下山 由城
2019/03/05
この1年は災害について学ぶ機会がいくつかありました。東日本大震災の経験を語る活動をされている方のお話を聞いたことが、1番印象に残っています。未熟なりに震災について自分で考えるという、1つ重要な時間をいただけたと感じています。
先月26日に、政府の地震調査委員会が、東北地方の太平洋沖で起きる海溝型地震についての長期予測を発表しましたね。マグニチュード7を超える発生確率が、以前と比べて高まっているなどの内容でした。どんな予想であれ、日ごろからの心構えが必要です。どんな意識でも時間が経過すれば薄まっていってしまうものが多いです。そういう意味でもこういう報道が定期的にあるのは、1つ大切なことなのではないかと感じます。
2018年の漢字は『災』でしたね。選出理由に「災」害の経験から、全国的に防「災」意識が高まった…との記述がありました。本当に多かったですよね。いつ何が起きるかなんてわかりません。
去年9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、多くの友人が被災しました。特にアナウンサーとして働いている友人たちは、早朝からの現地中継で相当バタバタしていたと聞きます。エレベーターが止まってしまったり、ライフラインに不具合が出ていたりと、生活面でもしばらく苦労があったようです。
実は20日後に、プライベートで札幌に行く機会がありました。行こうとしていた施設の営業が再開されていないなど、影響はもちろんありました。大変な思いをされている人たちもたくさんいたと思います。それでも、観光客として現地に行った感想としては、正直ネガティブなものは無く、強く前に向かって進んでいる姿にこちらが元気をもらったような感じでした。鮮明な記憶を、友人たちから聞くことができましたし、自分の中で大切に覚えておきたいことです。
東日本大震災からまもなく8年…まだ8年…もう8年、人それぞれの感じ方があると思います。私は仙台に住んで、まだ2年です。着実に歩みを進めながら、自分にできることを精いっぱいやっていきたいと思います。
今回の写真は名取市のお酒『宝船浪の音 純米吟醸 玲瓏(れいろう)』です。
他と比べて香りがとても華やかに感じられ、ブレがないストレートな旨味が口のなかに広がりました。
おいしいお酒が宮城にはある。東北最高!
次は高橋アナウンサーです!