は高校1年生で、地元・山形県にいました。
あれから7年が経ち、縁があって、震災で大きな被害をうけたここ宮城県でアナウンサーになりました。
入社直後から「東北みやぎ復興マラソン」のミニ番組「かける」で、名取・岩沼・亘理といった津波の被害をうけた沿岸部に足を運ぶ機会が多く、少しずつではありますが、被災地の現状を見てきました。
4月にはじめて千年希望の丘に立った時、風を防ぐ建物もなく、海風がそのまま吹き付ける様子をみて、まだまだ復興の途中であると強く感じました。
「かける」の他に、東日本大震災に関わる活動として、この1年、減災絵本「リオン」の読み聞かせを行ってきました。月1回、県内の幼稚園や保育園に行き、読み聞かせを通して、地震や津波といった災害が起きたときにどう行動すればいいかということを子供たちに学んでもらっています。
普通の読み聞かせとは違い、子供たちに質問を投げかけながら読み進めているのですが、読み聞かせをしていて感じるのが災害が起きたときどう行動すればいいかということを子どもたちが本当によく理解しているということです。
家にいて地震が起きたときみんなはどうしますか?
海にいるときに地震がおきたらどうしますか?
そんな質問をすると、県内のどの地域の幼稚園でも即座に、そして次々に答えがかえってきます。
まだ3歳から5歳の小さな子供たちに、こうしてしっかりと防災の意識が根付いていることに驚き、また心強くも感じました。
この読み聞かせを通して、子供たちには災害が起きたときにどうしたらいいのかということを再確認してもらえればと思います。
宮城のアナウンサーとして、これからも、自分ができることを続けていきます。
写真は読み聞かせの時のものです。
読み聞かせにはいつもジュニくんも来てくれています(*^_^*)
続いては牧アナウンサーです。