飯田 菜奈
2016/03/08
先日、取材で女川町に行きました。
せっかくだから地元のものを食べようと、ランチタイムに『ニュー このり』さんへ。
震災で被災し、現在も仮設店舗で営業中。
丼からはみ出すほどの、活穴子天は、軽く薄付きの衣がサクッと良い音を立てたら、肉厚でしっかりした身がほわっと口の中でほぐれる…。
次から次へとお客さんが来る理由がわかりました。
そのほかお野菜の天ぷらもお味噌汁も、全部美味しかったです。
また食べに行きたい、ぜひ、多くの人に味わってもらいたい、ぜひ、これから先もずっと営業を続けてほしい、そう思いました。
東日本大震災から5年。
最近感じるのは、宮城で震災を経験した人が転勤やそれぞれの事情で宮城を離れ、逆に、当時別の地域で暮らしていた人達が宮城での生活を始めていること。私のまわりでは、そういう人たちが増えています。
震災を体験し、宮城に住んでいる私には何ができるか…。
考える度に、何もできないことのもどかしさに悩んでしまいますが、震災後に宮城に住み始めた人たちに、当時の状況を、自分が体験したことを“伝える”というのもその一つかなと思い、実践しています。
そして、被害を受けた地域で再開したお店を応援すること。
小さなことに過ぎませんが、ずっと続けていきたいと思っていることです。
明日は金澤アナウンサーです。