アナ・ログ

あの日あの時一番役立った物は?

2012/01/30

1・17は阪神淡路大震災から17年になりますね。今年の追悼行事には、東日本大震災の被災者も参加して黙祷を捧げました。

さて、「お題」ですね。
その前に、一番失敗したことは、地震直後は水道がまだ出ていたもので、大丈夫だと思ったのか?風呂の水を流してしまったそうです。直ぐに断水、まずは大事なのは水ですね。
でも、その水を入れる飲料水用のポリタンクが2つほど常備してありましたので、あの時、一番役立ったのは、これですかね。

ペットボトルを調達できたのも助かりました。
ストック用の食品も常備してあり、これも助かりました。探したら出てきたものもありますが…
カセットガスボンベもいくつかあり、これも助かりました。お湯が沸かせます。

寒さ対策としては、湯タンポ、カイロ。これも助かりました。
段ボールで簡易トイレも作りました。

そんな中、数日で電気が復旧し、水も徐々に確保できるようになりました。

要は、「非常用品の備え」これに付きます。

飯田アナは備えしていますか?

2012年 辰

2012/01/18

今年ほど、年賀状に気を遣った年はなかったですね。
恒例のアナウンサー年賀状も控えさせてもらいました。
何とか成る年、目処がつく年にしなければいけません。
「辰」は昔の時刻でいうと、今の午前8時ごろ、スタートの時刻ですから、(いや、もっと早くから、いや、夜中から働いている人はいますが)今年からが震災復興へのスタートの年と考えましょう。

暮れに、高校時代のクラス会が浅草のふぐ店でありました。旨いフグでした。小人数の、気が置けない連中ばかりのクラス会です。震災後の私の安否は、テレビで確認したそうです。

高校を卒業したのが、確か1969年、昭和44年でしたか?(他人に聞かないで欲しいですね)
もう40年余り、恐ろしい!恐ろしい !!
当時のギャグで馬鹿笑い…
GSカラオケで大盛り上がり…

全員が仕事を続けています。
「じゃ、俺もしばらく頑張るか」

仲間からパワーを貰ったひと時でした。

今年もよろしくお願い申し上げます。

2011年今年を振り返って

2011/12/21

前回のアナログでも少し触れましたが、あの3:11大地震・大津波は忘れられない、忘れてはならない年にしなければなりません。

千年に1回、あるいは何百年に1回という災害に我々は遭遇してしまいました。
吉村昭さん著の「三陸海岸大津波」には、明治29年、昭和8年、昭和35年に起きた大津波の様子が、体験者の貴重な証言をもとに書かれています。
今回の震災を繰り返す見るような体験談が記されています。
何ともやりきれない思いで、何回も読み直してみました。

災害報道の難しさも痛感した1年でもありました。

各自治体の復興計画が示される中、来年は本格的な復興の年にしなければなりません。

リストラクチュアリング
再構成・再編成・再構築をスピード感をもって取り組まなければなりません。

そのために、何ができるのかを常に自分自身も考えなければなりません。

個人的には、今年は「第2のご奉公」「第2のお仕事」という立ち位置でしたが、大震災という大変な年になってしまいました。

しかし、被災地にはたくさんの笑顔もあります。
笑顔があれば、何とかなるさ!!!
そんな気持ちも大事にしないといけません。

忘れたいけど、忘れてはならない2011年でした。

あすのアナログは、柳沢アナウンサーの担当です。









今年の自分を漢字1字で表すと

2011/12/09

どうしても、3・11東日本大震災は忘れられない、いや、忘れてはならない災害だと思いますが、その大震災から一文字とるのは、どうもいただけませんし、今考えると、地震発生から時系列で自分の記憶が余りはっきりしないのですね。それだけ、何もかもが、必死になっていたのかもしれません。

戦前・戦後という言い方をしますが、(まあ、若い方は使いませんが、)今後は、震災前・震災後といった表現が出てくるのではないでしょうか。
関東大震災直後に、芥川龍之介が震災の覚え書きとして「鸚鵡」という作品を残しています。芥川自身も「覚え書きを書くことが意味のない訳ではない」と記しています。
今でいうテレビや新聞のドキュメントといったものでしょうか。それだけの大震災であったということでしょう。

被災された方にとっては、震災後の新たな生活が始まっている訳ですが、私自身も今年は、個人的に新たな年として迎えましたが、そんな中での東日本大震災の発生でした。

震災後から、「新たな」というより「改」のあたらめること、あらたまること。こんな一字が大事なことなのかなあと思うようになりました。

「改」で思い出しました。
先日、立川談笑さんのCDを頂きました。
「鼠穴・改」という一席が入っていました。「名作?鼠穴」をあらためたものです。久しぶりにCD落語で笑いました。馬鹿馬鹿しいお笑いです…

余計な話でした。笑いも必要ということです。

お次は、梅島アナウンサーの番です。

あなたのドラ1は?

2011/11/14

きょうからテーマが変わります。
「あなたのドラ1は?」というテーマでいい答えを貰います。笑点か!!!

ドラは、ドラフトですが、draftを英和辞典を引くと、まあ色々な訳があるのですね。
(1)描くこと (2)草稿・草案 (3)すきま風 (4)ひと飲み (5)引くこと (6)徴兵・召集 (7)選択 (8)手形振り出し (9)きっ水 (10)たるから出すこと…

ドラフトビールは、加熱殺菌しない生ビールにことですね。

そんな訳で、上記でいうと(7)でしょうか。「あなたのお薦めは?」という感じでしょうか?

東北楽天の今年のドラフト1位指名は、JR北海道の武藤好貴投手。24歳。駅員の制服姿での記者会見では、1位指名に戸惑いを見せていましたが、最速147㎞の直球、変化球とも切れがあり、制球もいいと言います。
ソフトバンクで活躍する摂津投手も同じJR(こちちらはJR東日本東北 ドラ1ではありませんが)の出身、武藤投手には、余りドラ1は気にせずに、持ち前の強心ぶりを発揮して欲しいですね。

2010年のドラ1位の塩見投手は、1年目の今シーズン、二けたには届きませんでしたが、見事9勝をあげる活躍をみせました。当然、新人賞候補ですよね。実は、私は連盟表彰の投票権をもっており、この場では言えませんが、当然、候補には挙がりますね…
結果が楽しみです。

最近の個人的なドラ1は、なんでしょうかね?
ワールドカップバレー2011が開催中ですが、ここにきてドラ1は、岩坂名奈選手でしょうか。仙台出身の山本選手や井上選手の欠場で、出番が回ってきた形になりますが、今や日本の中心選手と言ってもいいでしょう。東九州龍谷高時代も高さでは目だっていましたが、試合ごとに良い面が出てきました。21歳トリオの1人ですが、伸び盛り、後半の戦いが注目です。

あすのお話は、柳沢アナウンサーです。

冬が来る前に

2011/10/31

あすから、11月ですね。
私の誕生月でもありますが、しかし、特段何?ということはないのです。
ただテーマの通り、寒くなります。
向こう3か月予報によりますと、気温はやや高めに経過しそうですが、こればかりは分かりません。

仙台に来て、(昭和50年代から)
びっくりしたこと第2弾!!!!
冬タイヤに履き替えることでした。
スパイクタイヤはご存知ですか?
当時はスパイクタイヤの履き替えでした。
タイヤに滑り止めのピンが出ているのです。粉塵を巻き起こす原因になります。そんなに昔も仙台では雪が降らなかったのですね。スパイクタイヤ廃止運動が起こりました。仙台市でも法令が制定されました。
ピンを抜く施設も出来、私もピン抜きのため、タイヤを運びこみました。
ピンを抜くと、スノータイヤになる?????
このあたりは、はなはだ疑問でしたが・・・・・・
当時はそれで良かったのでしょう。

以後、スノータイヤ→スタッドレスタイヤ
性能のいい冬タイヤが毎年、毎年開発されています。

そんな訳で、年2回のタイヤの履き替えは、一大イベントになっていますが、年齢を重ねるごとに、この重労働は応えるのです。
今年の春、初めて履き替えた冬タイヤを預けることになりました。スタンドに行って、待っているだけです。
楽です!とても楽です!!絶対楽です!!!
ですから、この冬もそうなる流れでしょうか。
そうしましょう!!!!

冬支度の作業がひとつ解消されましたが、また何か?
出てくるのでしょうか!

本格的な冬が来るまで、考えることにします。

明日のアナログは、広瀬アナの番です。

いも煮

2011/10/25

実は、仙台に来るまで、「いも煮」「いも煮会」なるものを知りませんでした。

「あれから40年・・・」綾小路きみまろ風に
(実際にはそんなに経っていませんが、でもそれに近いかなあ!)

当然、宮城の味噌味と山形の醤油味も知りませんでした。

今から何十年も前の話です。
山寺に行きました。仙山線で。
登る前に腹ごしらえ、いや、登った後だったか、定かではありませんが。
山形芋煮の美味しかったこと・・・・・・・
どちらかと言うと、牛肉・醤油味の方が好きかな・・・・

これももう何年か前ですが、山形取材の途中、あの「日本一の芋煮会」の会場で使われる大鍋を発見、
いや、大きかったこと。

これはごく最近の話です。先月ですか。
山形から出店している蕎麦屋さんへ。
新メニュー「いも煮蕎麦」が。
せいろに、山形風芋煮が付いているのです。
芋煮につけて、蕎麦を食べるもよし、芋煮・蕎麦を
単独で食べてもよし。 
私は、単独派でした。

宮城風いも煮話が出てこなかったですね。失礼しました。

あすは、寺田アナウンサーのいも煮話です。




2011年 秋

2011/10/13

先日、ご年配の女性の方からお手紙を頂戴しました。
手紙の末尾には、「あらあらかしこ」と。
初めて拝見しました。
女性の手紙の末尾に用いる語。意をつくさず恐れ入る、また恐縮する意。ですが、何となく嬉しさというか、日本女性を感じることが出来ました。
尚、弊社番組の「あらあらかしこ」は、毎週土曜日の午前10時40分からの放送です。

さて、テーマは秋ですね。残暑から一気に秋へ…そんなこんなで、まだ朝晩の気温の低さのみでしか、秋を感じていないのです。

でも、この「あらあらかしこ」も季語ではありませんが、何か秋を感じました。

そうそう、さんまは食べました。何故か、お店で出るさんまの姿は、形がいいですね。焼き方が上手いのか?
塩の付け具合がいいのか?
値段が高いからか?
旨かった!!!

空腹の殿様が、何匹も食する訳です。今年も東京・目黒区で「目黒のさんま祭り」が開かれました。被災地の宮古から、気仙沼から、さんまが送られました。送る方も、主催する方も、一安心、良かったですね。

先日仙台で開かれた柳家花緑さんの独演会、ここでも「目黒のさんま」で秋を感じました。
殿様は、あの志村けんのバカ殿のキャラクターで演じた花緑さんも、旨かった!!!

アナログテーマ「2011年 秋」は、これにてお仕舞いであります。

震災から半年

2011/09/28

山元町の山下中学校で避難されていた方々が作ってくれたカエルを6月に頂きました。今、そのカエルを見ています。タマゴの殻で作ったものです。カエルの隣りには黄色いに塗られたタマゴの殻がもう一つ、こんなことが書かれています。

「感謝・感激です」「パワーをもらいました」
「希望をありがとう」「元気になりました」
「山元よみがえる」「絆」「あたたかいご支援ありがとうございます」…

避難所からすでに移動されている皆さん、その後、元気で過ごされていますでしょうか?
何らかの形で、またお邪魔したいと思っています。

先日、柳家小三冶師匠の独演会が仙台で開かれました。戦時中、岩沼で疎開をしていたこともあり、今回の震災に心を痛めているということ。新聞に、救命ボートの上で自宅を見つめる人の姿が…
ボートには、岩沼消防の文字があったそうです。涙が止まらなくなったといいます。高座での師匠の気遣いに勇気付けられた一幕でした。

その翌週、柳家花緑さんの独演会がありました。公演前に、本人の希望もあり、石巻と女川の被災地を見てもらいました。何か被災地を見て、半年前というより、もう何年も前に起きた災害のようにも感じたそうです。他の高座でも、きっとそんな様子を話してくれるでしょう。

津波で全壊した気仙沼の介護施設から、家電の支援を求めるメールを知人からもらいました。
除湿機、加湿器、炬燵、カメラ、テレビ…と様々です。まだまだ、支援物資は足りないのでしょうね。

半年経って、改めて
「震災を忘れてはならない」
「多くの人に、被災地を見て欲しい」
「微力ながら、これからもサポートしていきたい」

震災からまだ半年ですから。

2011年、夏

2011/08/31

東日本大震災、原発事故と今年の東北の夏は、様変わりです。
海水浴場は、無残な姿をさらけ出しています。

以前、弊社で中継していた奥松島でのトライアスロン大会、七ヶ浜町でのビーチバレー大会、その光景がなぜか、頭に浮かんできました。

被災地の子供達を北海道や沖縄に招待し、思い切って夏を楽しんでもらおうといった支援も全国各地で広がりました。有難いことです。子供達の夏の笑顔を見ることが出来ました。ホッとしますね。

さて、私の夏?!><?!
今年は、色々と所用があり、小旅行も行っていないので、休みに観た映画の話を・・・

「木漏れ日の家で」
2007年に製作されたポーランド映画です。
ポーランド、ワルシャワ郊外の森の中の古い屋敷で、愛犬・フィラデルフィアと暮らす91歳の老女・アニェラ。

この91歳の一人暮らしのおばあちゃんを取り巻く物語でありますが、詳しいストーリーはさておき…
ポーランド版向田邦子作品といいましょうか?
しかし、向田作品のような最後に温かみのある結末を迎えるような作品ではないように感じられました。
息子夫婦や孫との関係は修復されないまま…

老いや高齢化問題、人生への生き方、家族との絆、そんなことを考えさせられた作品でもありました。

水墨画を見るようなモノクローム映像。アニェラ役の女優ダヌタ・シャフラルスカは、撮影時91歳、モノクローム映像が顔や手のシワの深みを、それは人生そのものですが、表しています。

映画のタイトルにもなった木漏れ日。カラーより美しい映像でした。

明日のアナログは、柳沢アナウンサーです。

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