アナ・ログ

昆虫

佐藤 拓雄

2016/06/08

写真は・・・昆虫、ではないですね。先日訪れた太宰府の麒麟です。関係なくてすみません。

さて、子どもの頃、昆虫には、いろいろ教えられました。

その1
スズムシの飼育。
涼しげな音色が、羽をこすり合わせて出るものであることを、この目で見た驚き。

その2
蚕を幼虫から飼育しました。
幼虫はかわいくて、手に乗せてかわいがりましたが、繭からかえった成虫は・・・「蛾」でした・・・
当たり前か。でもショックでした。

その3
カブトムシの幼虫。
サナギになって土の中にいるときに、気になって掘り起こしました。
サナギの姿を見つけて一安心し、土をかぶせましたが、やってはいけないことでした。
サナギになる時にカブトムシが自分で作った「部屋」を私が壊してしまったのです。
羽化したカブトムシは、羽の部分がつぶれて開かない状態でした。
デリケートなサナギの時期に土があたってしまったのが原因と考えられます。
自然の摂理に反した行為で生き物を傷つけ取り返しのつかないことをした・・・その心の痛みは今も忘れられません。

その4
幼稚園児ぐらいの頃、セミを食べているカマキリを見ました。
衝撃でした。
もう少し大きくなって、「食物連鎖」を学んだとき、真っ先にその光景が思い出されました。

その5
外で見つけたカマキリの卵を持ちかえりました。
ベランダに置きっぱなしにしておいたところ、孵化して、とんでもない数のカマキリの幼虫がベランダ中に!!!
いやー、びっくりしました。
不思議と、このことで親に叱られた記憶はないのですが、今子どもにこれをやられたら、困りますね~

他にも、アリを捕まえて噛まれた、テントウムシをつかんだら臭い汁で手が・・・!
などなど、昆虫体験は挙げればキリがありません。
私の世代や私より上の方々は、多くの方がこういう経験をしているのではないでしょうか。
時代が違うので、よしあしは何とも言えませんが、今は、私の子どもたちも、少なくとも外で昆虫に触れる機会は、私よりは明らかに少ないですね。

次は、梅島アナウンサーです。

癒し

佐藤 拓雄

2016/05/24

我が家の癒しを一手に引き受けているのは、この春小学生になった次男です。
まだまだ手のかかることのほうが多い年齢で、親もなかなか体力と根気がいりますが、一方で、高校生の長男と長女を相手にすると、時には、ともすればギスギスした雰囲気になってしまうこともある中で、この次男の存在に家族全員がどれだけ救われていることか。ひょうきん者にして、抜群の空気読み感覚。兄・姉や親の予定に振り回され、お付き合いが多い、という末っ子の宿命も持っていますが、結局、気が付くと、家族の中心にいるのは、この次男です。

かなり年が離れた末っ子なので、親の私たちだけでなく、兄・姉である長男長女も、弟に癒やされているようです。

特に、長男は、私たち親とは言い争いになっても、次男のことは全てを受け止め、絶対に腹を立てません。学校に行く時も、弟をハグしたがったり、弟を見つめる眼差しは、まるでお父さん。じゃあ私は?おじいちゃん??

次男は、長男の野球の応援に行っても、お母さん方の人気者、ひと時の癒しを提供しているようです。「かわいいよね~ウチに一日レンタルしてくれない?」なんてありがたいお言葉も。「でも、もう体力が持たないから一日限定で」という一言が続いていましたが。
お母さん方からすると、ムサい(失礼)高校生となった息子の、天真爛漫だったかつての姿を、次男に見ているのでしょうね。

先日、その次男と二人で公園に行き、日よけのテントを立て、持参したおにぎりを食べ、二人でまったりのんびり過ごしました。さわやかな初夏の、これまた癒しのひと時でした。

明日は、高谷アナウンサーです。

お母さん

佐藤 拓雄

2016/05/16

新緑の仙台放送前。少しずつ緑が色濃くなってきています。

さて、飯田アナウンサーが、お母さんと似ているという話を書いていましたが、私にも思い当たる所があります。
私と母ではなく、妻と長女です。
長女は、顔は私と妻のミックスで、性格はどちらかと言うと私に近い。
では何が似ているのかというと、後ろ姿のシルエット。背の高さが違うので、「合同」ではなく「相似」です。私は、よく「MサイズとSサイズだ」と言って笑っています。
なぜそこが似たんだろう?という意外な部分だと思っていますが、これが母と娘、ということなんでしょうね。
私自身は、男ばかりの三兄弟で、母と娘、という関係が身近になかったので、新鮮というか、物珍しいというか、そんな感覚があります。
でも、父と息子もそうか。
そういえば、妻の母に初めて会った時、横顔がそっくりに見えて、「ああ、お母さんなんだなあ」としみじみ感じたことも忘れられません。

ところで、我が家では、子どもたちは、母親を「お母さん」ではなく「ママ」と呼びます。
私も妻も、自分たちの母を「お母さん」と呼んでいたので、当然自分の子どももそう呼ぶものだと思っていましたが、どういうわけか第一子である長男が発した母親の呼称は「ママ」。そのため、子どもたち全員が、そう呼ぶようになってしまいました。

次は、稲垣アナウンサーです。

お弁当

佐藤 拓雄

2016/04/28

遅咲きの桜を見つけました。
新緑と青空とのコントラストが◎
目と心の保養になりますね。

さて、今は昔。
高校時代、人生最大の「腹減り期」を迎えました。
とにかく、食べても食べても、すぐにお腹が減るのです。
朝食を食べて学校へ行くのに、1時間目が終わるころには、もうお腹がペコペコ。
弁当の一部を「早弁」しても、お昼前には、またペコペコ。
部活前にもペコペコ、部活が終わっても家に帰るまでもたず、買い食い。帰りの電車の中で、倒れそうなくらいお腹が減って、途中下車して買い食いしたこともありました。
帰宅後も、晩ごはんの前にパンなどを食べ、それから晩ごはん。
というサイクルで、1日何回食べるんだ?というくらい、食べていました。
弁当も上述のように午前中に早弁してしまうので、途中からは、2食分作ってもらい持っていきました。
早弁用と普通のお昼用です。
そんなに食べたのに、結局、縦にも横にもほとんど大きくならなかったのが、最大の謎です。成長期、と言ってしまえばそれまでですが、あの食事は一体どこへ消えて行ったのか。きっと見えないところで、私の健康を支えてくれたのだと思いますが、もう少し見える形で骨となり肉となってくれればよかったのに、という残念な思いは少々あります。

このテーマは今日で終わり。
新しいお題は、木下アナウンサーからです。

新年度

佐藤 拓雄

2016/04/07

以前にも書きましたが、我が家では、長女と次男が、それぞれ新高校生、新小学生で、入学式があります。
どちらも、親として必ず見届けたい、子育ての大きな節目です。

ところが!

小学校と高校の入学式が、全く同じ日時。重なってしまったのです・・・トホホ
これには参りました。

もちろん、現実的には、どちらかにしか行けませんので、「ママっ子」の次男のほうに妻、自動的に私は長女のほうに、ということになりました。

9歳差、というのは、こういう重なり方があるんですね。

実は、3年前にも同じようなことがありまして・・・
長女の中学校入学式と、次男の幼稚園事前登園日が丸かぶり。
このときは、長女の入学式に妻、次男の幼稚園に私が行きました。
幼稚園の入園式は別の日だったので、妻はどちらも行けましたが、私は長女の中学校入学式は見られませんでした。
そういう意味では、高校の入学式を見られるからいいか。
でも、夫婦そろっての出席にはならないわけですし、お互いが、行けない方に対して、後ろ髪ひかれるものがあります。
うれしいことの重なりではありますが、なんとも残念な新年度の始まり、でもあります。

写真は、先日東松島で見つけた春です。

次は、梅島アナウンサーです。

卒業式の思い出

佐藤 拓雄

2016/03/23

正直言って、自分の卒業式は、覚えていることが、もうほとんどありません。
時間的に一番近い、大学の卒業式だって、四半世紀近く前のことになってしまうわけですし、幼・小・中・高・大、どの卒業式にも、生涯忘れないような強い思い出もありません。
卒業した本人は「通過点」ぐらいの感覚だからそんなものかもしれませんが、親になってみると、子どもの卒業式は、本当に毎回感慨深いものがあります。
子どもたち3人分でこれまで7回、卒業式・卒園式を親として迎えましたが、子どもが成長し、「通過点」を無事に通っていくことは、親にとってなんと重みのあることか。親になるまでちっとも気がつきませんでした。

今年は、長女の中学、次男の幼稚園と、2つ卒業式・卒園式がありました。
どちらも、色々なことがあったなあ、でもあっという間だったなあ、入学・入園の時を思い出し、大きくなったなあ・・・と本当に様々な思いで、胸がいっぱいになりました。

今回、次男の卒園式には、高校2年の長男も出席してくれました。長男は、ほとんど休みなく、学校と部活の毎日ですが、奇跡的に、その日だけ学校も部活も休みで、「行こうかな?」と言うので、ぜひおいでと誘ったのです。
次男も大喜び。前日、担任の先生に「お兄ちゃんが来てくれる」とわざわざ報告したほどです。

式が終わると長男は、「○○(次男)が楽しそうにしててよかった」と父親のような感想。11歳も年が離れていると、とにかく弟へのまなざしは、常に、「やさしい」の一言です。
家に帰ると、なぜか長男は黙々とチャーハンを作っていました。料理はおろか配膳や食器の後片付けすらほとんどしたことがないのに。弟の卒園を見届けた長男の心境にも何か変化があったのでしょうか。
生活力ついたなあ、どんなチャーハンができたのかなあと、期待していると、なんと作ったのは自分の分だけ。大盛チャーハンを「うまいうまい」と自画自賛してがっついています。
「あ、味見する?」と一口もらった、そのチャーハン。なかなかの出来栄えでした。
その味までが、次男の卒園式の思い出のひとつとして、私の記憶に強く刻まれました。

明日は、数年前に大学を卒業したばかりの、高谷アナウンサーです。

2016年 ともに

佐藤 拓雄

2016/03/11

担当している番組「ともに」は、震災翌月の2011年4月に放送を始め、毎月1回、被災地の今、復興の今を見つめています。今日が60回目の放送です。

この番組の中で、南三陸町歌津地区の様子を継続的にお伝えしてきました。
毎回、歌津駅前という同じ場所の風景を撮影し、その変化を(変化がないことも含め)感じていただくということも試みています。60回の放送のうち半分近くの回で、歌津の今をお伝えしました。

写真が、その同じ場所から見た、歌津駅前の風景です。
上が2011年5月。下が、今月です。
風景は、5年で随分変わりました。
5年前は、かろうじて道路が通れるようになったものの、至る所がれきだらけでした。
現在は、かさ上げ工事の盛り土がいくつもできています。
集団移転の宅地や、災害公営住宅の建設は、おおよそめどが立ったようです。

しかし、いまだ仮設住宅を出られない方が、この歌津地区だけでも、760人。
仮設商店街は、先日、かさ上げ工事のため、場所を変えましたが、仮設から仮設への移転で、今も仮設のままです。

5年もの月日が流れて、全員が「仮設」を出る、ということすら終わっていない。
その間に、誰もが等しく5歳、年をとったわけです。

5年経った歌津の風景を見るにつけ、なんとも歯がゆい思いがします。
無力感も小さくありません。

それでも、私たちテレビ局にできるのは、伝え続けること。
それが私たちの使命、役割だと思っています。

最後の一人が「復興した」と言えるまで、「ともに」前へ進みましょう。

次は、梅島アナウンサーです。

ウインタースポーツ

佐藤 拓雄

2016/02/22

我が家の子どもたちは、仙台生まれの仙台育ち、スキー場だって、車で1時間以内のところにあるのに、幼稚園児の頃、何度か、ソリをしにスキー場へ行った以外は、まったくウインタースポーツに親しんでいません。もちろんスキーはできません。
関東や西日本の方々には、仙台なのに、どうして?と思われたりするのでしょうか。
理由は単純。学校でスキーの授業もない中、親が連れて行かないからです(苦笑)

私自身は、はっきり言って、雪や氷関係のウインタースポーツ、特にスキーには、コンプレックスありです。
東京で育ち、社会人になるまで、スキー場など行ったこともありませんでした。
高校の時、学校で自由参加のスキー教室があり、スキーに触れるチャンスがあったのですが、「行きたい」と言ったところ、親に「ダメ」と言われてしまいました。理由は不明。
クラスの友だちの多くが参加したため、とても寂しい思いをし、それ以来、その出来事への反発心があって、大学に入って仙台へ来ても、「スキーなんかやるもんか」と屈折した気持ちを持ち続けていました。
社会人になって、仕事がきっかけの一つになり、独身時代の3シーズンほどスキーにハマった時期もありましたが、その後は足が遠のきました。結局それほど好きでもないということでしょうか。

妻は、高校時代、スキー部、しかもクロカンのほうだったという、私からすると実に意外な歴史をもっていますが、結婚前から「スキーに行こう」と言ったことはありません。
妻は、雪道の運転もかなり嫌がりますし、これでは、家族でスキー場なんて、行くわけないですよね(苦笑その2)

・・・という、インドアよりな夫婦で、最近の外出というと、冬ですが、末っ子と3人で八木山動物公園。
地下鉄東西線ができて、実に身近になりました。ちょこっと行ってこられます。
冬の動物園もいいですよ~
大型動物が室内に入っていることが多く、至近距離で見ることができます。
それから、寒い地域の動物が活発です。

で、八木山動物公園では、ウインタースポーツじゃなくても、ベーブ・ルースが、いつでも豪快なバッティングを見せてくれます。お尻に次男坊が隠れています。そんな写真で、きょうはおしまい。失礼しました。

次は、青森出身の高谷アナウンサーです。

寒いからこそ!

佐藤 拓雄

2016/02/08

受験シーズンたけなわ。
我が家の長女もついに高校入試本番が始まりました。
入試直前のある日、6歳の次男が、折紙と鉛筆、はさみ、セロテープを取り出し、猛然と創作活動を始めました。
よくあることなので、何ができるのかとそのままにしておいたら、できたのは、これ!(写真)
「ぜったいごうかく がんばれ」
お姉ちゃんへの受験のお守りだったのです。
親バカですが、胸が熱くなりました。目頭も。

一方、高校2年で、受験の先輩である長男は、これまで、時には、分からない問題を教えてくれたり、時には、「先輩風」を吹かせたり、時には、親の私たちの方が、受験情報について長男にアドバイスを求めたり、高校生らしい、一定の冷めた距離感を保ちつつ、いろいろな関わり方をしてくれていました。
長女にとっては初戦となる、私立の入試当日の朝、長男は、自分自身の通学の支度もそこそこに、玄関付近をウロウロ。妹の出発を見送りに来てくれたのです。
「じゃ、いってきます」という妹に、ひと言「がんばれよ」
これまた親として胸が熱くなりましたが、その直後、長男の視線は手もとのスマホに。余韻も何もないのか!(苦笑)。まあ、こういう距離感がいいんでしょうね。

弟のお守りをカバンにしまい、試験に臨んでいる長女。
とにかく、ここまでに蓄えた自分の力を出し切ってほしい、と願うばかりです。

「寒いからこそ」、ちょっと温かくなるお話を、と思って書きました。
手前味噌な「親バカ我が家ネタ」で、皆様が温まったかどうかは、自信ありませんが。すみません。

明日は梅島アナウンサーです。

神頼み

佐藤 拓雄

2016/01/22

先日、妻が長女(中3)を塾の迎えに行った時のこと。
家には、私、長男(高2)、次男(幼稚園年長)の男3人。
次男にとってはもうそろそろ寝る時間でした。
その次男が、寝室に一人でずっといるので、リビングにおいでよ、と声をかけると、「ママに、お布団でごろごろしてなさい、って言われたから」と忠実に言いつけを守って、寝室から出てきません。
しばらくして、長男が様子を見に行くと、眠ってしまっていました。健気にお布団でママの帰りを待っていたのですが、力尽きた模様です。
電気を消して戻ってきた長男の一言。
「待機児童だね」
うまい!座布団一枚!
帰ってきた妻、長女とも大笑い。
結局、寝ていても我が家の「センター」は次男なのかもしれません。

ところで、塾から帰ってきたその長女は、前回も書いたように、高校受験間近。「神頼み」は、すでに済ませました。
大変なのは本人が一番でしょうけれど、親の立場で迎える受験は、二度目でも、やはり気持ちが落ち着きません。
一昨年の長男の受験のことも、このアナ・ログに書きましたが、試験後、発表までは、自分の受験のほうがはるかにマシ、という落ち着かない気持ちになりました。今回もきっとそうなのだろうな、と覚悟はしていますが、こうなると、神頼み、ではなく、神に祈る心境です。
長女が終われば、来年は長男の大学受験。そのあとまた長女の大学受験、さらには次男・・・と、一体あと何度神頼みをし、神に祈るのか(笑)
親って、つくづく無力ですが、送迎をしたり、体調を気遣ったり、あ、もうひとつ、塾の授業料とか経済面も(苦笑)、とにかく親としてできることを全力でしながら、なんとかベストな状態で力を出し切ってほしいと、これまた神に祈る毎日です。

写真:長女の勉強机にも、南三陸町特産の合格祈願お守り「オクトパス君」が鎮座しています!

次は、高谷アナウンサーの「神頼み」です。

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