佐藤 拓雄
2018/10/05
こう見えて、子どもの頃は短距離走が得意でした。
覚えている限り、徒競走で2位以下になったことはありません。
我が家の子どもたちには、そこは遺伝しなかったようで(苦笑)
それはともかく、子どもたちの運動会で、なんだかなあ、と思うことがあります。
それは、徒競走で、予めタイムを計り、似通ったタイムの子たちで競争させていること。
今は多くの小学校でこうしたやり方だと聞きます。
私が子どもの頃は、単純に背の順でしたが、そうすると、速い子と遅い子が混在して、差がついてしまうから、というよく分からない配慮から、今はタイム順で組み合わせているようです。
このやり方だと、全体の中ではかなり遅い子でも、競争では1位になることがあります。それはそれで本人には嬉しいのでしょうが、見ていると、順位だけに目が行き、自分の本当の力を分かっていないのでは?という姿が目につきます。反対に、全体の中では速いのに、速い子ばかりの組であるためにビリになってがっかりしている子もいたり。
もちろん昔のやり方でも、組み合わせ次第でそういうこともおきますし、ある意味どちらも社会の縮図のようにも見えますが、競争の前から配慮するという今のやり方は度を越している、と言ったら言い過ぎでしょうか。
そんな過剰な忖度をするくらいなら、速く走る方法を学校でしっかり教えてくれ、と思います。
昔からそうですが、短距離走は、速い子はもともと速い、遅い子は遅いまま、というのが現状です。
私だって、所詮は自己流で速かっただけであり、理にかなった走り方というのがあるのを知ったのは、大人になってからでした。
先日、次男の小学校でPTA行事として「走り方教室」が開かれました。よい機会でしたが、それは学校が体育の授業でやることではないのか?という思いも残りました。
まもなく、「東北・みやぎ復興マラソン」。
出場者の中には、大人になってから走ることの楽しさに気がついた方もいることでしょう。
子どもの頃に学校で、「走り方」を教えてくれていたら、人生が違っていた、と思っている方もいるのではないか、と思ったりします。
こんな私はモンスターペアレントでしょうか?(苦笑)
次回からは新テーマでお送りします。