寺田 早輪子
2007/07/10
『夏といえば』。トップバッターの寺田です。
夏といえば思い出す風景。それは、幼い頃、夏に家族で必ず訪れていた「いわき市の海水浴場・薄磯海岸(うすいそかいがん)」の景色です。
美空ひばりさんの名曲「みだれ髪」の歌碑のすぐそばの海水浴場です。晴れた暑い日は、人・人・人で砂浜が見えないくらい混んでいた記憶があります。
当時の写真をみると、30代だった父は麦わら帽子に、紺色の甚平姿、黒のサングラスに、くわえタバコ。ちょっと怖い。
母は日焼けが怖いのか、真っ白の日傘に、白い長袖ブラウスに、白いスカート。
幼稚園に入る前の私は、今では着るのにかなり勇気のいるビキニ姿。ブルーで、胸元には、白いリボンがついています。( ̄▽ ̄ )
薄磯海岸には、私のお気に入りの場所がありました。浅瀬で、岩に囲まれた、まるで小さなプールのような岩場。強い日差しに温められた海水は、心地よいお風呂のようでした。
そこには、必ずと言っていいほど、紫色の、10cmくらいの、ナメクジの親分みたいな生き物がいて、それを捕まえるのが好きでした。両手で、ギュっと!捕まえると、真っ黒に変色するのです。…あの生き物は、何だったのかしら?ウミウシ?
ウミウシ遊びに飽きた頃、私が波打ち際ではしゃぎ始めると、父は「波にさらわれる!」と言って、ずっと手をつないでいてくれました。浜辺で、母が切ってくれたスイカも美味しかった。
夏がくれば、必ず、また巡ってくると思っていたあの薄磯海岸での楽しい時間。
今、父は天国で、私も大人になってしまい、家族で訪れることは叶いませんが、今も、薄磯海岸には、変わらず、幸せそうな家族がたくさん遊びに来ているのでしょうか?
今年の夏は、暑くなりそうですね。母を連れて、冷やしたスイカを持って、久しぶりに、行ってみようかしら?
続いては…、「今年の夏は、どなたかと、海に行かれるのかしら?」板垣さん?