寺田 早輪子
2021/06/02
母の日に贈る花といえば、カーネーションが定番。
では、父の日には贈る花といえば…、いまでこそ「ミニひまわり」などを父の日におすすめの花として店頭でよく見かけますが、子供の頃にはよく父の日がくるごとに悩んでいました。どんな花をプレゼントしたら良いのだろうと。
父は絵を描くことを趣味としていましたので、父の日には花ではなく、私も父の真似をして自分で描いた絵を贈った記憶があります。
父は20年以上前に病気で亡くなりました。亡くなる一年前にプレゼントしたものはよく覚えています。筆を握ることもままならなくなる前に、絵を描くことを楽しんでほしいと、水彩絵の具と筆セット、スケッチブックを贈りました。父は笑顔でとても喜んでくれましたが、結局、絵の具はほとんど減ることなく、父は旅立っていきました。
私が生まれる前に父がキャンバスに描いた絵が実家にあります。渓流の美しい景色を描いた風景画で、川のせせらぎと森の音が今にも聞こえてきそうな一枚です。深呼吸したくなるような景色に包まれながら、父が遺した絵の具で、いつか私もこのような絵を描けたらいいなと思います。
☆写真は…、息子が学校で頂いてきた「早口言葉」のプリント。かなり難解です。お気に入りは「バナナの謎はまだ謎なのだぞ」。
「アナ・ログ」 続いては金澤アナウンサーです。