アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

読書の秋 その2

2009/10/27
家のまわりの木々もすっかり紅葉し、秋の深まりを感じます。朝晩もだいぶ気温が下がってきて、こういう時期は、温かい飲み物を片手に読書をしたいものですが、今の私はそうはいきません。

ご報告が遅れました。
今月12日、仙台市内の産院で無事長男を出産しました。
3310グラム、予定日を数日すぎたこともあってか、少し大きく成長してうまれてきました(笑)。
当初は自然分娩の予定でしたが、私の骨盤があまり大きくない事、それに対して赤ちゃんが大きかった事などから、急遽無痛分娩での出産となりました。たしかに陣痛などの痛みは緩和されますが、陣痛に伴うお腹の張り、赤ちゃんが誕生する瞬間などはしっかり感じる事ができました。体力の消耗も少なく、この選択は私にとっては良かったと思います。

迎えた誕生の瞬間、「おぎゃー」という産声を聞いた時には、「ようやく会えた」という思い、無事出産できた安堵感から涙がとまりませんでした。妊娠から出産まで本当にいろんなことがありました。でも誕生の瞬間、すべてを忘れてしまうくらい、赤ちゃんの誕生は大きなものでした。すべての母親は、いろんな思いをして、自分の子供をこの世に誕生させる。
10月12日は、長男の誕生日でもありますが、同時に私にとっては母親、そして父親にあらためて感謝する日にもなりそうです。

出産を終え、一休みしたいところですがすでに育児が始まっています。
これがまた、自分の思い通りには行かず、毎日が試行錯誤、寝不足です。そんな今年の「読書の秋」は、私にとっては「育児書」「赤ちゃん用品の通販雑誌」熟読の秋となっています。
また次回のアナログで、育児についてはご報告します。

明日からは、秋つながり「学問の秋」です。

読書の秋 その2

2009/10/26
出張で金沢に行ってきました。陸路で行くと、仙台~大宮~越後湯沢~金沢というコースです。たっぷり時間はあります。越後湯沢・金沢間は、思ったほど日本海が見えなかったですね。写真は、茶屋町の一画。見事に往時の面影を残しています。

帰ってから、松本清張原作「ゼロの焦点」を読み返しました。冬の金沢が舞台です。折りしも、今年は松本清張生誕100周年、改めて原作の良さを知りました。太宰治も生誕100年にあたりますが、センテンスの長さは大変な違いですね。
テンポの良さ、清張独特の言葉のつかい方、映像とは違う感覚がありますね。名作「砂の器」は原作より映像の方が優れた作品だと感じますが、この「ゼロの焦点」はまずは本から入るべきでしょうね。
そういう私は、映画やテレビの映像から入ってしまって、反省?しているところです。
ですから、この作品は、まず本!そのあとは、レンタル店で野村芳太郎監督、橋本忍・山田洋次脚本、久我美子主演の松竹映画を、そして今年、ヒロイン役に広末涼子で48年ぶりに映画化された映画を、そして、そして生誕100周年記念の解説本を。観て読んでみてはいかがでしょうか。

「読書の秋その2」最後は、林アナウンサーです。

読書の秋 その2

2009/10/23
秋の夜長に読書…する習慣は、あったら良いのですがもっぱら私はお風呂から上がって家事を少ししたらベッドにバタンキュー。
小学生までは図書館の隣に住んでいたので本の虫だったのに、今では本腰をいれないと自宅で読書はできません。

流石にマズイなぁ…
と言うことで、数年前から朝早い勤務の「あき」時間に本を読むように心がけています。

業務もあるのでなかなかゆっくりとはいきませんが、淹れたての珈琲を飲みながら購入した本を広げるのは至福の時間かもしれません。まぁ、飛び飛び読書ですから大作には取り掛かれないのが実情ですけどね。

ちなみに今は、元FBI捜査官のご主人との「出会い」から「結婚生活」を描いた田中ミエさんのエッセイ「ダンナ様はFBI」(去年手に入れたのですがやっと最近手に取りました)を読んでおります。
コレが面白い!!!

例えば、本の見出しから拾うと…
「防犯の観点から日本一の錠前師を探せ!電話は犯罪の入り口、自分では名乗ってはいけない!話しかけにくい相手は心の中で抱きしめろ!辛い時はパートナーに甘えて乗り切れ!家庭と仕事を両立させてこそ人生は楽しい!」…などなど。
VIP護衛だった元FBI捜査官のご主人は、一般人には無い「あぁ!なるほどなぁ~」と思うポリシーの持ち主。時に滅茶苦茶だと思えるご主人の出す指令に奮闘するミエさんの姿が面白いのですが、根底にあるのは「愛」なんですよね。素敵なご夫婦です。人生のちょっとした教訓も盛り込まれているのがニクイです。
そろそろ読み終わるのが寂しい限り…。

と思っていたら、角田光代さんの「8日目の蝉」が面白かった~!と聞いたので今度はこれを読んでみようと思います。

と言うことで、私の読書の「秋」の「空き」時間話でした。

さて、週明け月曜日は浅見さんです。

読書の秋 その2

2009/10/22
すみません。写真は、「スポーツの秋」でした。
クライマックスシリーズ第1ステージ、チケットが手に入り、長男と観てきました!
僕はスーパーニュースの後かけつけましたが、長男は、絶対最初から観たい!と、しばらく一人で観戦。そんな頼もしくなった長男に撮ってもらった1枚です。

さて、その小学5年生の長男は、歴史にとても興味があります。
そんな長男にぴったりの本が刊行されました。朝日新聞の発行する「週刊マンガ日本史」。毎週1冊、全50冊シリーズで次々に届く予定です。
僕も小さい頃から、歴史には大いに興味があるので、毎号、長男が読んだ後に借りて読むことにしました。

第1号は、「卑弥呼」。
いやー、面白かった。

長男も、邪馬台国の謎に興味津々です。
彼なりに、書かれた内容をよく理解していて、「邪馬台国はどこにあったんだろうねえ。パパはどこだと思う?」なんてことを言ってきます。

そこでふと思い出したのが、20歳くらいの頃に読んだ、邪馬台国に関する本。小中学生向けに書かれた本なのですが、実にわくわくする内容でした。

なぜその本を読んだのかというと、高校時代の友人(同級生)が書いたものだから。
当時大学生でそんな本を書けるほど、歴史に造詣が深い男だとは思っていなかったので、それにもびっくりしましたが、内容の濃さにもびっくりした記憶があります。
いわゆる「遷都説」をベースに書かれていて、本当に面白い本でした。

せっかくだから、その本を長男に読ませたいと思ったのですが、物置の奥にしまってあり、取り出すのは、相当な決意と時間が必要です。
新たに手に入れようにも、インターネットで調べたら、すでに廃刊になっているようでした。
でも、タイミングはまさに今。休みの日にでも、ちょっとがんばって、物置奥から「発掘」しようかな、と思っています。

ちなみに、著者である友人とは、しばらく連絡を取っていませんが、どうやら東北地方の大学で教鞭を執っているようです。どこかでご縁があるかな。

続いては、原アナウンサーです。

読書の秋 その2

2009/10/21
私は本を読みながら、気になる事柄をメモすることがあります。
手元にメモ用紙がない場合は携帯電話にメモ。
メモするものと言えば面白い言葉。それにエッセイなどを読むと、著者が面白かったと話す書物や映画の題名などがあります。
以前、遠藤周作さんのエッセイを読んでいて、いわゆる第3の新人の仲間である安岡章太郎さん、吉行淳之介さん、三浦朱門さんなどの名前がよく出てきたため、数珠つなぎのように読む本が増えていきました。

そのメモの中には、古くなって何のメモだか分からなくなるものもあります。
最近では『はなさんか爺さん』がありました。
この言葉、落語好きの方はピンと来るかもしれません。
『はなさか爺さん』ではありません。『はなさ‘ん’か爺さん』です。
これは、『対談の七人 爆笑問題』の中で、爆笑問題のお2人が故淀川長治さんと対談している中に出てきた一説で、
「爺さんが、犬がワンワンと吠えたところを掘ったら小判が出てきた。隣の爺さんが『その犬を貸してくれ』と言った。隣の爺さんが借りたが、今度は吠えない。怒った隣の爺さんが無理に尻尾を引っ張ったら犬がこっちを向いて“はなさんか爺さん”」

何を思ってこのフレーズをメモしたのか、今となっては分かりかねますが、このブログのネタに活かせたという意味で非常に有意義なメモとなりました。

続いては佐藤さんです。

読書の秋 その2

2009/10/20
この秋、私が夢中になっているのは、『絵本』の鑑賞。「朗読」の仕事がきっかけで、絵本に魅せられています!

今月2~4日に開かれた「仙台クラシックフェスティバル せんくら2009」。
ピアニスト・三舩優子さんの「組曲 くるみ割り人形」の演奏とともに、私の朗読をお届けする舞台がありました。(※写真は、本番前、楽屋にて。赤いドレスは、早坂アナにお借りしました!)

客席には、家族で、幼稚園・小学校のクラスみんなで、ご年配の方も…、たくさんの皆様にお越しいただきました!ありがとうございました!

幼稚園に入る前のお子様たちもたくさん来てくださったのですが、始めは、「朗読の途中で飽きられてしまったら、どうしましょう…」などと思っていました。
しかし、幕が開くと、くるみ割人形が織り成す不思議な物語に、子供たちも、じっと、耳を澄まして、最後まで聞いてくれました!
私にとって、朗読舞台は始めての経験で、緊張しましたが、それ以上に大勢のお客様に聞いていただく喜びで、胸がいっぱいになりました。

よく お子様をお持ちのお母様から、「絵本を読み聞かせるのに、うまいテクニックはあるのですか?」といった質問をいただきます。今回の舞台の練習で、アナウンサーの先輩やプロのナレーターの皆様に、私は、同じような質問をしました。
いただいたのは「『聞かせたい』という気持ちを持って読むことだ」とアドバイスでした。

「大事なあの人に…、あの子に…、聞かせたい!」という気持ちで物語を読むと、読み終えた時、きっと、あなたの心も温かくなっていることでしょう。私がそうでしたから…。

ぜひ、図書館で、書店で、ステキな絵本を探してみてくださいね。

★私のオススメ絵本
●新美南吉『手袋を買いに』
●ノルウェーの民話『三びきのやぎのがらがらどん』
●台湾の絵本作家・ジミーの絵本『君のいる場所』『君といたとき、いないとき』『地下鉄』
●レオ・レイニ『あおくんときいろちゃん』

続いては…、
絵本は読まれますか?広瀬アナウンサーです。

読書の秋 その2

2009/10/19
読書の秋、ということで最近好きな本を紹介させていただきます。

『絆 冬は必ず春となる』岩隈久志 著
楽天イーグルスの岩隈投手の本です。
最多勝・最優秀防御率・最高勝率の三冠を達成した2008年シーズンを振り返ったものです。21勝をあげたシーズンまでには、様々な壁があり苦しんだそうです。《乗り越えられない壁はない》という岩隈投手の心情を綴った本を読むと、諦めないことの大切さ。そして人は1人では生きていけない…家族の大切さを感じられます。

『しがみつかない生き方』香山リカ 著
働く女性に限らず、誰でも色々な問題は抱えるもの。
平凡で普通の暮らしが「幸せ」と気づいた現代人へ贈る、物事にしがみつかない生き方の勧め。
いや~私も人生を考えるわけでこのような本を読むと元気が出るのです。

『チャンネルはそのまま』佐々木 倫子著
北海道のとある地方局新入社員が主役。
ちょっとドジで間抜けの新人が、報道記者として様々な経験を積んでいく漫画です。思わずぷぷっと笑える内容で、地方局のことをよく調べていらっしゃるな、と思いました。是非テレビ局の裏側が気になる方はどうぞ!

ということで、今のお勧め本3冊でした。
寺田アナの「読書の秋その2」です。寺田先輩はミルクティーを飲みながら読書をしていそうなイメージがあります☆実際は…?

読書の秋 その2

2009/10/16
出会いは美容院で‥でした。

ふと手に取った雑誌を聞いたことがないタイトルだな~と思いながらペラペラめくってみると、宮城県情報が満載ではありませんか!?

仙台に来て半年とちょっと、まだまだわからないことだらけの私にとっては目からうろこ!何と親切な雑誌!!!と思いました。

カフェ情報やイベント情報、新しくオープンしたお店など、暮らしに役立つ情報が満載!さらに、1ヶ月分のテレビ欄も!

そう、それは宮城県のみなさんにはおなじみの雑誌『S-style(エス・スタイル)』です!

読書ではないかもしれませんが、最近出会ってからは、毎月チェックするようにしています。
行きたいお店がたくさんありすぎる…

これからも私の宮城県を理解する教科書、そして休日を充実させるためのパートナーとなるでしょう☆

明日は早坂アナウンサーです!

読書の秋 その2

2009/10/15
どちらかといえば、あしたのジョーです。力石が好きなので…。それにしても梅島アナがスポ魂ものが好きだとは思いませんでした(笑)

30歳を過ぎた頃からですが、生涯であと何冊くらい本を読めるだろうかと考えるようになりました。限られた時間の中で良い本にどれだけ出会えるかと思うと、読書の時間が尊いものに感じます。
どうしたら良い読書ができるのか?考えた末に書店へ行き、読書のための本、つまり、『読書のガイド本』なるものを数冊買って、読書することにしました。
それには読書推薦本や、読書の仕方などが当然書いてあるわけですが、とりわけ気になった読書方法がありました。
それは、「10冊平行読書法」でした。10冊の本を常に平行して読むことで、論理的な思考やコミュニケーション能力などが身に付くとのことでした。
ものは試しと思い、小説、スポーツ専門書や自己啓発、ビジネス本など種々雑多なジャンルの本を10冊購入して平行読みを始めました。
論理的な思考が身に付いたかどうかは知りませんが、飽きっぽい性格の私にはこの読書法はぴったりでした。ちょっと読んで飽きたら次の本、また飽きたら次の本と読書のはしごをしていると、色んな言葉と知識の海にどっぷりと浸っている感覚になり、ストレス解消になるのです。もうかれこれ5年くらい続けていますが、この読書法はまだ飽きていません。
秋の夜長、読書の時間がいま至福の時です。

次回は飯田アナウンサーです。どんな本を読んでいるのでしょうか?

読書の秋 その2

2009/10/14
秋も深まりを見せる中、今日からのテーマは「食欲の秋」に続いて「読書の秋」に変わります。

写真は、食欲の秋のままですが…。
牡蠣食べ放題のかき小屋に行ってきましたので…。


さあ、秋の夜長ということで、私が1番長い時間読み続けた本を紹介します。それは、「巨人の星」。あまり漫画を読む習慣のなかった子供時代だったので、人生で唯一全巻揃えた漫画になります。しかも一気に大人買い。ちょっと誇らしげにわが家に飾ってあります。

根性とか気合とかいう言葉が好きな私。いつかは、絶対に読みたい!と思っていたので念願かなって読むときには、本当に読み漁るように一気に読みきりました(笑)
漫画を読んで疲れるなんて、初めての経験です。でも、読んだあとの爽快感はいいですね。やっぱり、あの精神論はかっこいいですよ。

次は、密かに「あしたのジョー」を狙っています。
明日は金澤さんです。
ちなみに「巨人の星」と「あしたのジョー」では、どっち派ですか?