2011年、夏 稲垣 龍太郎 2011/09/12 宮城県にやってきて初めての夏、私は高校野球の宮城大会の取材に行かせていただきました。灼熱の太陽が照りつける中、バックネット裏でスコアをつけながら、試合の一つ一つのプレーに歓喜したり、「惜しい」と思わず声が出てしまったりしました。こうして試合中に何度も感情が揺れ動くのですが、試合中は、試合のポイントがどこなのかをスコアを見ながら探したり、終わった後、どの選手に何を聞こうか、考えていました。私が特に印象に残っているのは、石巻のある高校がコールドで負けてしまった試合です。私は、試合終了後に、その石巻の高校の選手にインタビューしたのですが、最初は、選手たちの泣き崩れる姿に、「インタビューさせていただいても、宜しいでしょうか?」と声かけすることすら、ためらわれました。震災の影響で、例年より練習時間も限られた状況で、夏を目指して仲間とともに必死に練習してきた選手たち。負けた悔しさが伝わってきて…正直なところ、選手に何を言えばいいのかわからなくなりました。時間が経ってから、一旦涙がおさまったキャッチャーの3年生の男の子にお話を聞くことができました。しかし、インタビューしているうちに、やはりこれまでの過程が選手の頭の中に蘇ってきたのだと思います。キャッチャーの男の子は再び涙を流しながら質問に答えてくれて…「最後にあいつ(エースピッチャー)の球を受けられて良かった。」の言葉に、お互いの信頼感や仲間の絆が感じられて、私も思わず、もらい泣きしてしまいそうになりました。私は、一緒に練習していたわけでもなく、練習のときから選手たちに密着していたわけでもありません。しかし、選手たちの流す悔し涙と一つ一つの想いの込められた言葉に、今日までどんなに一所懸命に、夏に向けて歩んできたのかが伝わってきました。こうした選手たち一人一人の想いを一人の伝え手として正確に伝えられるよう精進していきたいと強く思った2011年、夏でした。
2011年、夏 佐藤 拓雄 2011/09/09 会社の中で、蚊に刺されました。入社以来初のことのような気がします。私は、蚊に刺されると腫れる性質なので、これには困りました。その日は、室内にもかかわらず、手足に虫除けスプレーをして仕事をしました。「節電の夏」、仙台放送も、社内は常に28度以上。暑いです。逆に、蚊にとっては居心地がよかったのでしょうか。とすると、社内での虫さされは、節電の思わぬ弊害かもしれません。「節電」の大合唱は、被災地にも及んでいます。にもかかわらず、ある町で、仮設住宅にお邪魔したら、網戸がついていませんでした。エアコンは付いていますが、県などは、仮設住宅でも、エアコンの設定温度を28度にするよう呼びかけています。また、全てを流された方々の中には、エアコンの電気代も負担になるとおっしゃって、電力不足とは無関係に節電する方もいます。涼しい日もありましたが、猛暑の印象が強い、この夏。せめて、仮設住宅や避難所の方が、電気の心配などせずに暮らせるようにできないのでしょうか。このテーマは、トリは、新人・稲垣アナウンサーです。
2011年、夏 林 佳緒里 2011/09/08 今年の夏は「節電の夏」でした。会社内はもちろん、デパートやスーパー、飲食店など、そして自宅でも節電でした。たしかに無駄な電気を使っていた部分もあり、良いきっかけになった気もします。でも一方で、震災の被害が大きかった地域の皆さんにとっては、さらなる不便さ、不自由さを背負わす結果になってしまったのではないかな?とも感じます。それぞれが努力目標を決めて節電を実行する中、特に多くの人が試したのが、「緑のカーテン」ではないでしょうか?ホームセンターやガーデニングショップでは、苗が売切れてしまうほどの人気。恥ずかしながら、我が家は、あ~いいな!と憧れるばかりで、最近あまり手入れをしていない庭は、雑草が生い茂り、ある意味、緑にあふれていますが、緑のカーテンどころではありませんでした。しかし近所では3軒ほどのお宅で、ゴーヤや朝顔などを使って緑のカーテンを作っていました。本当に見ているこちらまで涼やかな気持ちになりますね。特にゴーヤは、葉の密集度も高くより涼しく、さらに出来た実は天ぷらなり、チャンプルなりでおいしく食べられるからオススメ!と言われました。室内の気温を下げる利点があるだけでなく、見た目にも涼やかで、さらには緑が増えると空気の清浄効果も期待できそうな「緑のカーテン」。2011・夏だけでなく、来年以降も継続していく価値大!ですね。(★写真★ 暑かった夏、大変だったのは犬も一緒でした。友人の愛犬「バク君」です)明日は、拓雄さんです。
2011年、夏 金澤 聡 2011/09/07 今年は、公園に行っても砂場で遊んでいる子が少ない夏でした。特に雨が降った翌日は、ほとんど誰もいませんでした。自身も悩んだ夏でした。息子を砂場遊びさせるかどうか。長時間、外で遊ばせていいのか。水は安全なのか。子を持つ親なら誰でもそう思った夏ではないでしょうか。これから未来ある人たちに、不安な宿題は残してはいけないなと切に思っています。先日、息子と一緒に逃がしたバッタと公園で再会しました。(『ばったり』出会ったと書こうと思いましたが、バッタだけに…笑)息子が芝生にまぎれていたバッタを発見。それはそれは大興奮でした。私はなかなか見つけられず、やっとカメラに収めることができました。何気ない子供との一コマですが来年の夏は、外での思い出をたくさん作ってあげようと思っています。そのために自分にできること、しなければいけないことをまた改めて考えようと思います。ちなみに、どこにバッタがいるかわかります?次は、林アナウンサーです。
2011年、夏 梅島 三環子 2011/09/06 2011年の夏は、節電の夏。全国的に節電ムードの夏となりましたね。わたしも、微力ながらがんばりました。町で集めた、うちわを片手に、部屋では、梅島家の夏の定番「ムームー」を着用。加えて、手ぬぐいも引っ張りだして首にかけていましたっけ…。そして28年生きてきて、これ以上に氷を作った年はないというくらい氷も作りました。飲み物、キンキンです。エアコンを使わず、どうしたら涼しく過ごせるか…、考えました。部屋の全ての窓を開けて、玄関のドアも開け広げちゃって。蚊やら謎の虫やらが入り込み、痒い思いもしましたが、確かにエアコンが無くても、それなりの日なら対処できると勉強することができました。色んな方が、色んな工夫をして過ごした今年の夏。節電の意識は、今後も持ち続けていきたいですね。次は、金澤アナウンサーの夏です。
2011年、夏 飯田 菜奈 2011/09/05 今年の夏は、暑いときには暑く…涼しいときには「寒い」と感じるぐらいに気温が下がり、本当に気温の変化が大きかったですよね。みなさん、体調を崩されたりしませんでしたか?9月に入りだいぶ過ごしやすい陽気になってきましたが、そろそろ夏の疲れが出る頃だと思います。これからどんどん秋に向けて気温も低くなります。服装などに気をつけて、風邪をひかないように気をつけましょうね!さて、2011年の夏。私は、マイ扇子を買いました!!!明るい気分になれるように…という思いから、オレンジ系の花柄を選びました。持ち運びやすいコンパクトな大きさなので、外出するときはいつもカバンの中に忍ばせていました!そして家に帰ってからも、節電のため、暑いときは扇子でパタパタ…。なるべくエアコンを使わないように、扇風機と“扇子”で暑さをしのぎました。夏が終わると、そろそろ今年一年の終わりが見えてくるのでちょっぴり寂しいですよね。扇子の出番も、すっかり減ってしまいました…。次回は、梅島アナウンサーです。
2011年、夏 2011/09/02 8月5日に仙台七夕花火大会の中継番組に出させて頂きました。これまでは何かしらの仕事があって会社にいて、実は仙台の花火大会をちゃんと見たのは今年が初めてでした。そして初めて浴衣を着ました。しかも衣装さんに着させて頂いたので、かなりキッチリ、本格的です。雪駄で歩くのも初めてだったので、綺麗に歩くのが難しかったです。立ち居振る舞いなどを含めてオシャレに着こなした感じは全くしませんでしたが、浴衣姿で観る花火は、より一層キレイに見えました。また、花火には元々、鎮魂の意が込められていて、1発1発に込められた特別な思いを感じながら花火を見ていました。多くの方が様々な思いで花火を見つめていたあっという間に終わり、秋になろうとしています。私自身にとって、この夏が、人生で一番早く過ぎて行った夏だったように感じます。次は、花火の番組でリポーターを務めた飯田さんです。
2011年、夏 柳沢 剛 2011/09/01 この夏、大切な人を次々に亡くしました…。親父は歩いて手術室に入って行きました…。私が監督をしている少年野球チームの初代エースは、閖上でボランティアを手伝ってくれるはずでした…。しかし…ともにもう会うことはできません。話をすることもできません…。3月11日の津波で、めざましテレビの中継でお世話になった、たくさんの方にも会えなくなってしまいました…。そんな全ての人への思いを込め、8月13日「閖上の灯篭流し&花火大会」に携わりました。写真は、亡くなったエースの同級生達。1月に、皆で成人式に出るはずでした…。彼らは、様々な思いを胸に、ボランティアに参加してくれました…。それぞれの出来ることをひとつずつ…そして気持ちを前向きに…。名取川をながれる灯篭と、閖上に打ち上げられた花火が…滲んで見えました…。次は、広瀬アナです。
2011年、夏 2011/08/31 東日本大震災、原発事故と今年の東北の夏は、様変わりです。海水浴場は、無残な姿をさらけ出しています。以前、弊社で中継していた奥松島でのトライアスロン大会、七ヶ浜町でのビーチバレー大会、その光景がなぜか、頭に浮かんできました。被災地の子供達を北海道や沖縄に招待し、思い切って夏を楽しんでもらおうといった支援も全国各地で広がりました。有難いことです。子供達の夏の笑顔を見ることが出来ました。ホッとしますね。さて、私の夏?!><?!今年は、色々と所用があり、小旅行も行っていないので、休みに観た映画の話を・・・「木漏れ日の家で」2007年に製作されたポーランド映画です。ポーランド、ワルシャワ郊外の森の中の古い屋敷で、愛犬・フィラデルフィアと暮らす91歳の老女・アニェラ。この91歳の一人暮らしのおばあちゃんを取り巻く物語でありますが、詳しいストーリーはさておき…ポーランド版向田邦子作品といいましょうか?しかし、向田作品のような最後に温かみのある結末を迎えるような作品ではないように感じられました。息子夫婦や孫との関係は修復されないまま…老いや高齢化問題、人生への生き方、家族との絆、そんなことを考えさせられた作品でもありました。水墨画を見るようなモノクローム映像。アニェラ役の女優ダヌタ・シャフラルスカは、撮影時91歳、モノクローム映像が顔や手のシワの深みを、それは人生そのものですが、表しています。映画のタイトルにもなった木漏れ日。カラーより美しい映像でした。明日のアナログは、柳沢アナウンサーです。
2011年、夏 寺田 早輪子 2011/08/30 今日から始まるアナログ新しいお題は…、『2011 夏』です。 お盆明けの土日、主人の実家がある広島県に出かけてきました。震災後、初めて顔を合わせた義理の父と母。温かく私を迎えてくれました。実家からは瀬戸内海が臨めます。小さな砂浜では散歩をする親子や体操をするお年寄りも見られました。「瀬戸内の海はこんなに穏やかなのに…」。 3月11日、美しかった故郷の太平洋は急に牙をむきました。人生でこれほど海を「恐ろしい」と思ったことはありません。 それでも、私を励ましてくれたのは広島で「海を故郷に持つ人々」の温かい思いやりでした。広島の両親はもちろん、初めてお会いするご近所の人たちが、私に声をかけてくださったのです。震災直後に私が仙台から伝えていた緊急放送をご覧になっていたそうです。「テレビをずっと見ていたんだよ。大変だったね。」「おかえりなさい!」被災地を全国の人たちが応援してくれていると、肌で感じた瞬間でした。 先週、広島からは、気仙沼で被災したカキ養殖業者の支援のため、広島県安芸津などからの13人の養殖業者で作る「支援隊」が駆けつけました。 震災からまもなく半年。全国からの力強い支援がまだまだ届いています。それを胸に、また、前に進もうと思います。 『2011年 夏』。2番バッターは、浅見アナウンサーです!