伊藤 瞳
2021/02/19
私の苗字は伊藤ですが、仲良しの友達には、男女問わずあだ名の「しぃしぃ」と呼ばれてきました。ですが、そんな友達の中で唯一私のことを、「伊藤さん」と呼ぶ人がいました。
それは、私の親友です。
その友達とは中学2年生のときにクラスが一緒で出会い、苗字も同じ「イ」行で席が前後だったことから、仲良くなりました。ですが、その子にはある変わったルールがありました。それは…
出会って3年目までは、友達を名前やあだ名で一切呼ばず、全て苗字呼びにするというルールです。ちゃんとした友達になれば名前呼びに昇格する…。
なんとも不思議なルールですが、その子はぶれずにクラスの友達を苗字呼びしていました。今でもどうしてそんなルールを持っていたのか分かりませんが、私は、当時から、その友達の独特の雰囲気が大好きで、友達からの慣れない「伊藤さん」呼びも受け入れることにしました。
時が経ち、彼女と出会って今年で10年。
さすがに、彼女は今、私のことを、しぃしぃ!と呼び…
ません(笑)
いまだに「伊藤さん」です(笑)
この10年の間、彼女とは、中学高校、さらには大学の学部、学科、クラス、サークルまで、全てが一緒だったにもかかわらず、「伊藤さん」呼びは変わりませんでした。
間違いなく、彼女も私のことを「親友」と認定してくれているようなのですが、今更呼びなれた「伊藤さん」を変えるのは気持ち悪いということで、「伊藤さん」のままにするということです。大学生時代に宣言されました(笑)
ちなみに、出会った頃にあった彼女の「苗字呼びルール」は、大学に入ってすぐに撤廃されていました(笑)
私は、今ではむしろレアになった彼女の苗字呼びを、特別に感じて気にいっています。
大学を卒業以来、彼女とは一度も会えていません。そろそろ、「伊藤さん」と呼ぶ声が恋しいです。
写真は、その友達と大学2年生のときに兵庫県旅行に行ったときのものです。
これで、「私の苗字は…」はおしまいです。
お次は、「鍋のお話」堤アナからスタートです!